算命学の2021年の占い(2021年2/3~2022年2/3)

算命学で占った2021年です。

※クリックで、各性質の年占いにジャンプします。

甲木  乙木  丙火  丁火  戊土

己土  庚金  辛金  壬水  癸水

  ご自身の性質を調べたい場合は、基本性質早見表をお使い下さい。

※この占いは、あるルールに従って作成しています。なぜ、この様な事が言えるのか、詳しく知りたい方は『算命学を学ぶ』をご覧下さい。

※また、この占いは全体的な傾向についての占いであり、個人の詳細はまた異なります。個人の事について知りたい方は、占いメニューをどうぞ。
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2021年の全体運(辛丑)

 いつ頃からでしょうか、表面的なこと(外見やうわべ)が、重視されるようになってきたように思います。本来の味やサービスよりも、雰囲気や見栄えばかりに凝るお店が増え、特にここ数年はそれが顕著となり、インスタ映えなどの言葉が流行り、見かけをことさら重視する風潮に輪をかけていきました。
 

 『実(じつ)』と『虚』という言葉がありますが、虚は虚で大事なものだと思うのです。しかし、両者のバランスが取れていてこそ、物事は大きく広がり、長く続いていきます。

 例えば、広告宣伝も虚の部分がありますが、良いもの(実のあるもの)を作ったら、それを世に出す責任が生じますので、人々がそれを欲しくなるような宣伝文句でアピールし、多くの人に届けなければなりません。虚のない実は、たとえどんなに素晴らしいものであっても広まってはいかないのです。

 しかし、実を伴わない虚は、それこそ虚しいもので、一時的に広まりこそすれ、いつしかその薄っぺらさは白日のものとなり、消え去る運命にあるのだと思います。お客さん(消費者)を馬鹿にすれば、いつしかしっぺ返しが来るでしょう。
 

 2020年に大きな変化が起き、物事や人の意識、常識等が変わりつつあります。ここで、ひとつ大きく転換するのが、上記の見栄えを重視する傾向ではないかと思います。

 今、人々は経験のない状態に不安を感じています。また、騙されることも多くなり、目の前の物事をすぐに信じるのではなく、騙されないようによく観察するようになります。観察すれば、次第に、それが見かけ倒しに過ぎないか、それとも本当に良いものなのかを、判別できるようになるのではないかと思います。

 この傾向は、人間関係にも影響を及ぼし、ノリが良いだけ、カッコイイだけ、見せ方が上手いだけの人が脚光を浴びる時代が終わりを告げ、中身勝負となります。そんな風に、人をよく見て、自分に合う人とじっくりと付き合うので、人間関係も狭く深くなるでしょう。
 

 今まで虚に傾いていたものが、実に傾き始めますので、人々の生活は地味になっていきます。また、今まで実を求めたり、中身を向上させたり、何かを追求するという経験があまりない人は、その経験を持つ、かなりの年配者や熟練者に頼ろうとするのではないかと思います。

 熟練者の言葉に耳を傾けても、実を向上させていくには時間がかかるので、緩慢な進み方に、じれったさを感じるでしょう。特に、7月と10月頃には、目上とぶつかる傾向がありますので、イライラから喧嘩に発展するようなこともありそうです。

 しかし、急いでもムダだ、これは長期戦になるのだと覚悟を決めた人は、ひとつひとつに着実に取り組み、辛抱強く超えていけるのだと思います。
 

 それでは、年間を通しての流れです。
 

 2月は、物事がどんどん変化していきます、四の五の言っている暇はなく、3月まで、止まることなく、変化し続けます。

 4月は、いろいろと問題が起きそうです。誰もが未体験の中、物事を無理矢理にでも推し進めていかねばならず、それによってさらに問題が起きるのでしょう。

 5月は、現実的に物事が進展します。思考力も行動力もあります。

 しかし6月には、思考と行動がちぐはぐとなり、問題が起きてきます。お腹の弱い人は、生ものに注意して下さい。

 7月は、親や上司など、目上の人が原因となって争いが生まれ、混乱したり喧嘩別れとなったりします。年配者が次代のために大切なことを伝えたいと思うものの、聞く耳を持つ人と、そうでない人の間で分断が起きるのかも知れません。

