算命学の2017年の占い(2017年2/4~2018年2/3)

※クリックで、各性質の年占いにジャンプします。

甲木  乙木  丙火  丁火  戊土

己土  庚金  辛金  壬水  癸水

  ご自身の性質を調べたい場合は、基本性質早見表をお使い下さい。

※この占いは、あるルールに従って作成しています。なぜ、この様な事が言えるのか、詳しく知りたい方は『算命学を学ぶ』をご覧下さい。

※また、この占いは全体的な傾向についての占いであり、個人の詳細はまた異なります。個人の事について知りたい方は、占いメニューをどうぞ。
→占い(算命学)  →整体占い

2017年の全体運

 人に伝えたい事を伝えるというのは、案外大変です。言葉を聞かせるだけであれば、簡単にできるのですが、伝えるとなると、違います。
 そもそも聞く耳を持っていない人に伝えることはできないので、こちらに対して、耳を傾けてもらう下地を作る必要があります。それが出来た上で、誤解無くきちんと受け取らせて、理解させて、行動に反映させるわけです。
 自分のことは自分の意思ですぐにでも変えられますが、他人の事を変えるのは非常に困難で、そこには長~い時間がかかります。

 さて、去年の占いの全体運の中で、今(2008~2019)は調整の時期だと書きましたが、今年も引き続き、その過渡期にあります。人の心を楽にするための精神性が提示され、それを次の時代のために伝えて行く必要があるのですが、ここで、冒頭に書いた、『伝えるための作業』が必要になります。
 伝えようと思ったところで、「はい、そうですか」と、すぐには伝えることなど、できないのです。そこで、この1年は、伝わるべき事が伝わるように、人々が変化するための1年となるようです。

 聞く耳を持つ様に、変化させられるわけですから、年間を通して、色々なことが起きます。
 まず2月に保守的な考え方がクローズアップされ、昔に還ろうとするような改革が提唱されますが、3月にはそれも含めて、今まで積み上げたものが一気に壊れ、それにより無理矢理変化させられます。その後も、事故や災害が起きたり、大きな争いが勃発したりして、一部の人々は強制的に行動させられたり、その様子を見聞きすることになります。その最中では、人々は快楽に逃げ込もうとしたり(5~7月)、今の生活を守る為に戦おうとしたり(8月~10月)試みますが、いずれも玉砕。それら動乱を越えて、12月頃に人々は自分の無力さを知り、一種の諦観のようなものを抱きます。自然に逆らったところで無駄だ、作られたものはいずれ壊れるし、一度栄えたものはいつか衰退するのが自然なのだ、と。
 であれば、壊れないよう、衰退しないようがんばるのではなく、何が起きても気持ちが翻弄される事の無い、状況がどうなっても大丈夫な自分自身を作り上げる事が早道だと気付くのです。

 そうしてようやく、大切なことが伝わる為の土壌ができるわけですが、ちょうどその頃に今年が終わり、同時に伝達の期間も終わりそうなのです。と言うことは、聞く耳を持てるようになった人から順に伝えられ、変化していくと言う事になるのだと思うのですが、果たして、伝わるべき事はどこまで伝わるのでしょうか?

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甲木  乙木  丙火  丁火  戊土

己土  庚金  辛金  壬水  癸水

  ご自身の性質を調べたい場合は、基本性質早見表をお使い下さい。

※この占いは、あるルールに従って作成しています。なぜ、この様な事が言えるのか、詳しく知りたい方は『算命学を学ぶ』をご覧下さい。

※また、この占いは全体的な傾向についての占いであり、個人の詳細はまた異なります。個人の事について知りたい方は、占いメニューをどうぞ。
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甲木:こうぼく

