命式をすぐに調べる
算命学の命式(天冲殺・陰占・陽占・大運)を無料でお調べします。分かり易く書かれた解説をお読みになれば、ご自分で簡単な占いが出来るようになっています。
※このプログラムは、株式会社さる山さる子が製作した算命学命式算出ソフトがベースとなっているので、1873年2月4日~2051年2月3日の間で使用出来ます。
無料で誰でも簡単に、算命学の占いで使用する「命式」を調べる事が出来ます。生年月日を入力する事で、天冲殺、干支配列(陰占)、人体星図(陽占:十大主星・十二大従星)が自動で計算され、表示されます。又、性別を選択して頂く事で、大運(節旬)の巡り(何歳運か)、大運の干支、大運の十大主星、大運の十二大従星が表示されます。
生年月日と性別を入力して「実行」ボタンを押すと、「結果」が表示されますが、同時に「解説」へのリンクが表示される様になっています。そこから、ご自分に必要な情報のみを効率的に知る事が出来ます。
尚、ご自分の命式の解説のみならず、様々な解説をご覧になりたいという方は、下のボタンから選択して下さい。
ここからは、少しでも算命学に興味を持って下さった方の為に、占いの中でも「最高峰」と言われる算命学がどの様なものか、簡単な(と言っても、一部ですが、かなり専門的な内容も含みます。)解説をしておきます。算命学の「奥深さ」を感じて頂けたら、嬉しく思います。
算命学の特徴
算命学の特徴として、次の様なものが挙げられます。
・ 陰陽説と五行説から成り立つ
・ 時間と空間の理論である
・ 古代中国で生まれた占星術(命術)である
・ 元々は思想・哲学であり、占いは一部に過ぎない
・ 元々は集団を捉える思想であり、国家、或いは、種としての人間という視点を持つ
・ 3000年以上続く思想の土台がある
・ 有形の世界のみならず、無形の世界をも考慮している
・ 人間を霊魂・心・肉体に区分して捉えている
・ 天冲殺という概念がある
・ 占技は、天法(陽占法+陰占法)と地法から成り立つ
・ 十大主星と十二大従星という概念がある
・ 数理法と言って、数字でエネルギーの強さ等を表す技術がある
・ 帝王学と言われる事もある
・ 習得するのに時間とお金が掛かる
・ 複雑な様で、実は単純である
これらは、どれも算命学の特徴を表していますが、一つ一つ解説していくと、膨大な分量となるので、ここでは、列挙のみに留めておこうと思います。
算命学の占い
算命学の占いは、天法と地法から成り立っていて、その天法は、陽占法と陰占法から成り立っています。算命学では、この世界は天・地・人から成り立っていると考えている訳ですが、それ故に、算命学の占技も三部構成となっているのです。
算命学は、元々は、物事の捉え方、考え方の脈絡、即ち、思想・哲学なのですが、それを土台として、「算命学の占い」が生まれました。
もう少し具体的に解説すると、算命学では、自然の営み(人間関係を含むあらゆる物事・出来事)を観察した結果、人間の本質・本能というものを大きく5つに分類しています。同様に、世の中(環境)も大きく5つに分類しています。
すると、ある本質を持つ人物が、ある世の中(環境)に出会った時、何を考え、どの様な行動をするだろうかという25分類が生まれる訳ですが、この様に、物事を細分化し、それを組み合わせる事によって、人間の運命を考察する、或いは、予測するのが、算命学の占いなのです。
この様に書くと、算命学の占いは、何やら難しそうだ、面倒だと思われるかも知れません。確かに、プロの占い師や、算命学を教える教師になるのであれば、しっかりと勉強して、深い知識を身に付ける必要があります。
しかし、何事にも段階(レベル)というものがある訳で、自分自身のちょっとした傾向を知りたいとか、算命学がどんなものか触れてみたいという事であれば、このサイトを活用して頂ければ、十分にその目的を達する事が出来るのではないかと思います。
そして、このサイトを切っ掛けに、真の算命学の世界に触れたい、算命学をしっかりと学んでみたいと思って頂ければ、とても嬉しく思います。
