よく「算命学は古代中国で生まれた占星術である」と言われます。原典算命学大系の記載によれば、高尾宗家も最初は、算命学を中国式占星術として世に出し始めました。それでは、どういうところが占星術なのかというと、算命学の陽占法において、十大主星・十二大従星という(霊魂や心の強さを現す)象徴的な星を使用するから・・・・ではありません。
占星術とは
そもそも、占星術とは、太陽や月、惑星の運行状況から、地震等の自然界の動きや、国家、或いは、人間におこるであろう出来事を知ろうとした予測(=占い)の術なのですが、星々の配置(天体観測の結果)と占いが直接結び付いている西洋占星術と異なり、古代中国の占星術は、思想占星術とも言えるもので、思想(陰陽説・五行説)と星々の配置が密接に結び付いて、予測(=占い)の術を構成しています。
即ち、陰陽説・五行説という思想から生まれた十干・十二支・干支という符号と、実際の天文観測の結果(天体の配置、運行)を合体させて干支暦という「こよみ」、即ち、カレンダーを作り、それを元に、人間がこの世に誕生した際の時間と空間を導き出し、その人物の運命を予測しようとしたのが古代中国における占星術なのです。
(暦について、詳細を知りたい方は、「さる命学教室」で学んで下さい。)
算命学を占星術という理由
平たく言えば、算命学は生年月日を使用して人間の運命を考察する訳ですが、その生年月日をどの様に切り取って(分類して)いるかというと干支暦を使っている訳で、その干支暦は陰陽説・五行説という思想のみならず、実際の天文観測の結果、即ち、星回りを見て作られているから、算命学は占星術と言えるのです。
この様に考えると、算命学を含む命術は全て、少なくとも間接的には、占星術であると言えます。
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『算命学とは』目次
1 算命学の成り立ちと歴史
2 算命学は古代中国で生まれた占星術
3 陰陽説・五行説と暦術思考 ― 算命学の思想の源流
4 算命学で用いられる3つの暦(こよみ)
5 算命学の目的
6 運命と宿命
7 算命学の三部構成
8 算命学の占技の三部構成
9 算命学で分かる事
10 天冲殺で分かる事
11 算命学の占いを活用するに当たっての注意事項
12 算命学を学ぶ意義・利点
『算命学とは』各項目の概要