 感性が強いとは、簡単に言うと、アンテナの感度が良く、アンテナに引っかかって来る情報量が多いという事です。これは、普通の人が、受け取れないものを多く受け取ってしまう、という事でもあります。
 人間は、自分の受け取ったものを土台としてものを考えますし、自分の受け取ったものを他人と共有したい、と言う思いを持っています。しかし、どんなに自分の思いを伝えたいと思っていても、相手がそれを受け取る感性を持っていなければ、伝わる事はありません。すると、言いたい事が分かってもらえず、変な人、不思議ちゃんなどと思われるようになり、人の輪の中に居ながらにして、次第に孤独を感じるようになります。
 また、アンテナの感度が良いと、人が隠している本心にも気が付いてしまいます。ことさら、それを暴き立てる事が無くても、気が付かれたと言うだけで、多くの人は気分を害し、怖れ、その様な感性を持つ人には近寄りたくないと思うようになります。

 そんな風に、感性の強い人は、孤独になりやすいというのは理解できるでしょうか。そういう人は、あまり喋らない場合もあるでしょうが、だからと言って何も思っていないわけではなく、伝わらない事を学習して、伝える事をあきらめてしまっているのです。
 しかしながら、孤独を感じれば感じるほど、反動で、理解されたい、認められたいという気持ちも起きるものです。しかし、直接話しても理解されない事はよく分かっているので、間接的な手段を取るようになります。その一つが芸術表現であり、感性の強い人が芸術などの才能を発揮する事になる所以でもあります。

 同じ様に、感性の強さを持っていたとしても、その人の精神性が高い場合と、低い場合で、世の中に表現される事は変わってきます。精神性が高ければ、受け取った事を、相手が理解出来るように伝えるには、どのように表現すればいいだろうと、また、活かすには、どうすれば良いだろうかと考え、工夫をするでしょう。しかし、精神性が低ければ、受け取った人の悪意に翻弄されたり、孤独に耐え難くなったりします。また、自分には『見える』『分かる』『自分は特別』と、妙なアピールをするようになり、せっかく強い感性によって受け取った事を、充分に活かす事ができないのです。

 感性の強さについて、ここまでお話をしてきたのは、もちろん、今年の甲木さんが、かなり強い感性を持つからです。感性が強まる事で、それ故に孤独を感じる事も多いのではないかと思います。感性も孤独感も、強まったり弱まったりと揺れ動きながら、何かに気付いていきます。瞬間的に相手の本心を見抜いてしまったりもするでしょう。それを何らかの方法で表現したくなりますし、孤独感から自分の事を理解して欲しいと感じる事もあるでしょう。
 そして、この感性の強さを生かすも殺すも、甲木さんの精神性次第だという事は、もうご理解いただけるかと思います。

愛情運
6月 人に対する親切心があり、善意からの行動をする。
8月 そばに居る人の為に尽くす。

健康運
6~7月 神経の疲れ。7月は体にも影響が出る。

金運
11月 経済観念が無くなり、無駄な出費が多くなる。

仕事運(人間関係)
4月 自営の人には良いが、組織にいる人は、調和が取れず苦労する。
8月 組織作りに相当の力を持つ。
9月 個人による商いは良好、ライバルが強いほど燃える。

家庭運
9月 配偶者と、お金のことでトラブルの予感。
12月 新しい生活を始めたくなる。引っ越しをする人も。

乙木:おつぼく

 以前、作家活動をしていた時、周りの空気を受け取って、作品に反映させている事に気付きました。芸術家など、表現をする人は、自分に囚われている間は自分の内面ばかりを表現してしまいますが、自分に囚われなくなれば(キレイなフィルターとなる事ができれば)、世の中の『気』を取り込み、自分の表現方法で外に出す事ができるようになります。
 同じテーマの創作物が同時にあちこちから出て来る事がありますが、それは必ずしもマネをしたというわけではなく、世の中(人の無意識と言っても良いのかも知れない)が、それを求めているからという場合もあります。そうして、『今』に必要なものが、人を通し、芸術作品、音楽、ファッション、物語、映画など、目に見える形になって世の中に出て来るのです。人って本来、そういう装置になる側面も持っているのだろうと思います。

 乙木さんが、もしも何かを創作するような立場にあるならば、ぜひとも今年は、キレイなフィルターになる事を心がけて頂きたいと思います。なぜなら、その時の気を捉え、芸術的な表現で伝えて行く事に長けた年だからです。
 おそらく、これがやりたい、こういう事が表現したいという気持ちに、自然になるのではないかなと思います。思い立ったらいても立ってもいられず、それに取り組みたいと思うのです。