株式会社さる山さる子では、独自の命式算出ソフトを(OEMではなく)自社で製作・販売していますし、「占い」の店舗も経営していますが、それ以外に、算命学を教授する幾つかの講座を開講してもいます。
算命学を教える学校・教室・講座は沢山ありますが、その中でも、さる山程、陰陽説・五行説という算命学の基礎理論からしっかりと教えられる所はないでしょう。
算命学を基礎から詳細に、効率良く学びたいと思われるなら、是非、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」にお越し下さい。Wスクール(他の学校等で既に学んでいる方)も大歓迎ですし、通学講座のみならず、オンライン講義も行っていますので、インターネットさえ繋がれば、日本全国は元より、世界のどこにいても、算命学を学ぶ事が出来ます。
算命学の占いで分かる事
算命学は、あらゆる事について「占う」事が出来ます。その主なものとしては、自分自身(本質)、人生の流れ、仕事、才能、人間関係、結婚、夫婦関係、離婚、家系、家庭、恋人、友人、健康、両親や兄弟姉妹との関わり、人生の役目、有利・不利な時期が挙げられますが、それ以外にも、とても多くの事柄について占う事が出来ます。
尤も、「占う事が出来る」と言っても、必ずしも、それが事実である、とか、この様な事が起こる、とは限りません。
そもそも、「占い」は、状況が分からない中で、どうなるか分からない未来を推察する事、及び、その技術や思考法を言うのであって、確実に起こる事を言い当てるというものではありません。
しかし、その時点における意思決定、或いは、運命の改良というものは、このまま行けばどの様な未来が訪れるのかという予測がなければ出来ないのです。正しい認識を持ち、正しく技術(占技)を使って欲しいと思います。
算命学で占える事について、もっと詳しく知りたい方は、「算命学で分かる事」をご覧下さい。
算命学の「命式」に関する解説
算命学の「命式」とは、広義には、算命学の占いをするに当たって、その元となる全ての情報を言います。狭義には、生年月日の干支配列と天冲殺、人体星図を指します。尤も、天冲殺も、人体星図も、生年月日の干支が分かれば算出する事が出来るので、最狭義には、生年月日の干支のみを指すと言えるでしょう。
狭義の命式は、生年月日の干支配列と天冲殺、人体星図ですが、これは、①生年月日の干支(十干+十二支)、②二十八元の干、③天冲殺、④十大主星、⑤十二大従星と分解する事が出来ます。そして、取り敢えずこれだけ分かれば、それなりの「占い」が出来ます。故に、このサイトでは、それらの基本情報が無料で得られる様な作りにしてあります。
更に、算命学は宿命星を重視せず、後天運(生まれた日より後の時間の気=環境)を重視しているので、基本情報に加え、節旬の巡り(大運の始まりと切り替わり時期=何歳運か)、大運の干支、大運の十大主星、大運の十二大従星という情報も、無料で取得出来る様にしています。
尚、基本となるもの以外の情報には、例えば、干支番号、天干方位、地支方位、異常干支、三業干支、宿命天冲殺、変剋律、位相法、干合・位相変化、内次元、方位守護神、全体守護神、特殊運型、八門法、気図法、才能運型、行動領域、障害特色占技、六親法、数理法(宿命・大運・年運)、基段占技、格法、局法、後天運(大運・年運・月運・日運)の干支・十大主星・十二大従星、三命図式法黄元の型、エネルギー数値グラフ、差数グラフ、動力占技、平力占技、天冲殺の移動、四分法、外次元、位進相法等(これでも一部です。)があります。
ところで、コンピューターやアプリケーションソフトが使われる様になる迄は、命式は全て手計算で算出されていました。
暦を表す符号としての「干支」の歴史は、少なくとも、太初元年(紀元前104年)から現在に至る迄、2100年以上も途切れる事なく続いているから、その内のある一点(年月日)の干支が分かれば、計算する事が出来ます。
この様に、生年月日を干支に置き換える事、天冲殺、人体星図(十大主星・十二大従星)を算出する事自体は、それ程難しくないのですが、しかし、先程上げた「情報」を全て算出しようとすると、膨大な(多分、一日がかりになるでしょう。)時間が掛かってしまいます。