 8月は、様々なものが明らかになるでしょう。嘘は明るみに出ますので、偽らないことが大切です。隠し事があったら、先に自分からバラしてしまうのも良いかも。

 9月は、違う生き方をする人達との関係が拡がり、精神的に向上していくでしょう。古くからのしきたりなど、年配者の話に耳を傾けることが大切です。

 10月は、変わり目のときです。あらゆるものが新しく変化します。自己中心的、自分本位となり、目上を蔑ろにするかも知れません。

 11月は、厳しい冬に備え、耐える準備をします。明るさや、礼義、正しい情報の伝達が大事。

 12月は、理想を追い求め、次代を担う者たちに、精神性を伝えようとします。しかし、理性的すぎてちょっと冷たさを感じるかも知れません。人の気持ちなど、情的なものに目を向けている余裕はないのかも知れませんが、受け取ってもらえないと意味がないので、正確な情報を、暖かく伝えるよう、心がけましょう。

 1月は、区切りの月です。古いものが終わり、新しいものが始まるか、或いは、古いものはそのままで、新しいものが加わるでしょう。人々の中にもう一人の自分が生まれ、それぞれ独自の生き方をしていくことになります。

 そうして、2022年に突入していくようです。
 

※クリックで、各性質の年占いにジャンプします。

甲木  乙木  丙火  丁火  戊土

己土  庚金  辛金  壬水  癸水

  ご自身の性質を調べたい場合は、基本性質早見表をお使い下さい。

※この占いは、あるルールに従って作成しています。なぜ、この様な事が言えるのか、詳しく知りたい方は『算命学を学ぶ』をご覧下さい。
 

甲木:こうぼく

甲木

 甲木さんの2021年は、いかにプライド・自尊心の次元を上昇させるかがテーマとなります。
 

 今、自分が身を置く立場に、誇りを持っている方もおられると思います。それを自慢したり、自分は皆より上にいるのだと慢心し、自分でも気付かず人をバカにした態度を取ってしまっている甲木さんも多いかも知れません。そのプライド故に、とにかく、人にカッコ悪いところを見せたくなくて、できる限り争いを避けようとしますし、怒りが湧いてもそれを人には見せませんし、失敗を恐れて挑戦もしませんし、立場が危うくなると、人にそれを押しつけて自分を守ろうとするのです。

 失敗を恐れると、失敗している自分を見たくなくて、挑戦することそのものから逃げてしまいますが、逃げているという意識がなく、ただやりたくないだけなのだと自分では思っていたりします。

 でも、行動する(成功するにせよ、失敗するにせよ)という経験が蓄積されないため、次の行動(未来)に繋がる智恵を得られないまま益々失敗への恐怖感が増し、さらに挑戦を避けるようになってしまいます。そうして、どんどん狭い世界を固めるようなループに陥ってしまうのです。
 

 プライドは、人の持つ性質の中でも、かなり厄介なものだと思います。プライドの高さ故に、自分のプライドの高さにもなかなか気付けないからです。そして、それを認められないことには、プライドの次元を上昇させることもできないのです。

 しかし、低い次元で厄介な性質ほど、次元が高まったときに、強い力を発揮します。自分の小ささを認め、それを受け入れていくほどに次元が上昇し、本物の自尊心へと変化していきます。

 プライドを本物の自尊心へと変化させることができたら、自分を貶めてでも、組織の目標を達成させたり、自分より無能なトップに仕えることができるようになります。人から馬鹿にされたり、自分を低い位置に置いても、目的や信念を見失うことなく歩み、傷つくことがないのが、本物の(次元の高い)自尊心なのです。
 

 プライドを次元上昇させるコツは、まず、自分の持っているプライドに気付くこと、そして、どんどん挑戦して失敗を繰り返して挫折を味わい、自分の小ささを知ることです。失敗を避けてばかりでは何も得られないので、肩の力を抜いて思い切っていろいろなことに挑戦して欲しいと思います。

 自分なんて、こんな小さな存在なのだと、まずは自覚するところからしか、次の段階には進めないのです。
 

 それでは、年間通しての流れです。
 

 2月は、戦いに挑みますが、一人の方が戦いやすいようです。勝ちに拘り、タイミングを見定めます。チャンスが来なければ、ムリせずまたの機会にするような忍耐強さと自制心も持っています。

 3月は、もう待ってはいられないと、何の策もなく、突っ込んで行こうとします。感情に流された行動で、誰にも止められないようです。

 4月は、戦いから一歩後退します。ここは我慢のときと状況を観察し、洞察力を身に付け、これまでの経験をしっかり生かしていこうとするでしょう。

 5月は、今までの経験に改良を加え、発想力と企画力で物事を変えようとします。手を抜かなければ、時間をかけてうまくいくようです。

 6月は、必ず目的を達成しようと、こつこつと努力を続けます。5月に計画を立てた事を、手際よく完璧に仕上げていくのだと思います。しかし、綿密な計画でなければ、手段が粗雑になり、完璧とはいかないかも知れません。