 また、普段の乙木さんは、友人や仲間と一緒に行動する事で安心するタイプなのですが、今年は一人でいたいと思うのではないかと思います。表現に集中したいわけで、そのためにはあまり人が周りに多いと、気が散るのです。そんな風に、自分一人だけの世界での創作活動に没頭し、それが楽しくて仕方ないのだと思います。
 そんな時なので、一人暮らしの乙木さんは思ったように活動できますが、家族がいる場合は、ちょっと大変かも知れません。家族に理解があったり、それぞれが自立していればまだいいのですが、みんなで一緒に行動したいタイプの家族だと、「自分の好きな事ばかりやって!」と、不満を募らせるかも知れません。ですので、いつも一緒の仲の良いご家族をお持ちの場合は、前もって『今年はやりたい事をやらせて欲しい』と説明しておくと良いのかも知れないなと思います。

 何しろ、乙木さんは今年、世の中に必要なものを生み出せるのです。もしも、利己的な思いを手放せないのであれば、まずはそこから解放され、キレイなフィルターになる事に取り組んで頂きたいものだと思います。

愛情運
6月 子どもや部下の為に、一生懸命になる。
7月 無欲で、よく人を助ける。

健康運
3月 事故やケガに注意。

金運
8月 お金を貯める。
11月 財運あり。

仕事運(人間関係)
4月 同じ目的を持つ仲間を集めて、目的に向かう。
5月 一人でよく働く。

家庭運
8月 家庭を大切にする。
9月 人の良さから、外にばかりいい顔をし、家族から反感を買うかも。
11月 外にばかり目が行き、家族が不服を感じる。

丙火:へいか

 何か大きな天災が起ころうとしていて、それに気付けたのは科学者である主人公だけ、という設定の映画がよくあります。主人公は、周りの人にそれを伝えようとしますが、誰もそれをまともに受け入れようとせず、どこか他人事で、嘲笑したりします。もしかしたら、まともに引き受けたら恐怖で自分が保てないので、人は笑い話にしておきたいのかも知れません。

 もしも、そんな主人公の立場に自分が置かれたら、どうするでしょう。相手がどうしたいかという思いや、気持ちなどを、汲んでいるような余裕はありません。嫌がろうが拒否しようが、引っ張ってでも、身近な人々を安全な場所に移動させようとするのではないでしょうか。
 しかし、自分の見立てが間違いだったとしたら・・・、嫌がる相手の気持ちを無視して無理矢理動かした上で、迷惑もかける事になるわけで、相当いたたまれない気持ちになる事でしょう。なので、余程これは確実!と思える事でなければ、なかなかそんな行動には移せないものだろうなと思います。

 今年の丙火さんは、何かに向かって、そんな風に人を動かそうとするのではないかと思います。これが自分の役目なのだと思い、人を集めて船に乗せるのですが、その時、集めた相手の気持ちなどお構い無しなのです。そして、実際に集める事が出来てしまうのだと思います。
 丙火さんは、自分の置かれた状況や、近くにいる人の影響でそれを実行する訳ですが、その影響を受ける何か(誰か)によって、その船が、海賊船だったり、ノアの箱舟だったり、宝船だったり、はたまた泥船だったりする訳です。

 例えば、自分が勤めている会社が詐欺を働こうとしていた、というような場合もあるかも知れません。大きく利殖が増えるからと、相手に良かれと無理強いまでして人を集めて、結果詐欺の片棒を担がされた、というような事にもなり兼ねません。
 自分に影響を及ぼしそうな身近な人や環境には、くれぐれも注意し、むやみに信じ込まない事が大事です。きちんと自分で『大丈夫』、そして、『みんなに必要』と判断してから、周りの人に声を掛けるようにした方が良さそうです。