しかし、ソフトを使用すれば、多くの情報が瞬時に計算され、表示されます。「占い」をする以前に、その元となる情報を集めるだけでも、とてつもない時間が掛かっていたので、現在はとても便利になりました。
ここで、さる山さる子の算命学命式算出ソフト、略して「さる命学ソフト」(正式名称です。)について、簡単にご紹介しておきましょう。
さる命学ソフトは、算命学のソフトとしては、最高峰のもので、①表示の正確さ、②デザイン性、③収録された占技の数、④13万2000字以上にも及ぶ、占技の答えの解説が表示される事等、どれをとっても他社の製品に負けるものはありません。
勿論、先程例として挙げた「基本となるもの以外の情報」の全てについて、正確な情報が表示されます。
算命学の占い師、或いは、算命学を教える講師という、本物のプロフェッショナルが使うに相応しい、正に、本物の、人を選ぶソフト、それが「さる命学ソフト」です。
それだけに、他社製品に比して、少しだけ値段が高くなっていますが、しかし、値段という数字ではなく、費用対効果(コストパフォーマンス)を考慮するならば、とてもお買い得だと、自信を持ってお勧めする事が出来ます。
事実、発売以降、ありがたい事に、多くの方にご愛用頂いております。
さる命学ソフトについてご興味を持たれた方は、こちらをご覧下さい。
このページでは、算命学の命式を無料で、簡単に算出する事が出来る様にしていますが、それに加え、このページの下部、更に、別ページの解説を読めば、ご自分で、簡単な占いが出来る様になっています。
尤も、プロの世界は、このページのプログラムで表示される内容の何十倍もの情報を扱いますので、実際の占いとは大分異なりますが、それでも、概略を捉える事は出来ると思います。
これ以下は、このページのプログラムで表示される命式の各部分(パーツ)について、簡単な解説をしておこうと思います。少々難解な部分もあると思いますが、「算命学って面白い!」と思って頂けたら嬉しく思います。
生年月日の干支配列
生年月日の干支配列とは、文字通り、右から左に、生まれた年の干支、月の干支、日の干支という様に順番に並べたものを言います。
尤も、それ以外に、各十二支の下に、十干が最低1つ、最大3つ記載されていますが、これは、少し専門的な話になるのですが、「二十八元の干」と言って、十二支という時間の中に含まれる空間(時空間と言います。)を表しています。
結果的に、生年月日の干支配列は、①生まれた年の十干、②生まれた年の十二支、③生まれた年の十二支に含まれる二十八元の干、④生まれた月の十干、⑤生まれた月の十二支、⑥生まれた月の十二支に含まれる二十八元の干、⑦生まれた日の十干、⑧生まれた日の十二支、⑨生まれた日の十二支に含まれる二十八元の干という、最小9つ、最大15のパーツから成り立っています。
算命学では、生年月日の干支配列を「陰占」と呼ぶ事もありますが、算命学の占いの多くは、これを基準として成り立っています。既にご存じかも知れませんが、天冲殺も、人間の霊魂を表す象徴的な星である十大主星も、その時々の現実的な心の強さを表す十二大従星も、この生年月日の干支配列から算出されています。
干 支
干支とは、古代中国において、暦(こよみ。カレンダー)を作成する為に、十干と十二支を組み合わせて作成された符号で、全部で60あります。
尤も、算命学には、裏干支という概念があって、正確には、120の干支があるのですが、これはあくまでも算命学の中での(それも観念的な)話であって、一般的には、又、暦を表す際は、60の干支しか用いられません。
実は、何で120ではなく60なのかという点は、算命学の基礎理論の中でも非常に重要な部分なのですが、殆どの学校や講座では、教えられていません。その様な事に興味のある方は、是非、日本一の算命学教室を自認する「さる命学教室」で学んで下さい。
因みに、皆さんも「還暦」という言葉をご存じだと思いますが、これは、数え年の61歳の事で、生まれた年の干支が、再び巡って来る事から生まれた言葉です。