 7月は、自分を守るため、長いものに巻かれておこうとします。当初の目的から離れたとしても、これからのためにそうするようです。

 8月は、咄嗟の判断で、周囲のバランスを取ろうとします。皆が弱気になると活を入れ、血気盛んになるとなだめようとするでしょう。それは、今の組織や集団を維持するために取る行動のようです。

 9月は、組織に従おうとする気持ちと、反発する気持ちが交錯します。所有する品性が表に現れず、逆に粗野な行動ばかりをします。一人で考える時間が必要です。

 10月は、誰かのため、何かのために動こうとします。入り乱れていた気持ちも落ち着き、実直で品性を保ち、周りの人達からも好感を持たれるでしょう。大組織の中で働く人は、努力が報われるかも知れません。

 11月は、組織や体制に従います。争いやトラブルに巻き込まれないよう、自分を徹底して守ります。組織に従順なので目上から可愛がられ、出世のチャンスもあるかも知れません。

 12月は、格好良くいようとするようです。行動が華やかなので目立つ存在になり、誰かに妬まれるようなこともあるかも知れませんが、そんなことは気にしません。

 1月は、誰にも負けたくない気持ちが強まりそうです。無鉄砲で、がむしゃらに何にでも立ち向かおうとします。そして、新しい扉を開くことになりそうです。
 
 

 今年1年かけてプライドの次元を上昇させたら、2022年から次のステージが始まるのではないかと思います。プライドを本物の自尊心に昇華させるわけですから、うまく行けば、自分を落としてでも目的を達成できるような大きな器量を持つ(多くの人の役に立つ)人物になれるのだと思います。
 ということは、2022年の甲木さんには、大きな目的が定まるのかも知れません。
 
 

乙木:おつぼく

乙木

 志が高い人の考えていることは、そうでない人には、理解する事ができません。
 例えば、飼っている猫の病気を治すために動物病院に連れて行ったとして、それが自分の為になったとしても、猫はそれに気付きもせず、感謝すらしません。それどころか、恨めしそうな態度を取ったり、病院の先生を嫌ったりするものです。

 人間同士でも同じ様なもので、自分より志が高い位置にいる人のことは、ほぼ見えない(何を考えているのか想像もできない)のだと思っていて、間違いはありません。
 

 今年、高い志を持つ乙木さんは、そんな風に、一般人からは理解されない戦い(あるいは激しい行動)をするようです。誰からも分かってもらえなかったとしても、やる必要があると、自分の中の美意識が言うので、やらざるを得ないのです。

 美意識からの行動なので、美しく戦い、結果にも美しさを求めます。完全に勝てる戦いであったとしても、相手を一方的に打ちのめすようなことはせず、ある部分は勝たせるとか、言い訳の余地を与えるとか、何事かを学べるようにするなど、救いを残します。
 あるいは、目的によっては、わざと負けることもあるでしょうし、また、負けると分かっていても、潔く戦うようなこともあるのだと思います。

 何のためにこのような行動をするかというと、人を指導するため、背中を見せるためのようです。やってみせることで、後進を育てようとするのです。
 なのでもちろん、愛情を持って指導することや、次世代のために自分を提供しようという意識が重要となります。
 

 一方、志なんて特にないよ、という乙木さんも多いと思います。そういう人も、やはり戦い(行動し)ますが、この場合は、個人的な自尊心(=虚栄心)を満たすためや、すごいと言われたくて仕掛ける戦いとなるようです。

 ちっぽけなプライドから攻撃を仕掛けるわけで、勝とうが負けようが、やらずにはいられなくて戦いを挑んでしまうようですが、そのような攻撃が、勝利に繋がることはおそらくありません。

 その時はせめて、しっかりと相手を見て、相手の立場や、心の中にある暖かい部分を見つけるようにすると、たとえ勝負には負けたとしても、成長できるのだと思います。
 

 それでは、一年の流れです。
 

 2月は、全責任を引き受ける覚悟を持って、忍耐強く物事を引っ張って行こうとします。孤独になっても自分を見失わず、精神が安定しています。

 3月は、用心深く、直ぐには動きません。決して感情に流されず、今までの経験を元に、タイミングを捉えて行動し、結果を出すでしょう。神経が繊細で、他人からは考えていることが見え難く、理解を得られないかも知れません。