愛情運
10月 相手に拘りすぎ、愛情のもつれも。

健康運
8月 肉体疲労を起こしやすい。

金運
4月 経済面の自覚に欠ける。
6月 集団、組織の中から、個人の利益を作り出す。

仕事運(人間関係)
2月 仕事、役目に全勢力を注ぐ。
10月 他人との間に入って和を作り出す。
12月 仕事が忙しくなる。

家庭運
2月 家庭が疎かになり、酷くすれば家族を犠牲にすることも。
4月 お金のことを考えなく、家庭に迷惑かけることも。
5月 平穏さを取り戻そうとする。
11月 家族を大切にする。

丁火:ていか

 人は、物質的な損得感情のみではなく、精神的な損得勘定でも動きます。また、才能が活かされる事で、喜びを感じるようにできています。つまり、金銭的に一円の得にもならなかったとしても、精神的な満足が得られるのであれば、人は自分以外の何かの為に、行動できる訳です。

 丁火さんは、独自に長く取り組んで来た事(仕事や趣味、訓練を重ねてきた事)から、ある独特の技術を持っている事が多いのではないかと思います。そしてその技術は、極一部の人に対して、非常に役立ったりします。しかし、大勢にはなかなか理解されないもので、その有用性に気づける人が、非常に少ない事が特徴です。
 他人が理解できようが、できなかろうが、丁火さんには『これでいいのだ』という事が分かっています。従って、他人が変えようとしたところで、変化させられる事はありません。また、その技術は、大勢に対しては発揮されず、一対一で伝えたときに、真価を発揮するようなものです。という事は、ある程度普遍的な面もあり、かつ、個別の案件にも対応するものなのだと思います。
 例えば、何かを加工する技術を持っていたとして、お客さんの要望は、「ここをこの様な形状にして欲しい」だったとします。しかし、自分には、そうする事で物理的に問題が起きる事が分かっていれば、お客さんの要望であっても「その形状にしたら問題が起きる」事を伝え、代替案を提示できたりするのだと思います。

 さて、少ないながらもその有用性を理解でき、自分の人生に採用する人が現れたときには、丁火さんはとても満足し、自尊心が満たされるのではないかと思います。それにより、相手が多くの利益を得て、かつ、自分は無償で奉仕したとしても、それでいいと思えるのです。

 今年の丁火さんは、暗い夜道に一つだけ灯された街灯の様な存在です。暗闇の中で、遠くから見ても目立つため、目印にもなるのです。という事は、今年丁火さんが提供するものは、動乱の時代にあって、人々の指針となるようなものなのだと思います。
理解出来る人は少ないのだと思いますが、必ずそれを必要としている人はいますし、丁火さん自身もまた、それを人に役立ててもらえるよう、自分に何ができるかを、人に伝える事を諦めたりしないのだろうなと思います。

愛情運
8月 相手の気持ちを察し、心を配る。

健康運
9月 精神が充実しており、健康的。

金運
6月 集団の中から、個人の利を作る。
11月 無いなら無いなりに生活するが、財を得ると貯め込みたくなる。

仕事運(人間関係)
3月 状態や環境を壊しても、それが吉となる。
5月 世の中が入り乱れた状態だと、戦いに挑み成功する。
8月 人を惹きつける魅力を持つ。
12月 目的を必ず果たそうとする。

戊土:ぼど

 私たちは、目の前にあるどんな出来事からも、学び取る事ができます。しかし、学ぼうという意思がなければ、出来事から何かを得る事は出来ません。しかし、ひとたび『どんな事からも学べるのだ』と知り、アンテナを立てる事が出来れば、出来事は饒舌にたくさんの事を教えてくれる様になります。

 そのためには、当たり前の事に疑問を抱けるかどうかがポイントとなります。リンゴが木から落ちるのを見たときに、「どうして必ず上から下に落ちるのだろう」という疑問を抱く事がなければ、また、バラの花を見て、「どうしてバラの木にはバラの花が咲くのだろう、不思議だなぁ」と思えなければ、そこにある法則の存在には気付けません。当たり前の事に疑問を感じられる、センスのようなものが必要になるのです。
 当たり前だった事に疑問を持てるようになると、世の中は不思議な事だらけである事に気付きます。子供の頃、こういう疑問を考え始めると、知的好奇心でワクワクして、眠れなくなったりしなかったでしょうか?