厚生労働省が公開している第一回生命表(1891(明治24)~1898(同31)年調査)によれば、その時点の平均寿命は、男性42.8歳、女性44.3歳ですから、「還暦」と言えば、十分長生きしたと言える訳で、お祝いをしたのも頷けます。
しかし、同じく厚生労働省が2023(令和5)年7月28日に公表した2022(令和4年)の簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.05歳、女の平均寿命は87.09歳であるから、「還暦」は単なる通過点である事が多く、お祝いムードにはならないでしょう。
干支は、1番甲子から、60番癸亥迄合計60あり、これで年・月・日(つまり、暦=時間)を表しています。尚、干支には読み方が主に2とおり(音・訓)ありますが、更に、算命学の世界でしか通用しない業界読みもあります。
例えば、甲子は、音で読むと「こうし」、又は、「かっし」と読みますが、訓では「きのえね」、算命学の業界読みでは「こうぼくのね」と読みます。
尚、干支の読み方に興味のある方は、こちらをご覧下さい。
算命学では、各干支それぞれに、「意味合い」を与えていて、「占い」をする際に、又、人間の運命を考察するに当たって、これを参考にしています。
因みに、干支の意味合いをどの様に作成した(設定した)のかについては、明確なルールがあって、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」では、地法①・②(算命学ブートキャンプ)で学びます。
尤も、「干支の意味合い」には、地法によるものと、総合的なものと、2種類あり、総合的な干支の意味合いについては、中級課程の最初の回で講義しています。しかし、どちらの汎用性が高いか、「占い」の現場で使えるかで言えば、圧倒的に「地法」による意味合いです。
さて、ここで各干支の意味合いをご紹介すると、記事がやたら長くなるので、ご興味のある方は、こちらに纏めておきましたので、ご覧下さい。
十 干
十干とは、古代中国において作成された符号で、主に十二支と組合せ、干支として使用されます。
それ以外には、「1・2・3」や「ア・イ・ウ」、「A・B・C」と同じ様な使われ方をする事が多く、例えば、契約書等では「売主(以下、甲という。)は、買主(以下、乙という。)と次のとおり、契約を締結した。」等と使用されます。
又、民事訴訟においては、原告(訴えた側)が提出する証拠書類を甲号証、被告(訴えられた側)が提出する証拠書類を乙号証として分類しています。更に、資格の区分(甲種・乙種・丙種)にも使われています。
十干は、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」ですが、音で読むと「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」と、訓で読むと「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みすのえ・みずのと」と読みます。
因みに、算命学業界では、「こうぼく・おつぼく・へいか・ていか・ぼど・きど・こうきん・しんきん・じんすい・きすい」と読みます。
算命学では、十干は全ての「空間」を10区分し、符号化したものだと考えています。ここで言う「空間」とは、時間を除く全てのものを指しています。
算命学、そして、陰陽五行説は、実は「空間と時間の理論」なのですが、これを解説し始めるととても長くなるので割愛します。
興味のある方は、是非、さる命学教室に学びに来て下さい。おそらく、算命学を空間と時間の理論として、しっかり教えている講座は、うちを除けば殆どないと思います。
さて、干支に意味合いが付されているという事は、当然、十干にも意味合いが付されています。因みに、十干の意味合いがどの様に付されているかというと、陰陽説・平面五行説・立体五行説の考え方が元になっています。
例えば、「甲」の場合、陰陽説的には「陽」、平面五行説的には「木性」、立体五行説的には「東方」に分類されますが、これらの意味合いを総合して、「甲」(十干)の意味合いが付されている訳です。
