十二支(じゅうにし)は、時間を表す符号で、陰陽説・五行説の思想から生まれたものです。昔の人は「十二支」と空間を表す符号である「十干」を組み合わせて、六十干支(ろくじっかんし)を作成し、それを以て暦(年・月・日。カレンダー)を表していました。
身近な動物(鼠・牛・虎・兎・辰・蛇・馬・羊・猿・鳥・犬・猪)と結び付けられた十二支は、今日においてもよく用いられている為、日本人でこれを知らない人はいないでしょう。鰻屋の広告に多く用いられている事(土用の丑の日)もあって、年だけでなく日にも(勿論、月にも)十二支が配されている事もよく知られています。
ここでは、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)について、算命学地法に基づく意味合い(この十二支の年・月・日に生まれた人に現れるであろう特徴。算命学の思想に基づくもので、特に地法では、人間の「役目」というものに焦点を当てている。)を簡単に解説しています。
尚、さる命学教室 では、3コマ目「十二支の成立論」(基礎理論ブートキャンプでも扱います。)において、十二支とは、そもそも何なのか、どの様に作られたのか、何を意味しているのか、どの様に用いられるのか等々、詳細に学ぶ事になります。
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→ 子 ・ 丑 ・ 寅 ・ 卯 ・ 辰 ・ 巳 ・ 午 ・ 未 ・ 申 ・ 酉 ・ 戌 ・ 亥
十二支
子

陽水性、北方・寒の気。若年期の運命は良好ですが、中年期に落ち込み、晩年期に再び良好となります。人生において、幸運な時と不運な時の差が激しい(人生の波が荒い)傾向があります。行動に知恵が加わることで、運命が好転します。子ども運は良好ですが、子どもがない場合は、財に恵まれます。
丑

陰土性、北方土用・湿寒の気。表面は柔軟ですが、内面は強情で、自我が強いという特徴があります。人生の歩みは遅く、中年期以降において、運命が良好となります。動乱を好みはしませんが、動乱の中でも、十分に才を発揮することができます。
寅

陽木性、東方・湿寒の気。何かを守ることに優れます。独立独歩の気風を持ち、洞察力に優れ、物事(所有物や環境等)をうまく活用する才を所有し、人生を力強く歩みます。
卯

陰木性、東方・湿の気。和合の精神・協調性を所有するため、組織の形成・運営に向いています。時代を見る目は確かで、平和安定期においては体制に与しますが、動乱期においては、無法者となります。人生において、幸運な時と不運な時の差が激しい(人生の波が荒い)傾向があります。政治・経済の分野において、才を発揮します。表面は柔軟ですが、内面は剛胆な所があります。
辰

陽土性、東方土用・湿暑の気。願望があっても、それを行動に移すことができ難く、心に葛藤を抱え易い傾向があります。幸運をつかむ者と不運をつかむ者の両極端に分かれます。稀に、新しい時代(習慣や価値観等)を切り拓く才を所有する者が生まれることがあります。
巳

陰火性、南方・湿暑の気。直感が良く働きますが、理論と反する際は、葛藤が生まれます。感受性が強く、芸術の才を所有します。外面は明るいですが、内面に孤独、暗さを抱えています。親兄弟親戚と疎遠になる傾向があります。
午

陽火性、南方・暑の気。表面も内面も共に明るいですが、周囲を気にすることなく、思いのままに振る舞うことがあり、それ故に、人生の進展を阻まれることがあります。激しい気質を所有しますが、性情は明るく、人間味があり、正直であるため、敵は多くありません。
未

陰土性、南方土用・燥暑の気。傍からは暗そうに見られますが、内面は明るく、剛情で忍耐強いという特徴があります。一芸に秀でることはありませんが、多芸多才で、若年期から中年期に良好な運命となります。財に恵まれ、波乱のない平穏な人生を歩みます。
申

陽金性、西方・燥暑の気。動乱の中でこそ、その真価を発揮します。思考よりも行動を重んじます。行動は迅速で、情に流されることがありません。多芸多才で、実行力がありますが、纏まりがなく、器用貧乏となるおそれもあります。
酉

陰金性、西方・燥の気。直情的な面を所有し、利よりも名を取るところがあります。幼少期には迷いが多く、人生の目的が確立した後に真価を発揮します。貧しい家庭に育てば、成人後に名を成しますが、裕福な家庭に育つと、名を成すことがありません。
戌

陽土性、西方土用・燥寒の気。商才、貯蓄の才、人の和を保つ才を所有します。ユーモアがあり、社交的で、多くの人に好かれます。時に、他家や他人が築き上げたものを受け継ぐことがあります。
亥

陰水性、北方・燥寒の気。粘り強く、困難にも挫けませんが、孤独には弱いという特徴があります。日常生活における知恵が回ります。