 さて、今年の戊土さんは、たくさんの『どうして?』を抱くのではないかと思います。なぜなら、また目の前の現象から、たくさんの事を学ぶ時だからです。学ぶ速度も速く、吸収も良いようです。学んだ事はやがて、戊土さんの中で練り上げられ、体系化され、哲学や思想となって、遠い未来に多くの人に伝わって行くのではないかと思います。
 近い人からの影響も受けます。特に親や先生の影響は多大で、影響が大きいだけに、どういう人から教わるかが大事なポイントとなります。もしも、師を選べる立場にある場合は、妥協せずに、『この人から学びたい』と思う人の門戸を叩いて欲しいと思います。

 一方、若い頃から多くの疑問を抱き、たくさんの事を学んできた戊土さんは、自分の中に練り上げてきた哲学や思想が確立しており、今年、それを、人々に伝えようと思うのかも知れません。自分の中で練り上げてきているので、それを人に伝える時には、現実面だろうが精神面だろうが、相手に伝わりやすい形に置き換えて伝える事ができ、説得力もあります。そして、若い頃には理解者がいなくて孤独だったとしても、次第に同じような思想や哲学を持った仲間と出会い、交流も生まれて行くのではないかと思います。

愛情運
3月 優しい気配りで、人を惹きつける。

健康運
7月 自分自身に無理なく生きる。
10月 ホルモンバランスを崩しやすい。
11月 精神的に疲れ易い。

金運
12月 欲しいものが手に入りやすい。

仕事運(人間関係)
4月 何事にも、一生懸命に取り組む。
5月 企画力に優れる。
6月 周りと歩調を合わせにくい。

家庭運
2月 親、兄弟をよく助ける。
12月 家庭を大切にする。

己土:きど

 よく、自分を変化させるためのセミナーを渡り歩いている人がいます。あの人のセミナー、この人のセミナーと渡り歩き、あの人はこう言っていた、この人はこうだったと、批評したりするようです。
 また、精神的な勉強を繰り返している人もいます。誰かの話を聞きに行っては感動したと涙を流し、こんな人と出会った、こんな気づきを得たと言っては自分は成長している事をアピールします。
 でも、何年も行動が変わらず、同じ事をぐるぐると繰り返していて、こういう人は本当に成長しているのでしょうか?というか、本気で自分を変えたいのでしょうか?おそらく、本当は変わりたくないのに、今のありのままの自分の事は否定するという気持ちの狭間で、自分探しの放浪者になっているのではないかと思います。

 今年の己土さんは、自分を高めよう、成長させようという気持ちを強く持つ様です。張り切って、自分改革に取り組もうと思うのです。最初の意気込みは充分です。
 ところが、気を付けて頂きたいのですが、今年の己土さんの精神性は、非常に高まる場合と、低きに流れてしまう場合の両極端に分かれるのです。最初の意気込みが持続すれば良いのですが、力が入ったものは往々にして長続きはしません。集中力が途切れた時や、何かにくじけて気持ちが萎えそうになった時に、真価が問われるのだと思います。

 自分に打ち勝ち、精神性が高まった場合は、時代と社会の先駆者となって活躍し、新しい時代を作っていきます。一方、低きに流れてしまった場合、冒頭で書いたような、自分探しの放浪者となってしまい、常に気持ちが安定せず、職業も転々と変えたりと、落ち着かない人生へ突入してしまうのです。

 特に、6、7月が鍵となります。6月には、今迄の自分の中にはなかった、新しい自分を発見するようです。すると7月に浮気心が出て、あっちにもこっちにも行きたくなってしまうかも知れません。しかし、ここでくれぐれも気を付けて下さい。一旦他のものに手を付けてしまうと、後戻りできないのです。新しいものは、キラキラと輝いて見えるものですが、そのうち慣れて来るにつれて輝きを失い、いずれ我に返ります。浮気心を起こすと、本流には戻れなくなりますから、そちらに行く場合は、本流を捨てる覚悟を決めて臨む事をお勧めします。