少々長くなってしまったので、十干については、これくらいにしておきましょう。尚、十干に付された(算命学的な)意味合いについてお知りになりたい方は、こちらに纏めておきましたので、ご覧下さい。
十二支
十二支とは、古代中国において作成された符号で、主に十干と組合せ、干支として使用されます。
十二支は、「ねずみ・うし・とら・うさぎ・たつ・へび・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いのしし」と、動物の名称だと思われている方も多いと思いますが、「鼠・牛・虎・兎・竜・蛇・馬・羊・猿・鳥・犬・猪」という様に、これらの動物を表す漢字は別にあります。即ち、十二支は、本来、動物を表す名称ではないという事です。
では、何故、動物の名前だと認識されているのかというと、(時の支配者が)時間を表す符号に、動物の名前を当て嵌める事によって、皆が分かり易い様にしたからだと、算命学では伝わっています。
余談ですが、最近、帝王学と言って、算命学を教えている学校・講座があります。さる命学教室にも、とある帝王学講座から流れて来た受講生が結構いますし、中には帝王学の先生もいます。
勿論、うちに学びに来られるのは大歓迎ですが、ここで、何故算命学を帝王学として教えているのか、又、何故それが通じるのかと考えてみると、それは、算命学の思想が支配体制側から見た宇宙観(自然観)から成り立っているからです。
実際に、算命学深く学んでみると、「国家」、そして、(人間という)「種」という視点が色濃くある事に気が付きます。「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。」という様に、国家もそれを構成する人間は入れ替わっていきます。
どんなに素晴らしい発明をしても、文化を築いても、その人がいなくなってしまえば何も残らないのであれば、それは無いも同然です。故に、算命学の価値観は、(人間の集団の)永続にあります。従って、算命学で最も成功者と看做され、評価が高いのは、人を育てた人です。
この様に、どの様に国家(=人間の集団の最たるもの)を維持、発展させていくか、又、どの様にして、人間という種を繁栄させていくのかという視点が、算命学にはあります。そして、その様な視点で語られる言葉は、帝王学と言っても過言ではありません。
算命学には、当然、「占い」という面もあるのですが、元々は、個人の運命を占うものではなく、人間の集団(その最たるものが国家)を占うものだったのです。やがて、それが応用され、個人の運命を占う様になったのです。(余談終わり)
さて、前に解説した「十干」は空間を表す符号でしたが、それに対し、「十二支」は、時間を表す符号です。
尤も、時間というものを直接捕まえる事は出来ないので、厳密に言えば、十二支が表しているのは、方向と場所なのですが、しかし、間接的にとは言え、時間を表す符号である事は間違いありません。
古代中国人は、空間を十干で、時間を十二支で表した訳ですが、それらを組み合わせて、干支という新たな符号を作り出しました。そして、その干支を使用して、暦(カレンダー)を作成したのです。
すると、生年月日の干支は、自分がこの宇宙に誕生した瞬間の空間と時間を表した符号であるから、これを研究する(読み解く)事で、運命(生まれてから死ぬ迄の道筋、誕生と終局を結ぶ一本の線)の一端を知る事が出来るのではないかと考えたのですが、是即ち、命術(運命学)であり、算命学である訳です。
ところで、十二支は、主に「年」を現す符号として一般に使われているので、干支のみならず、十二支も「えと」と言われる様になっています。例えば、日常会話で「君のえとは何だい?」と聞かれた場合は、生まれ年の干支(えと)を聞かれているのではなく、十二支(えと)を聞かれている事が殆どです。
随分長くなってしまったので、十二支については、これくらいにしておきましょう。尚、十二支に付された(算命学的な)意味合いについてお知りになりたい方は、こちらに纏めておきましたので、ご覧下さい。