 4月は、全ての出来事を受け入れ、何事からも逃げません。そして、経験から学んだことを、しっかりと覚えておこうとします。行動力と思考力があり、物事を正したいという強い批判力も持ちます。

 5月は、交渉役として活躍します。今までの経験を生かし、素早く状況を判断し、的確に問題に対処して行きます。情愛に溺れると、身を持ち崩すことになり易いので、くれぐれも注意が必要です。

 6月は、行動力があり、組織のリーダーとして力を発揮するでしょう。しかし、肩に力が入るあまり、周りの人の心情に気づかず、突っ走ってしまうかも知れません。気持ちに余裕をもつことが大切です。

 7月は、目的に向けて、真っ直ぐ進みます。自分の役割は心得ており、攻めも守りも得意です。

 8月は、じっとしていられず、あれもこれも全て自分でやろうとし、無駄な行動が多くなります。エネルギーが有り余るときは、運動で消化すると良いでしょう。

 9月は、物事の動きに敏感で、第六感が働きます。それは、周囲の人にも影響を与え、やがて、様々な人達と繋がりが出来るようです。その人達との関係が、後に自分の目的を果たすための財産になるかも知れません。

 10月は、家庭を大切にする月です。家庭の安定を意識し、しっかり守って行こうとするでしょう。家族のために貯金をしますが、必要なお金はちゃんと使います。しかし、外に対してはケチになるようです。

 11月は、とにかく人に優しい月です。人が好く、世話好きで、他人の厄介毎まで引き受けます。何に対しても執着せず、平和と安定だけを望みます。

 12月は、自分はできるという強い思いがあるようです。自分が活躍する姿を思い描き、それに向かって計画を立てていきます。誰も手伝ってくれなくても、自分一人でもやり遂げようとするでしょう。

 1月は、慌てず急がず、自分のペースを守り、人の感情にも流されません。激しく動くときと全く動かない時の差が激しいですが、タイミングを見極めて行動を起こすので、失敗が少ないでしょう。
 

 戦っている姿を後進に見せようとするわけですから、後進が戦い方を知る必要があるという事でしょうね。やるかやられるか、戦いを避けては通れない時代が、これから到来するのかも知れません。

※戦いは「動」の象徴ですから、必ずしも争うとは限りません。非常に変化が激しくなる、忙しくなる(常に動き回り、のんびりしてはいられない)という意味もあります。戦わない場合、激務や新たな挑戦を避けては通れないのかも知れません。
 

丙火:へいか

丙火

 真剣に何かに向けてがんばっている人を見ると、人は自然に応援したくなるものです。また、素直にアドバイスに耳を傾けたり、自分に何らかのメリットがあれば、なおさら応援したくなります。
 

 丙火さんの2021年は、いかに人の応援を受けられる人物となるかにあるようです。ということは、素直に、ひたむきに努力をし、それによって周りの人々に恩恵を与えられる人物となることが、今年のテーマとなるのだと思います。
 

 丙火さんは今年、応援される人物となるべく、準備をするようです。何らかのハッキリとした目的があり、それに向けて真剣に取り組むのです。人からこれをやれと言われたことや、与えられた課題にも、拒否する事なく素直に取り組むことで、うまく準備が進んでいくでしょう。

 丙火さん自身も、何としてもそれを成し遂げたいと思っているので、人から邪魔されたり、後ろ指を指されたりしないよう、妙な裏技などは使わず、正攻法で取り組んで行くのだと思います。
 

 この時、周りの人に素直に「手を貸して欲しい」と言えると、周りがそれに答えてくれるでしょう。
 しかし、それは人に甘えたり、頼って丸投げして何かを肩代わりしてもらうという意味ではありません。あくまで丙火さんが主体性を持ち、困ったときにのみ、アドバイスをもらうという形で援助を受けられるのです。

 がんばっている丙火さんの姿を見るからこそ、周囲の人は、丙火さんが困っている時には気持ちよく手を差し伸べてくれようとします。
 そして、丙火さんも、手を貸してもらったことを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持つことで、また次の時にも応援が得られるのだと思います。
 

 今年は、未経験の何かに挑戦する機会が与えられます。やったことがないからと尻込みをするのではなく、まずはやってみましょう。新たな挑戦に取り組むことで経験値が得られていくわけですが、それもまた、丙火さんが応援を受けられる人物となる為の、蓄積となっていくようです。ごまかしたり手を抜いたりせず、目の前のことに一所懸命に取り組む姿を、周りの人達はただ黙って見ています。
 