愛情運
2月 誰にでも優しく接する。
1月 大切な人を守りたい、助けたいと思う。

健康運
10月 精神的なストレスを抱え易い。
11月 思い立ったら直ぐに動くので、事故やケガに注意。

金運
3月 散財しやすい。

仕事運(人間関係)
2月 人の良さから騙されることも。
5月 素早い判断力と行動力を、併せ持つ。
7月~8月 一つの事に専念すると吉。
8月 新しい友達が出来たり、何かに挑戦したりする。

庚金:こうきん

 ヒーローについて、ちょっとイメージしてみましょう。他の人にはない特別な力がある。人々の為に働く。強い。勇気がある。みんなが憧れる。正義感が強い。悪と戦う。等々。纏めると、超人的な力を持ち、みんなの役に立つ事で、賞賛、憧れられる人物。という感じでしょうか。
 才能を思う存分活かせるというのは、充実感もあり、気持ちの良いものなので、力のある人は、それを発揮できるステージで活躍したいと思うのが、自然な気持ちです。また、特別な力を持つというのは、仲間がいない=孤独という事であり、だからこそ、人と関わるために、その力を提供したいと感じる側面もあるのかも知れません。

 今年の庚金さんは、『自分は特別』という気持ちを抱くのではないかと思います。責任感も強い時期なので、その、特別な力を活かして、人の役に立とうとするのではないでしょうか。そこには、活躍したい、目立ちたい、役目を果たしたい、それこそ、『ヒーローになりたい』という強い気持ちがあります。

 さて、人には人格の練られていない人と、練られている人がいます。両者の大きな違いは、自分に囚われているか、囚われていないかの違いです。そして、自分に囚われて自分の事ばかりを考えてしまう(自分に矢印が向いている)のは、自信がないからであり、つまりは自分を認められていないという事です。
 人格の練られている人が、自分の特別さを知り、世の中の役に立とうとした時は、純粋に力を活かして世の中の役に立てるのだと思います。ところが、人格の練られていない人が、特別な何かを身につけてしまうと、認められたい気持ちから、人からの注目を浴び、ちやほやされる事で自信のなさを補うために、それを使おうとするのです。
 両者の違いは、長い時間をかけるうち、周囲の人々にも分かって来るのではないかと思われます。そして、前者はヒーローと賞賛され、後者は自己宣伝や売名行為だと名を落とす事になるのかも知れません。

 そんな風に、人格が練られているかどうかで、特別な力をうまく発揮出来るか出来ないかが大きく変わってきます。結局のところ、自分がどういう才能を持っていようが、それを上手く使えるかどうかは人格次第だという事を、身をもって感じる一年になるのではないかなと思います。

愛情運
4月 世のため人のためと、人に尽くす。

健康運
2月 直感で行動することがあるので、ケガに注意。
6月 肉体的な疲れが出る恐れがある。

金運 
4月 財運あるが、使う事も多い。

仕事運(人間関係)
4月 活躍の場がある。
8月 冷静な判断と、思い切りの良さで活躍する。
9月 新しい環境を作る企画力を持つ。
10月 目的を必ず果たそうとする。

辛金:しんきん

 家があれば、その家のカラーというものがあります。また、親族にも同じようなカラーがあります。こういう、脈々と連なる家系のカラーは、その家系のみのもので、外では全く違います。よって、外から養子をもらったり、お嫁さんが来たりした時には、異分子が入って来たように感じるのだと思います。
 また、会社にもその会社のカラーがあります。そこに新しく社員を迎える場合、その人がその場のカラーに馴染む迄は、しばらく違和感を感じるのだと思います。また、新しくそこに飛び込む人にも、環境にすんなり馴染みやすい人と、なかなかそれができない人がいて、出来ない人は苦労したり、その場を去る事になったり、集団に負けない強さがあれば、本来のカラー自体を変化させたりするのだと思います。

