ここでは、さる山さる子の「算命学命式算出ソフト」(通常版=「朱雀」以外全部)と、「算命学命式算出ソフト朱雀」(朱雀版)の相違点について解説しています。
そもそも「朱雀版」は、朱学院派の教室で学ばれた方に依頼されて特に作成したものですから、この違いは流派の差(どちらが正しいかは分かりません。ご自分で判断なさって下さい。)と言えるのかも知れません。
この朱雀版は、元々はカスタム版として作成したのですが、要望が多かった為、こうして販売する事になりました。
尚、さる山さる子の「算命学命式算出ソフト」(通常版)は、一部を除き『原典算命学体系』を初め、算命学第十三代宗家高尾義政氏が著した著作、又、氏の講義資料の趣旨に基づいて作成してあります(朱雀版とは異なります。)。
相違点詳解
- 朱雀版専用のデザイン
- 人体星図東方・中央・西方に表出する十大主星(を算出する元となる二十八元の干)の取り方
- 節旬の年齢(何歳運か)の計算方法
- 八門法
1.朱雀版専用のデザイン
朱雀版はどのバージョンも、このデザインです。


2.人体星図東方・中央・西方に表出する十大主星(を算出する元となる二十八元の干)の取り方
(1) さる山さる子の「算命学命式算出ソフト」(通常版)での計算方法
※算命学第十三代宗家高尾義政氏が著した『原典算命学体系』に基づくもので、いくつかの流派以外では、この計算方式が採用されています。
- まず、算命学では時間の最小単位を「日」と考えています。そして日は「間」ではなく「点」だと考えています。
- 「間」は点と点のあいだに生まれるもので、例えば、2月4日と2月11日のあいだには7日間の時間がある訳です。
- 二十八元表を見ると、例えば「寅」であれば初元=戊7日間、中元=丙7日間、甲節明とありますが、ここで7日ではなく7日間と記載されているのは、「点」ではなく「間」を表しているからです。
- 例えば、陰の年生まれの男性(逆回り)が2月11日に生まれた場合、その年の立春が2月4日だとすると、11-4=7日間となるから、月支の「寅」の二十八元の内、初元の「戊」が人体星図中央に表出する十大主星の元(の干)となります。
(2) さる山さる子の「算命学命式算出ソフト朱雀」(朱雀版)での計算方法
- 詳細な理論は把握していません。
- 例えば、陰の年生まれの男性(逆回り)が2月11日に生まれた場合、その年の立春が2月4日だとすると、11・10・9・8・7・6・5・4と数えて8日間と考えるそうです。
- この場合、月支の「寅」の二十八元の内、中元の「丙」が人体星図中央に表出する十大主星の元(の干)となります。
(3) この様に、通常版と朱雀版では、生年月日によって人体星図(東方・中央・西方)に表出する十大主星が異なる場合があります。
3.節旬の年齢(何歳運か)の計算方法の相違
(1) 通常版での計算方法
※算命学第十三代宗家高尾義政氏が著した『原典算命学体系』に基づくもので、いくつかの流派以外では、この計算方式が採用されています。
- 例えば、陰の年生まれの男性(逆回り)が2月11日に生まれた場合、その年の立春が2月4日だとすると11-4=7日間となります。
- 上で計算した答えである「7」を3で割って、出て来た答えの小数点第一位を四捨五入します。
- 7÷3=2.33~となるから、小数点第一位を四捨五入して2歳が節旬の年齢(2歳運)となります。
- 例外として、答えが0になる場合は1歳運、11になる場合は10歳運と看做します。
(2) 朱雀版での計算方法
- 例えば、陰の年生まれの男性(逆回り)が2月11日に生まれた場合、その年の立春が2月4日だとすると、11・10・9・8・7・6・5・4と数えて8日間と考えるそうです。
- 上で計算した答えである「8」を3で割って、出て来た答えの小数点第一位を切り上げるそうです。
- 8÷3=2.66~となるから、小数点第一位を切り上げて3歳が節旬の年齢(3歳運)となります。
- 例外として、答えが11になる場合は10歳運と看做します。
(3) この様に、通常版と朱雀版では、生年月日によって節旬の年齢(何歳運か)が異なる場合があります。
4.八門法の相違
(1) 通常版での計算方法
※算命学第十三代宗家高尾義政氏の著書、講義資料等に基づくもので、いくつかの流派以外では、この計算方式が採用されています。
- まず、算命学八門法には「人間の器を図る占技」と「エネルギーの効率的な使用法を判定する占技」があります。
- そして、何を知りたいのかによって点数計算の方法が異なります。
- 「エネルギーの効率的な使用法を判定する占技」においては、天元(天干)と地元の干(人体星図東方・中央・西方に表出する十大主星を算出する元となる二十八元の干)のみを使用するのに対し、「人間の器を図る占技」においては生年月日の干支配列(陰占)に表出した全ての干を使用します。
(2) 朱雀版での計算方法
- エネルギーの効率的な使用法を判定する為の占技なのかは分かりませんが、一種類の計算法だそうです(依頼者談)。
- 天元(天干)と地元の干(人体星図東方・中央・西方に表出する十大主星を算出する元となる二十八元の干)のみならず、それ以外の二十八元の干も全て使用します。
(3) この様に、通常版と朱雀版では、生年月日によって八門法の答えが異なる場合があります。
※「算命学の基礎理論」や「言葉の定義」が分かっていないと、占技を学んで答えは出せても、それを解釈する事が出来ません。「算命学の基礎理論」等をしっかりと学びたい方は、短期集中講座である算命学教室などで学んで下さい。他のお教室に通われている方も歓迎します。実際、他の教室で学ばれている方や、講師をされている方もおられます。