 では、今年の流れです。
 

 2月は、子どものように無邪気に素直に、相手に対する愛情をストレートに表現します。時に我が儘になりますが、あまりにも素直なので、嫌われることはなく、むしろ好感を持たれるでしょう。

 3月は、誰にでも優しい気づかいをしますが、大事な人には特別なもてなしをします。誰にでも優しいので、相手からも好感を持たれますが、意中の人とは限りません。2月3月は、モテ期です。

 4月は、家庭や身近な人を大事にし、かつ、非常に行動力があります。平穏で平和な生活を送るため、外でバリバリ働きます。大きな敵(高い目標)を相手にすると、成果が得られ易いです。

 5月は、明確な目的があり、体制に従いながら、その目的を必ず果たそうとします。用心深さがあり、念には念を入れて準備を整え、チャンスを待って実行に移します。

 6月は、パートナーがいる人は、家庭を第一に考え、用心深く物事を行いますが、パートナーがいない人は、自分の好奇心を我慢せずに満たそうとするでしょう。

 7月は、おばあちゃんの知恵袋のような存在となり、生活に対する疑問や質問に答えます。落ち着いた雰囲気を持つため、お年寄りに好かれたり、自分より年の離れた目下にも慕われ、言葉がよく通じるでしょう。

 8月は、まだ見ぬ未来を想像し、こんな世界や時代がやって来ると皆に話します。その時に備えて、準備をしておいた方が良いと力説し、皆を説得したりするでしょう。話に興味を持つ人もいますが、ただの直感(非論理的)だと思う人も多いでしょう。

 9月は、自分だけは思いや願いを実現させようと、時間をかけてそれに向き合います。頑固さはなく、状況を受け入れながら頑張る姿を見て、周りが刺激され、手を貸す人もいそうです。

 10月は、家庭(身内)を大事にし、こつこつと粘り強く、目の前のことのみに力を尽くします。家族には大らかですが、他人とは一線を引きます。

 11月は、個人商店を営んでいる人や、家計を担っている人は、未来のための準備や貯蓄をしようとするでしょう。直感も働くので、株の値動きや、ライバル店の動向も見逃さず、先手を打つことが出来そうです。

 12月は、人と人との間に立ち、仲介役を引き受けるかも知れません。相手を思う気持ちをきっかけに始めますが、現実的な思考もするので、思いがけない仲介料を得ることもありそうです。また、宝くじや投資で一攫千金を狙おうとする人もいるかも知れません。

 1月は、周りの人たちにとって気になる存在となり、力になってもらえそうです。人の好意を遠慮なく受け取り、誰にでも調子の良いことを言うので、2人の異性から言い寄られることもありそうです。女性は相手をよく見極めないと、ダメンズを引き寄せるかも知れません。
 

 今年は、がんばっただけ、人に利益をもたらしただけ、未来に見返りが生じる、とても大事な1年になるのではないかと思います。努力には、自信が持てるようになったり、根性がついたり、自分も人を応援できる人物になるなど、目的とする成果のみならず、付随していろいろなメリットがあります。気合を入れて努力しましょう。
 

丁火:ていか

丁火

 今ではすっかり見なくなりましたが、私が子供の頃は、まだあちこちでたき火をする光景が見られました。落ち葉や紙ゴミを焼いたり、アルミホイルに包んだサツマイモを焼いたりして、みんなで楽しく火を囲んでいたのを思い出します。冬の寒い日のたき火には、人を集め、身も心も温める効果があることに、ほとんどの方が同意されるのではないでしょうか。
 また、暗い場所にランプや松明が灯っていると、遠くからでもよく目立ち、目印にもなります。
 逆に、昼行灯という言葉があるように、明るい場所ではあまり役に立ちませんし、夏のたき火に人が集まることもありません。

 このように、灯火である丁火さんには、世の中が暗く寒くなったときにこそ目立ち、方向を指し示し、人々を温める役目があります。ここ数年は冬の時代で、人々はすっかり凍えています。今は、丁火さんが活躍できる(活躍すべき)時なのです。
 

 今年の丁火さんがどのように活躍するかというと、人々に愛情を与えることによるのですが、丁火さんが活躍できるのには条件があって、知性があるかどうかがポイントになります。知性のある丁火さんが、その知性を使って愛情を周囲に注ぐことによって、人は温められ、周りに寄ってくるのです。

 そうして、知性を使って愛情を周囲に分け与え、人が集まることで、丁火さんには自信や自尊心が生まれ、さらに多くの愛情を分け与えようとします。お金を大切にし、ボランティア精神もあるので、ここぞというところに出資したり、寄付をすることもあるかも知れません。そうして感謝されることで、さらに自尊心が高まっていくのです。
 