 今年の辛金さんは、自分の含まれる集団の中で、こういう異分子に対して攻撃を仕掛けるようです。具体的に言うと、家や会社のカラーや方針に馴染ませようとするのです。行動開始するまでには、周りの人の協力を仰ぐなど、用意周到に根回しをし、一旦行動を始めると、どんどんエスカレートします。相手を変えようとする行動ですから、当然、相手は嫌がりますが、相手が反発すればするほど、押さえ込もうと、しつこく攻撃を繰り返します。こういう状況ですから、相手が一人の時にしかうまくやる事ができません。複数人いると、団結して刃向かって来る可能性も考えられるからです。
 今年の辛金さんのこういった感じは、良く現れる場合と、悪く現れる場合で、大きな開きがあります。良く現れれば、相手を馴染ませ、場を安定させる事ができますが、悪く現れれば、せっかく加わってくれたその人を追い出したり、却って全体を不安定にさせるような事にもなり兼ねないのです。
 年の初めにこういった攻撃のエスカレートが起こるのですが、そこでどのように身を処したかで、その後の一年が変わります。小さな世界で一人をいびり続けた人は、小さな世界に留まり続けますが、しっかりと目的を果たした人は、経験値が積み上がり、何かを大きく変えていける力を持つのです。ですので、この時をどう過ごすかという事は、その後の辛金さんの一年に大きく影響しますので、心して下さい。

 さて、辛金さんの2017年は、二階建てです。年の初め(2月)にあった、こういう攻撃のエスカレートが、3月、突然無くなります。何かが起きて、攻撃の必要がなくなったり、続けられない状況に置かれたり、気持ちが変わって、こんな事をしていても意味がないやと、すとんと思えるようになるのかも知れません。
 この様な経験が土台となって、6月頃、ちょっと大きな夢を抱き、その後はそれに向かって進んで行くようです。2月にしっかり準備が出来た人は、6月に抱く夢は、結構壮大かも知れません。そして、大きい割には、ただの夢物語に終わらず、実現可能なものとなるようですよ。

愛情運
5月 助け合いの精神を持つ。

健康運
6月 呼吸器に注意。

金運
4月 準備の為にお金を貯める。
1月 財運あり。

仕事運(人間関係)
2月 無駄な行動を起こしやすい。
4月 着実に物事を成し遂げていく。
7月 計算して行動する。時期を見極める力を持つ。
10月 ワンマン的になりやすく人間関係に問題発生も。

壬水:じんすい

 若い女性の中には、結婚に対する青い憧れを持っている人も多いのではないかと思います。結婚=幸せという観念をもっていたり、幸せになりたいと口にする時は、結婚したいという意味だったりするようです。実際には結婚は夢ではなく現実であり、体験すればそれを思い知る訳ですが、やってみるまでは、なかなかその考え方が変わる事はないのではないかと思います。
 このように、今年の壬水さんは、よく知らない、未体験ゾーンへの憧れを膨らませ、そのための準備などの行動をして行くようです。どういった行動を取るのか、引き続き結婚に憧れる若い女性の例でお話ししますと、結婚相手を見つけよう、そのために魅力的になろうとして、女子力を磨き、発揮するような感じです。男性に好かれるような服装をしたり、飲み会の席で、食べ物を取り分けたりお酌をしたりと、かいがいしく働きます。気配りもできますし、魅力もあるのですが、地に足がついている感じがなく、危なっかしいのです。そして、うまくいかなかった時は、人のせいにします。「最近の男の人は、見る目がないから(ため息)」という感じです。

 これが、年配者の場合はどう出るかというと、昔は良かったと過去を懐かしんで、若い人の未来の為に、自分のやり方を押し付けたりするんじゃないかと思います。孫が生まれたので、お嫁さんに自分の時代の子育て方法を押し付けようとする、といった感じです。
 でも、自分の時代と今の時代では、環境が違います。スマホやPCもなく、思いっきり外を走り回れた自分の時代のままの子育て法では、うまく行くわけがありません。しかし、自分も孫を持つのが初めてなもので、その加減も分からず押し付けてしまい、うまくいかなくなった時は、やっぱりお嫁さんのせいです。

