十大主星(じゅうだいしゅせい)は、算命学陽占法において用いられる象徴的な星で、人間の霊魂(無形・無限・精神の世界)を10区分したものです。具体的には、人間の霊魂を守備本能、伝達本能、引力本能、攻撃本能、習得本能という五つの世界に区分し、更に、陽・男性的か、陰・女性的かを基準に二区分(5×2=10)しています。
ここでは、各十大主星について、非常に簡単にですが、解説をしています。
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→ 貫索星 ・ 石門星 ・ 鳳閣星 ・ 調舒星
禄存星 ・ 司禄星 ・ 車騎星 ・ 牽牛星
龍高星 ・ 玉堂星
十大主星
貫索星(かんさくせい)
貫索星は、独力で何かを守ろうとする本能を所有しています。貫索星には、自我が強い、頑固、独立独歩、変化を好まない、内面を秘する、人生の歩みが遅い、というような意味合いがあります。
石門星(せきもんせい)
石門星は、集団を形成して、その力で何かを守ろうとする本能を所有しています。石門星には、和合、協調、柔軟、常に集団(組織)を形成しようとする、集団(組織)運営が巧み、清濁併せ呑む、政治、宗教というような意味合いがあります。
鳳閣星(ほうかくせい)
鳳閣星は、事実を広く伝えようとする本能を所有しています。鳳閣星には、広範囲への伝達、あるがまま、正確、無為、自然に即す、無理しない、温順、のんびり、自由、享楽、というような意味合いがあります。また、鳳閣星は、食(グルメ)の星でもあります。
調舒星(ちょうじょせい)
調舒星は、独自の感性や見解を周囲に伝えようとする本能を所有しています。調舒星には、周囲(狭い範囲)への伝達、夢見がち、ロマンチスト、美化、孤独、空想、芸術、反発、反抗、怒り、無から有を作り出す発想、というような意味合いがあります。
禄存星(ろくぞんせい)
禄存星は、広い範囲において、人の心を自分に引き付けようとする本能を所有しています。禄存星には、愛情、奉仕、広範囲における引力、魅力、回転財、というような意味合いがあります。なお、回転財とは、財を手に入れ、その財を使う、というように、財が回っていく様を表した言葉で、必ずしも自分だけのものとはならない財を意味しています。
司禄星(しろくせい)
司禄星は、家族等の身近な範囲において、人の心を自分に引き付けようとする本能を所有しています。司禄星には、狭い範囲における引力、準備、蓄積、家庭、家族愛、私的な財、用心深い、温厚、堅実、人生の歩みが遅い、というような意味合いがあります。
車騎星(しゃきせい)
車騎星は、個人的な(主に肉体を駆使する)攻撃本能を所有しています。車騎星には、個人的な(直接的な)攻撃、闘争、行動、迅速、短気、単純、裏表が無い、直情的、武官(軍人)的、というような意味合いがあります。
牽牛星(けんぎゅうせい)
牽牛星は、集団的な(主に法律や権力を駆使する)攻撃本能を所有しています。牽牛星には、集団的な(間接的な)攻撃、地位、名誉、自尊心(プライド)、権力志向、格式を重んずる、実直、堅実、柔軟、自負心、自制心、文官(官僚)的、恥を知る、厳しく自分を律する、全体主義、常に体制に付き従う、というような意味合いがあります。
龍高星(りゅうこうせい)
龍高星は、自ら体験することによって、物事を学ぼうとする本能を所有しています。龍高星には、離別、離郷、冒険、放浪、忍耐、改革、改善、破壊、創造、反体制、外国指向、自力本願、大胆、個人主義、疑い深い、人の裏を見る、観察力大、というような意味合いがあります。
玉堂星(ぎょくどうせい)
玉堂星は、師の教えを受けたり、書物を読むことによって、何かを学ぼうとする本能を所有しています。玉堂星には、伝統的、古典的、懐古趣味、論理的、知性的、完璧を求める、緻密、繊細、芸術というような意味合いがあります。また、玉堂星は、正当な母親の星でもあります。