さる子先生、こんにちは、こざるです。
こざるくん、こんにちは。さる子です。何について聞きたいのかな?
占いには、手相や占星術やタロットや、いろんな種類があるんですよね。
『整体占い さる山さる子』でやってる算命学って、どんな占いなんですか?
算命学は、古代中国で生まれた陰陽説、五行説という思想から生まれた占いなの。
星を観測する事によって作られた暦で表される誕生日を使うから、占星術とも言えるのよ。
へぇ~。でも、どうして、誕生日を使うんですか?
それはね、算命学では、「人間には持って生まれた運命というものがある」と考えているんだけど、運命の出発点は、その人がこの世に誕生した瞬間だからよ。つまり、算命学では、運命の出発点を基準として、その人の運命の概略を知ろうとしているの。
ふ~ん。ところで、今出て来た「運命」って何ですか?
分かったわ。じゃ、最初に、算命学の基本になる陰陽五行説についてから、説明していくわね。
運命というのは、あるものが生まれてから消えるまでの道筋、その流れや大枠のことなの。 人間の運命には、固定されて動かない部分もあれば、自分の力で変化させる事ができる部分もあるのよ。
算命学では、その固定されて動かない運命を特に宿命と言って、人間の運命は、宿命を土台としながらも、大部分は、自分の力で、自分が思う様に変化させる事ができると考えているの。
だから、算命学は、ずっと昔から、自分の望む運命を選択する為に、用いられて来たのよ。
なるほど~。運命は自分で変化させる事もできるんですね。そして、算命学を使って、それができるって事ですよね。
そうよ。算命学では、人間に限らず、誕生日(はじまり)があるものには、全て運命があると考えていて、あらゆる運命を予測する事ができるから、個人の運命に限らず、国や会社、時代など、色々な事を占う事ができるのよ。
算命学ってすごいですねぇ~。でも、そんな凄いものが、どうして日本にあるんですか?だって、算命学は、古代中国で生まれたんですよね。
中国では、算命学は、一子相伝と言って、とても狭い範囲で伝えられて来たらしいんだけど、第二次世界大戦後、中国共産党によって古い文化が弾圧され、算命学の伝承者が日本に亡命して来たの。
算命学の伝承者は、そこで出会った少年達に算命学を教えたんだけど、そのうちの一人が正式に後継者、つまり、新しい算命学の伝承者として認められたのよ。
それじゃ、今は算命学は日本にしか無いんですね。
それがね、中国共産党の弾圧を逃れた算命学の学者は、日本へ来た正式な伝承者以外にも2人いて、それぞれ台湾とドイツに行ったらしいの。だから、台湾にも算命学はあるし、ドイツにもあるかも知れないわね。もっとも、このあたりの事情は、算命学に伝わる伝承であって、明確な証拠は無いのよ。
へぇ~。そうなんですね。
日本人初の算命学の伝承者は、高尾義政先生という人なんだけど、その先生が、算命学の理論を纏めて体系化し、学問とは、多くの人の目に触れ、批判されてこそ、真の学問たり得るとの信念の下に、一子相伝を改め、多くの弟子を取り、算命学を広く伝え始めたの。
だから、算命学は中国でその基礎が生まれ、日本人の手によって、学問として纏め上げられ、広く世に出たという事ね。ある意味では、高尾義政という人物が、今日の日本に伝わる算命学を作り上げたと言っても過言ではないと思うわ。
その後、高尾先生は若くして亡くなるんだけど、そのお弟子さん達が、今も算命学を研究し、伝えているのよ。
算命学がどんなものか、少しだけ理解できました。さる子先生、ありがとうございました。
さるでもわかる算命学