 こんな風に、それぞれの立場で、未来に対してこうしていきたいという気持ちはあるものの、やや実力不足は否めないという感じです。なので、しっかりと準備をする必要があるのでしょう。しかし、何のため、という明確な目的を持つ事ができれば、危なっかしさは薄まり、次第に準備も整って行くのだと思います。本当にしたい事は何なのか、例えば若いお嬢さんであれば、結婚した後でどういう家庭を築いていきたいのだろうか、孫のいるお姑さんであれば、自分は本当に孫に対して責任が持てるのだろうかなど、しっかり考えておく事が大事なのだと思います。

愛情運
7月 周りから可愛がられ、人気者になる。

金運
5月 家庭経済に立ち、貯蓄を行う。
6月 何らかの利益を得る。

仕事運(人間関係)
3月 人間関係の変化あり。
8月 一生懸命に働く。たくましい行動力。

家庭運
4月 肉親を大切にする。仕事より家庭。
9月 パートナーとのトラブルの恐れ。
12月 家庭をしっかり支える。
1月 家庭を大切にし、安定させる。

癸水:きすい

 さる山のお店を町田に作るとき、不動産屋さんから、「銀行から借り入れをしますか?」と聞かれました。私たちは、自分たちで貯めたお金のみでやって行く予定だったので、「借り入れはしません。自己資金のみです。」と答えました。自分たちで貯めてきたお金の範囲のみでしか、やって行く事はできないのですから、大きな事はできません。なので、良いお客(お金を落としてくれる客)とは見做されないのではないかと思っていたのですが、予想に反して、安心されたのでした。

 もしも銀行からたくさんのお金を借りられたとしたら、それが本当は他人のものであったとしても、目の前にお金があるという事実に、安心感が生まれるのだと思います。また、借りたお金は、自分で苦労して貯めたお金ではないので、使う時に抵抗がありません。そうして、あまり吟味もせずに、必要だと思えば高いものでも買えてしまったりするのだと思います。
 また、人は、これから始める事に対しては、希望的観測を抱くものですから、開店しさえすれば、お客さんがたくさん来るだろうとイメージしがちです。ですが、実際には、見込んだほどのお客さんが来ないという事の方が多いのではないかと思います。なので、開店してしまえばなんとかなるだろうと、準備にお金を掛けてしまい、そしていざ、お店が開店したときには、運転資金が尽きているのに、お客さんも来ないという状況になり、貯金が尽きると同時に、お店を維持して行く事ができなくなる事もよくあるのだと思います。

 どうして、こんな話をしたかというと、今年の癸水さんは、夢や憧れのために、お金を使う事になりそうだからです。しかも、自分で貯めたお金とは限りません。親や配偶者など、身内がそのための資金を出してくれるのです。そして、そのお金を使って、何かを変化させていこうとするでしょう。

 こうしてお金の星が巡って来るという事は、好き勝手に使って良いよという意味ではなく、お金についての勉強をする時だという事です。今年で言えば、人が出してくれるお金を活かすには、どのように使えばいいのか、また、人に気持ちよく提供してもらうにはどのように身を処せば良いのか、どんな使い方をすれば提供してくれた人が喜んでくれるのか、出して良かった、また出そうと思ってもらうためには・・・そういった事(生きたお金の使い方)を学んで行くのだと思います。

 今年、癸水さんのワガママは、結構聞いてもらえると思います。だからこそ、それに甘んじる事なく、出してくれた人に感謝をして、生きたお金の使い方を心がけて欲しいと思います。自分のやった事は、全て自分に還って来るのです。

愛情運
2月 恋人が出来るかも。
6月 惜しみない愛情を注ぐ。
11月 純粋な気持ちから、人を助けようとする。

金運
6月 仲介能力があり、利益を生むことが出来る。
7月 財布の紐を締めていく。
12月 商人、実業家は、利益を生み出す。

仕事運(人間関係)
3月 人間関係に変化あり。
4月 ユニークな発想により、組織作りがうまい。
9月 企画力があり活かせる。

家庭運
2月 社交範囲が広がり、パートナーが誤解するかも。