算命学の成り立ちと歴史

算命学とはタイトル1

 算命学は、古代中国、おそらくは殷の時代にその原型が生まれ、極めて狭い範囲で伝承されて来ましたが、第二次世界大戦後、中国共産党に弾圧された伝承者の呉仁和師(清国の僧侶だった。)が日本に逃れ、高尾義政という少年と出会い、これを伝えた事から、本家の中国(大陸)では伝承が途絶え、日本において、算命学が普及する事になりました。
 

不正確な情報が溢れているので注意!

 これは、算命学の世界において一般的に言われている事であり、出典は算命学第十三代宗家の高尾義政先生が弟子達に語った物語です。私(=さる山隊長)は、この話を高尾宗家の直弟子の方から直接聞いた訳ですが、この部分については、蓋然性が高いと思っています。

 しかし、それ以外にも、老子に始まる、戦国時代の鬼谷子に始まる、歴代の王朝で用いられた、門外不出の一子相伝、全ての占いの大元である等々、眉唾な話も多くあります。

 これらの主張が何で眉唾かと言えば、古代中国の文献に「算命学」について語られたものはありません。尤も、私が見た事がないだけで、どこかにあるのかも知れません(ない事の証明は、悪魔の証明と言われます。)が、もし存在するならば、既にあちこちで紹介されているはずです。因みに、「算命」とは、中国語で「占い」を意味する言葉ですから、「算命」という言葉は文献に出て来ます。
 

権威付けの物語が広まっている

 さて、本当に老子やら、鬼谷子やらが算命学を作ったのであれば、古代の文献にその様な記載が必ずあるはずだし、一国の王朝の参謀的な役割を果たす様な思想や占いであれば、その詳細は伏せられても、概略についても語られない、伝えられないという事は考えられません。きっと、時々の正史(中国の王朝では、歴史書が編纂された。)に記録されたはずですし、司馬遷も『史記』に記載した事でしょう。

 故に、算命学が老子や鬼谷子に始まるだの、全ての占いの基本だの、一子相伝で王家に伝えられていただのは、後の世の創作、権威付けの為の物語であって、歴史的な事実とは言えない(ある意味、言った者勝ち)と、私は考えています。
 

 思想や占い(=算命学)は、科学ではなく、故に、事実としてはあるはずのない物語が語られる事も多いのですが、それにはそれなりの役割と利点がある訳で、別段目くじらを立てる必要もない(神話・文化なんて、そんなものです。)のですが、しかし、あまりにも荒唐無稽な事ばかり言っていると世の信頼をなくす事にもなり兼ねないので、思想・占いに関わる誰かが、真っ当なそれらの活用法、それらとの付き合い方について、語らなければならないと思っています。

 これについては、さる山さる子の算命学教室、略して、「さる命学教室」では常々語っているのですが、いつかこのサイトでも公開しようと思っています。

 話が逸れてしまったので、ここで戻しましょう。
 

算命学の源流

 算命学がいつ出来て、どの様に伝えられて来たかというのは、実のところは分からないのですが、その源流は、陰陽説・五行説、そして、老子の思想であろう(老子は算命学を作ったとか、老子が算命学の祖などと言ってませんよ。)という事は間違いないのではないかと、私は思っています。

 何故そう思うのかというと、算命学の根底にある物事の捉え方のパターン、思考法、脈絡等は、陰陽説・五行説の思想そのものであるし、又、老子を読んでみると、その思想・哲学と重なる部分が多くあるからです。

 尤も、この様な捉え方をするならば、陰陽説・五行説・干支を用いた全ての占いの原形は、おそらくは殷の時代に生まれた(春秋戦国時代と言われる事もあるが、算命学では、十干・十二支・干支は、陰陽説・五行説の思想を元に作られたと考えている事から、十干・十二支・干支が作成されたと思われる殷王朝の時代と考えている。尚、現在はまだ立証されていないが、夏王朝の時代であったと言われる様になる可能性がある。)と言えるのかも知れません。すると、詳細な成り立ちや理論は違ったとしても、どこか似た様な部分があるのは当然と言えます。
 

年表

 纏めると、算命学は、

  1. その源流は、古代中国の十干・十二支・干支が作成された時代(おそらくは、殷王朝)に迄遡る事が出来るが、具体的に、いつどの様に生まれ、伝承されて来たかは不明である
  2. 中国において、狭い範囲で伝えられて来たが、中国人の伝承者が、第二次世界大戦後に日本に亡命し、日本人の少年高尾義政氏に伝えた
  3. 高尾宗家が、多くの人の目に触れ、批判されてこそ、真の学問たり得るとの信念の元、広く一般に公開した為、日本において広まった
  4. 陰陽説・五行説に基づく十干・十二支・干支の成立論等、多くの理論(基本的な考え方)が残っている為、数多くある占いの技術の中でも一目置かれる存在となり得た

という事です。

 平たく言えば、今日の算命学は、高尾義政という人物が、中国から亡命して来た算命学の伝承者(と称する者)から、その思想・哲学・占いの技術を学び、これを基礎として、中国語であった用語を日本語に訳し、或いは、日本語を当て、更に、新たな理論を構築して創り上げたものだと言えるでしょう。

転載は禁止ですが、リンクはご自由にどうぞ。
 

目次

『算命学とは』目次

算命学の成り立ちと歴史
算命学は古代中国で生まれた占星術
陰陽説・五行説と暦術思考 ― 算命学の思想の源流
算命学で用いられる3つの暦(こよみ)
算命学の目的
運命と宿命
算命学の三部構成
算命学の占技の三部構成
算命学で分かる事
10 天冲殺で分かる事
11 算命学の占いを活用するに当たっての注意事項
12 算命学を学ぶ意義・利点

 

算命学とは』各項目の概要

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