 今年は優しさと同時に特別感も持ち合わせていて、気位が高く、人を下に見るようなところもあります。それは、歴史のあるものを守るために発揮され、伝統的な価値のあるものを、ただの流行りものと見做し、きちんと取り扱わない人達を軽んじてしまうのです。

 今、このような傾向があるということは、価値のあるものをしっかりと守るためには、ちゃんと取扱わない人達を排除する必要があるのでしょう。粘り強さも集中力もありますので、しっかりと知性を使って、守っていって欲しいと思います。
 

 次に、年間通しての流れです。
 

 2月は、人に優しく、ボランティア精神旺盛で、協調性もあり、周りからも好かれます。中には、今まで積み重ねたものを失う人もいるかも知れませが、諦めよく、また一から積み重ねて行くことでしょう。

 2月に引き続き、3月も人に優しく、人からも優しくされ、多くの人を惹きつけます。信用を積み重ねて来た人は、困った時には、お願いすれば助けてもらえるでしょう。

 4月は、礼儀に厳しく、品の無い人を諭したり、常識を人に教えたりします。礼儀に厳しいとはいえ、叱りつけたりはせず、愛情深く落ち着いた態度で指導するようです。

 5月は、困っている人達のために働きますが、身を守るためには、本人が動かないと解決しないと分かっているので、丁火さん自身が動いてやってあげるのではなく、困っている本人に行動を促し、総指揮を執ろうとします。

 6月は、落ち着きと穏やかさがあり、皆と協力して平和に生きたいと思います。現状から逃げることなく、大変な世の中でも、勉強を忘れず、常に精神的な向上を目指そうとするでしょう。

 7月は、大いに人を助けられる月です。問題が起きてもそれを乗り越え、必ず助けようとします。自分以外の誰かや何かのために、新たなことに挑戦する人もいるでしょう。

 8月は、集団の中のヒーロー的な存在になります。皆の不平不満を取り除き、お互いに協力して信頼し合える関係を築き、集団の結束力を高めます。事業家であれば、運営と経済の才を発揮して、多くの財を得るチャンスに恵まれます。

 9月は、何かを引き継ぐようです。家系を継ぐ人もいれば、事業を継ぐ人、職人としての技を継ぐ人もいるでしょう。自分自身に気合いが入り、引き継いだものをしっかり守って行こうとするでしょう。

 10月は、ユニークなアイデアを思いつきます。面白そうだと賛同した人達と、アイデアを実行した結果、それが周囲に受け入れられたり、世の中でヒットします。

 11月も、まだまだ財運は続きます。未来に何が流行るのかを敏感にキャッチし、それを取り入れることで、財に繋がりそうです。その他、人との調整役や仲介役としても活躍の場がありそうで、それによる謝礼が入るかも知れません。

 12月にも、財運はありますが、お金に執着しすぎて使わないでいると、かえって財を失い易くなります。使うときは使わないと、お金は巡ってきませんので、必要なものには、思い切ってお金をかけましょう

 1月は、集まった財や、人、物などをしっかり守って行くことになるでしょう。12月に財を失った人は、新たに別の道に進み、出会いやものを大切にしていこうとするのだと思います。
 

 大活躍予定の丁火さんですが、知性がないとただお高くとまって人を見下し兼ねませんので、知性が足りないと自覚がある場合は、くれぐれも気をつけて、少しでも知性を身に付けるべく勉強しましょう。
 

戊土:ぼど

戊土

 2021年の戊土さんは、「孤独との戦い」という雰囲気です。
 孤独になるのは、何も嫌われて孤立するというようなネガティブなことばかりではなく、人の上に立つ人も、やはり孤独なのです。ピラミッドの三角形の図の様に、上の階層に上るほど、理解者は減っていき、孤独になっていくのです。
 

 会社でも、ただの従業員でいるうちは同じ立場の同僚がたくさんいますが、課長になり、部長になり、社長になりと、立場が上がるほどに居場所が同じ人は減っていき、孤独になります。

 同じ立場の人達とは、意識も同じで話も通じますが、階層によって考え方も常識も丸っきり違ってくる(今までの常識が非常識になることもある)ので、上に行くほど言葉が通じる人が少なくなるわけです。
 

 精神性も同様で、精神性が上がるほど、知識が増える程、孤独になっていきます。下の階層にいる人達には、自分より上の階層にいる人の考えていることは、全く理解できません。