天冲殺
天冲殺とは、時間と空間のズレを言います。もう少し具体的に言うと、時間が十二支で、空間が十干だから、1:1で組み合わせようとすると、時間が2つ余ります。裏返せば、空間が2つ足りない(専門用語では、「欠落」と言います。)という事でもありますが、算命学を作り上げた古代中国人は、これを矛盾と捉え、天冲殺となる時期は、物事が上手く噛み合わないだろうと考えた訳です。
生まれた日の干支から導き出され、誰もが所有する天冲殺(さる命学教室では、これを「名も無き天冲殺」と呼んでいます。)には、子丑天冲殺・寅卯天冲殺・辰巳天冲殺・午未天冲殺・申酉天冲殺・戌亥天冲殺という6種類の天冲殺があります。
実は、天冲殺にはこれ以外にも、8種類の宿命天冲殺、4種類の後天天冲殺があるのですが、これらについては、ここでは語りません。
算命学の第一優先占技は、大運天冲殺(後天天冲殺の一つ)なのですが、その他の天冲殺についても、考慮する優先順位は高く、算命学という思想の土台の下で人間の運命を考察する際には、天冲殺論は、必ず学んでおかなければならない重要なものであると言えます。
故に、さる命学教室の初級課程においては、基礎理論、地法、陽占法、陰占法と学んだ後に、19回(90分/1回)に及ぶ天冲殺論の講義が行われています。
ところで、さる山さる子では、天冲殺の漢字について、「中」ではなく「冲」を用いていますが、これは、こちらの方が、歴史的にも、原理的にも正しいだろうと考えているからです。しかし、漢字一文字が違うという事のみで、それ以外の差はありません。
尚、「冲」の文字を使用するのが正しいという根拠については、こちらで詳しく語っていますので、興味のある方はご覧下さい。
生まれた日の干支から導き出され、誰もが所有する天冲殺(名も無き天冲殺)の特徴 こちらについては、に纏めてありますので、興味のある方は、是非、ご覧下さい。
算命学の星
算命学では、「星」と言うと、十大主星、十二大従星がまず思い浮かびますが、十干や十二支も、「星」と表現する事があります。しかし、ここでは陽占法で使用する十大主星・十二大従星について、解説をしていきます。更に、人体星図と表出場所に関する解説も付加しておきます。
十大主星
十大主星とは、人間の霊魂を五本能、及び、その静動を基準として、10分類した象徴的な星を言います。
十大主星には、貫索星(陽・木性)、石門星(陰・木性)、鳳閣星(陽・火性)、調舒星(陰・火性)、禄存星(陽・土性)、司禄星(陰・土性)、車騎星(陽・金性)、牽牛星(陰・金性)、龍高星(陽・水性)、玉堂星(陰・水性)があります。尚、十大主星には、十干・十二支と同様、陰陽と五行が存在します。
算命学では、二元論的に考えれば、人間は霊魂と肉体から成り立っていると考えている訳ですが、三元論的に考えれば、霊魂と心と肉体から成り立っていると考えています。実はこれ、陰陽説の解釈の差であって、「陰陽説」と一口に言っても、様々な考え方があるのです。
前にも述べましたが、算命学の占技は、天法と地法から成り立っていて、天法は、陽占法と陰占法から成り立っています。即ち、天・地・人(陽占法・地法・陰占法)の三部構成になっています。算命学は、陰陽説と五行説という思想から生まれているので、当然、その占技も陰陽説と五行説から成り立っています。
陽占法は、人間の霊魂という無形の世界を設定し、そこから、人間の心、延いては、運命を捉えようとしているのに対し、陰占法は、人間の肉体(行為)という有形の世界から、人間の心、延いては、運命を捉えようとしています。
人間の心は、人間が人間である為に必要なもので、これがあるからこそ、他の動物とは違う存在となっているのだと、算命学では考えています。そして、幸運・不運、満足・不満(これが運命の高低)は、心の状態を言うのだと考えている訳です。
しかし、人間の心は、霊魂と同様、目で見る事は出来ない無形の世界です。そこで、陽占法と陰占法という2つの技術を使用して、その状態を捉えようとしているのが、算命学の占技なのです。
