天冲殺の解説

天冲殺

 天冲殺は、時間と空間のズレから、その時期に起こるであろう、或いは、それを原因として起こるであろう運命の現象を考察した理論であり、又、算命学が最も重視する占技でもあります。

 天冲殺は、誰もが所有する名も無き天冲殺(6種類)、宿命天冲殺(8種類)、後天天冲殺(4種類)という様に、大きく3つに区分する事が出来るのですが、ここではその内、誰もが所有する名も無き天冲殺の特徴(その天冲殺を所有する人に見られる傾向。算命学天冲殺論による。)について、非常に簡単にですが、解説をしています。

 尚、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」(正式名称です。)では、その初級課程において、19コマ(1コマは約90分)の天冲殺論の講義があるのですが、それはほんの一部で、この時間では到底「天冲殺」を語り尽くす事は出来ません。

 * もう少し詳しく「天冲殺」について知りたい方はコチラ

 * 自分が所有する天冲殺を知りたい人はコチラ

 * 天冲殺を学ぶとどんなことが分かるのかを知りたい方はコチラ

 

『天冲殺』か『天中殺』か?

 元来、天冲殺とは、天東殺、天南殺、天中殺、天西殺、天北殺の総称を言いますが、高尾義政算命学第十三代宗家は、算命学において、現存(現在使用)している天冲殺については、生日天冲殺と互換天冲殺(いずれも東方天北殺)を除いては、天中殺(西方天中殺)のみである事から、それまで使用されていた天冲殺という文字を天中殺と改め、使用する様になりました。
 しかし、さる山さる子では、①古代より天冲殺と称されていた事、②「冲」という漢字の所有する意味(衝突する、ぶつかる、逆らう)を無視すべきではない事から、天冲殺という文字を使用しています。

 

 尚、さる命学教室では、57コマ目「天冲殺論1」~75コマ目「天冲殺論19」において、天冲殺とは、そもそも何なのか、どの様に考え出されたか、何を意味しているのか、どの様に用いられるのか等々、詳細に学ぶ事になります。

 
解説を見たい文字をクリックして下さい。

→ 子丑天冲殺寅卯天冲殺辰巳天冲殺午未天冲殺申酉天冲殺戌亥天冲殺

子丑(ねうし)天冲殺

子丑
子丑

子年と丑年が天冲殺となります。

子丑天冲殺の人には、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぐことができ難い、
(2)自らが新しい流れの出発点となるべく、全てを一から創り上げて行くことになる、
という特徴があります。

子丑天冲殺の人は、概して、親や上司など、目上との折り合いが悪くなる傾向があり、目上の庇護を受けている限り、運命が崩れ易くなるのですが、一方で、子供や部下など、目下(との関わり)が自分の運命を切り開くための武器となります。人間は、年齢を重ねるにつれ、目下が増えていくから、子丑天冲殺の人は、老年期に至る程、自分の本質を十分に発揮できる(運命が拓ける)ようになっていきます。

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寅卯(とらう)天冲殺

寅卯
寅卯

寅年と卯年が天冲殺となります。

寅卯天冲殺の人には、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぎ易い、
(2)働き者ではあるけど、仕事よりも家庭(休息・安住)を優先させる、
(3)家庭と仕事のバランスを保ちにくい、
という特徴があります。

寅卯天冲殺の人は、概して、家系の流れの中で生きることになり易いのですが、母親や兄姉との縁は、薄くなる傾向があります。一方で、配偶者や弟妹など(との関わり)が、自分の運命を切り開くための武器となります。

なお、寅卯天冲殺の人は、仕事などの社会的な活動に邁進したいという思いも強く、傍目にはとても活動的に見え、時には、仕事と家庭の狭間で葛藤し、悩むこともあるのですが、家庭や休息を捨ててまでも、仕事に邁進することはありません。

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辰巳(たつみ)天冲殺

辰巳
辰巳

辰年と巳年が天冲殺となります。

辰巳天冲殺の人は、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぐことができ難い、
(2)家系の流れに馴染めず、そこからはみ出す、
(3)非常に現実的、
(4)言葉や思いなど、形の無いものよりも、お金や物など、形あるものを重視する、
(5)理論よりも実践を重んじ、口ばかりで行動をしない人物を軽く見る、
という特徴があります。

辰巳天冲殺の人は、概して、自分の心を言葉で表すことが苦手であるから、例えば、感謝の気持ちを表すのでも、「ありがとう」という言葉ではなく、物を渡すなど、形にして表そうとする傾向があります。

また、辰巳天冲殺の人は、心から「ありがとう」と言われても、自分が感謝されていると認識することができず、形ある物を貰い、その価値によって、初めて、自分が(どの程度)感謝されているということを認識するのです。

なお、辰巳天冲殺の人にとって、人生の武器となるのは、自らの体験に支えられた現実性(有形の世界において形成される心)であると言えます。

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午未(うまひつじ)天冲殺

午未
午未

午年と未年が天冲殺となります。

午未天冲殺の人には、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぎ易い、
(2)下の代に自分の思い(気)を伝えることができ難い、
(3)家系や物事の終わりを司る、
という特徴があります。

午未天冲殺の人は、概して、家系の流れの中で生き、その家系の恩徳を広く社会に返還していく、という生き方をする傾向があります。故に、それより下に家系の気は伝わらず、たとえ実子がいたとしても、配偶者方の家系の気が伝わることになります。また、午未天冲殺の人は、家系に限らず、物事の終わりを司る本質を所有しているから、物事を纏める(終わらせる)段階において、才を発揮することができます。

なお、午未天冲殺の人にとって、父親、師、上司、目上など(との関係)が自分の運命を切り開くための武器となります。

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申酉(さるとり)天冲殺

申酉
申酉

申年と酉年が天冲殺となります。

申酉天冲殺の人には、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぎ易い、
(2)非常に働き者で、家庭(休息・安住)よりも仕事を優先させる、
(3)家庭と仕事のバランスを保ちにくい、
という特徴があります。

申酉天冲殺の人は、概して、家系の流れの中で生きることになり易いのですが、配偶者や弟妹などとの関係は、一般的なものとは違ったものとなる傾向があります。一方で、母親や兄姉、友人など(との関わり)が、自分の運命を切り開くための武器となります。

なお、申酉卯天冲殺の人は、常に自分が中心となって仕事をする傾向があり、また、家庭や休息よりも、仕事など、社会的な活動を優先するから、日常生活は、多忙で華やかなものとなります。

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戌亥(いぬい)天冲殺

戌亥
戌亥

戌年と亥年が天冲殺となります。

戌亥天冲殺の人には、良くも悪くも、
(1)家系や目上の所有するもの(恩徳やしがらみなど)を受け継ぐことができ難い、
(2)家系の流れに馴染めず、そこからはみ出す、
(3)非常に精神的、
(4)お金や物など、形あるものよりも、言葉や思いなど、形の無いものを重視する、
(5)常に現状から脱したがる(逃げ出したがる)、
という特徴があります。

戌亥天冲殺の人は、概して、形が無く、目に見えない世界のもの(人の気持ち、思想、精神など)を重視する反面、現実(形があり、目に見える世界)からは、目を背ける傾向があります。また、それが他者からうらやまれるものであったとしても、常に現状に満足せず、その場所から脱したくなる(逃げたくなる)傾向があります。

なお、戌亥天冲殺の人にとって、人生の武器となるのは、精神性(無形の世界において形成される心)であると言えます。

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