 しかし、人は自分の理解の範囲の中でしか考えることができないので、相手を自分の範疇で理解しようとします。すると、どんどん誤解が深まっていくので、結局は居場所の違う人とは一緒にいられなくなるのです。
 

 おそらく、今年の戊土さんは、何らかの分野で、今までいた階層から、一段上るのだと思います。そうなると、それまで話が合っていた人達と、噛み合わなくなります。そして、それまでのように人間関係が持続できなくなり、孤独を感じるのだと思います。

 周りの人達は、決して戊土さんを嫌ったりせず、むしろ話を聞こうとするのですが、話せば話すほどこじれていきます。それを繰り返すうちに、次第に、自分の思いを相手に伝えることをしなくなり、表面的な付き合いのみになっていきますが、そんな戊土さんの孤独も、周囲は想像すらできないわけです。
 

 ここで、寂しさのあまり、今までの場所に戻りたいという気持ちになる方も多いのではないかと思いますが、ぐっとこらえて下さい。それが次元が上昇するということです。今後も、上に上る度に同じ思いをしますが、成長を恐れず、人生に立ち向かって欲しいです。
 

 それでは、年間通しての流れです。
 

 2月は、素直で明るく、奔放に行動しますが、内面は繊細で、独特な感性が現れます。ゲームやスポーツ、武術など、戦闘的な楽しみに興じますが、負けるととても悔しく感じます。

 3月は、2月に引き続き、明るく行動しますが、周囲に対して何か違和感を感じ、徐々に興味が薄れていくようです。周囲への反発心も強くなりますが、それを表現することはなく、内面に留めます。

 4月は、孤独感の反動か、周りに愛情を強く求めるようになります。我が儘を言ったりしますし、生意気な雰囲気ですが、何故か憎めず、放っておけない存在となるようです。

 5月は、将来のために貯蓄したり、何かの準備をします。安定した暮らしの為には、まず自分の足下をしっかりさせようと、着実に物事に取り組むでしょう。

 6月は、猪突猛進、がむしゃらに働きます。周囲には、なぜ動かずにはいられないのか、まったく理解出来ず、歩調が合わなくなっていきます。それにより、孤独になっていくようです。

 7月は、一見、落ち着いて見えますが、ぶっきらぼうだったり、品がないなど、行動が粗雑になります。人を指導する立場の人もいるかも知れませんが、同じくらいの立場の人にはそっぽを向かれ、指導を素直に聞いてくれるのは、ずっと年上か、ずっと年下の人に限定されます。

 8月は、今の自分の状況や環境に満足出来ず、違う世界へと逃避したくなります。現実には身動きが取れず、不満が貯まるかも知れませんが、創作・想像の世界では自由に羽ばたけるでしょう。

 9月は、理屈では理解できるものの、感情がどうにもならず、ストレスが強くなります。精神的な葛藤は、人を成長させることもあり、そこから新たな発見が生まれることもあるでしょう。それを人に話すことで、周囲の人達も何か大切なことに気付くようです。

 10月は、とことん自分に向き合うことで、人は人、自分は自分と物事を割り切って考えられるようになり、一人の状態を楽に感じられるようになるようです。体制や集団に頼らず、自分自身の力で淡々と人生を歩んでいこうとするのだと思います。

 今まで、集団の中で孤独を感じていた人も、もう大丈夫です。11月は、集団の中にいても、流されずに自分自身をしっかり保てるようになります。仲間に何かあれば、相談役になったり、参謀としても活躍しそうです。

 12月は、自由気ままで、もうあまり悩みません。なるようになるさと、良い意味での諦めが生まれ、後先のことは考えなくなります。何かあったら、その時に考え、悩めば良いと思うようになります。
 

 一年を通じて、自分の内面と向き合ったことで、1月には、人は渇望から向上心を得ること、「欲」は人間にとって必要なものだと気付きます。そして、これからは、自分の欲望に素直でいようとするのでしょう。

 孤独にならないように、仲間の多いところに留まるのも、孤独を選んでできることを増やすのも、どちらもありで、その人の選択次第です。両方はあり得ませんが、自分で道を選べるので、早めに覚悟を決めておくと、その時が来たときがスムーズかも知れません。
 

己土:きど

己土

 高尚な趣味というと、何を思い浮かべるでしょう。お茶や生け花などの芸事、絵画、美術館巡り、俳句、クラシック音楽鑑賞などが挙げられるかも知れません。今年の己土さんは、こういった高尚な趣味や、風流なもの、品性や格式のあるワンランク上のものに興味が湧き、かかわりを持ちたくなるようです。新しい流行を追うようなことはなく、むしろそういうものを低く見るような気持ちが心の中に芽生えるのです。