尚、地法は、その人物の視点で運命を捉える技術ではないので、ここでは語りません。興味のある方は、是非、さる命学教室で学んで下さい。
ここ迄、算命学の占技の構成について少し触れましたが、この内の、陽占法を使用するに当たって、主として用いるのが、十大主星なのです。少々回りくどい解説だったかも知れませんが、十大主星の意味合いを語る前に、そもそも、十大主星とは何か、その概略を知って頂こうと思った訳です。
しかし、この項目も長くなりましたので、十大主星については、これくらいにしておきましょう。尚、十大主星に付された(算命学的な)意味合いについてお知りになりたい方は、こちらに纏めておきましたので、ご覧下さい。
十二大従星
十二大従星とは、人間の生涯(の各段階)を基準として、有形・現実的な心の強さを12分類した象徴的な星を言います。
十二大従星には、天報星(胎児期・3点)、天印星(赤子期・6点)、天貴星(少年期・9点)、天恍星(青少年期・7点)、天南星(青年期・10点)、天禄星(壮年期・11点)、天将星(家長期・12点)、天堂星(老人期・8点)、天胡星(病人期・4点)、天極星(死人期・2点)、天庫星(入墓期・5点)、天馳星(天還期・1点)があります。
この分類は、隋(581~618年)の時代に蕭吉(しょうきつ)が著した『五行大義』の第二巻、「論生死所」(生死の所を論ず)ので語られている人間の生涯の各段階の分類とよく似ています。
尚、十二大従星には、十干・十二支・十大主星と異なり、陰陽と五行は存在しませんが、その代わり、強さ(強弱)を表す点数が設定されています。
算命学陽占法では、先に解説した十大主星を主体(メイン)、十二大従星を従体(サブ)として、人間の運命を霊魂の世界から考察している訳ですが、これは、十大主星は空間、十二大従星は時間を考慮して作成されたものであるからです。
即ち、陽占法は、霊魂という融合の世界を考察する技術であるから、融合する(どこでも働く)空間が主体、融合しない(定まった場所でしか働かない)時間は従体となるという事です。
この解説は、非常に専門的であるから、読み飛ばして頂いて構いませんが、算命学の基礎理論に興味のある方は、是非、さる命学教室で学んで頂きたいと思います。
尚、十二大従星に付された(算命学的な)意味合いについてお知りになりたい方は、こちらに纏めておきましたので、ご覧下さい。
人体星図と「場所」
人体星図(人体図とも言う。)とは、生年月日の干支配列から導き出される、霊魂を表す象徴的な星である「十大主星」と、現実的な心の強さを表す象徴的な星である「十二大従星」を、人体に模して配置した図の事を言います。尚、この人体星図は、陽占法の元となる基本的な情報が記載されているので、「陽占」と言われる事もあります。
人体星図には、五つの十大主星と三つの十大主星が表出します。その表出場所、陰陽・五行の組合せ、個数(バランス)等を参考に、霊魂の世界から、その人物の心の状態、延いては、運命の状況を推察する技術が陽占法です。
算命学陽占法では、人体星図の各「場所」にも意味があると考えています。即ち、同じ十大主星、十二大従星であっても、どの場所に表出しているのかによって、異なる意味合いを持つ様になるという事です。
表出場所に関する解説については、こちらに纏めておきましたので、興味のある方は、是非、ご覧下さい。
終わりに
簡単に解説するつもりが、随分と長くなってしまいました。ここ迄お読み頂いた方には、まずは御礼を申し上げたいと思います。
この長い文章を最後迄読む事が出来た方は、算命学に向いています。「容易に」とは言いませんが、きっと算命学を習得する事が出来るでしょう。
算命学は、占者に占って貰うよりも、自分で習得する方が、ずっと有意義だと思います。何故なら、算命学を学ぶと、状況の把握と意思決定のスピードが速く、正確になるからで、さる命学教室では、これこそが算命学を学ぶ最大のメリットであると考えています。
少しでも、算命学に興味を持ち、学んでみようかなと思って頂ければ、この文章を書いた意味が大いにあるので、筆者としては大変嬉しく思います。
(さる山隊長)