 流行に迎合しないので、人との交流もとても狭い範囲となります。親しき仲にも礼儀ありと、人と和するときも、ある一定の距離を保ち、不特定多数の大勢とは関わりを持ちたくないと思うようです。そうして、自分と同じ傾向をもつ人達や、よく知った人達ばかりと、関わっていくのです。
 

 庶民性の代表でもある己土さんがこのような傾向を持つということは、もしかしたら、一般庶民の常識が変化しつつあるのかも知れないなとも思えます。
 今まで人々は、誰とでも仲良くし、多くの人と楽しく過ごすのを良しとしてきたようなところがありますが、そのような楽しみ方にはもう、人々は興味を感じなくなり、過去のものとなりつつあるのかも知れません。
 あるいは、知らない人とも仲良くできるような安全な時代は、もうすっかり終わってしまったということなのかも知れません。
 

 そうして、己土さんは人付き合いを狭め、価値あるものの価値を認識できるようになり、高尚な趣味や格式あるものを楽しむわけですが、そんな中から学んだ考え方やマナーなど、自分が素晴らしいと思うことを、人に伝えようとするでしょう。

 自分がやりたいようにやりたい時なので、何かを人から命令されたり無理強いされると拒否反応が出るかも知れません。しかし、いざ、これは自分の役割だ、自分がやらねばならないのだと認識したときは、人から命じられたことでも、ガンガンやり始めるようです。

 人に伝える時には、学んだ事を自分なりの方法やアイデアで、新しいものにリメイクしたり、自分らしい独自の伝え方をすると、己土さん自身も楽しいと感じるし、相手にもうまく伝わり易いようですよ。
 

 それでは、年間通しての流れです。
 

 2月は、自分にできる限りのことをしようとします。ですが、相手の方が「どうしてそこまでやるの?」と迷惑を感じるかも知れません。2月と3月は、あまり体力がありません。疲れを溜めないようにしましょうね。

 3月は、まったくの無欲です。周囲からも時間の流れを楽しんでいるかのように見られ、人にも「焦らない、焦らない」と声を掛けます。一方で、繊細な感覚を持ち、想像力が豊かな月になるでしょう。

 4月は、家庭や身内の悩みや相談に乗ります。お金や情報が必要となれば、持てる力を駆使して、それを集めようとするでしょう。とにかく、身近な人のみを大事にします。

 5月は、自ら仲裁役を買って出ようとします。皆が平和で幸せになることを一番に望み、自分に出来ることがあれば、全力で力を貸そうとします。なので、周りで不和が起これば、「まぁまぁ」と間に入って、争いを沈めようとするのだと思います。

 6月は、集団の中でバランスをとります。皆の士気が下がれば活を入れ、血気盛んになりすぎれば、沈める側に回ります。集団の目的を果たすための調整役を己土さんが担うので、集団にとって、なくてはならない存在になるでしょう。

 7月は、のんびりしていると思いきや、急に素早く動き出したりします。品良く、和を作り出したかと思えば、いつの間にかお金を稼いでいたりします。

 8月は、とても機転の利く月です。周囲の出来事に冷静な判断を下し、問題が起きれば機転を利かせて解決させます。周りからとても重宝されますが、傷付けられると一転して感情的になり、周囲を驚かせるようです。

 9月は、自分はこのままで良いのだろうかと、モヤモヤしますが、安心してください。悩みや苦しみに向き合うことで、精神が向上する月になります。

 10月は、ふと力が抜け、自然体で人と接することができるようになります。社交性があり、誰とでも直ぐに打ち解け、仲間の為に行動を起こします。

 11月は、のんびりしていて、生き急ぐことがありません。温厚で、誰のことも受け入れ、他人同士でいざこざが起きれば、間に入って平和的に解決するでしょう。

 12月は、鋭い勘が働き、物事の真実を知ったり、相手のウソを見破ります。相手のちょっとした仕草や言葉遣いに不自然さを感じるようです。見破られた相手が去ることもあるので、ウソを暴いた時の結末を、よく考えることが必要です。

 1月は、世の中のために、何か伝統的なものを残そうとします。もしかしたら、周りから反対されるかも知れませんが、諦めず根気よく、説明したり行動で示したりと、時間をかけて説き伏せようとするでしょう。
 

 茶道、華道、柔道、武道、書道、弓道など、『道』のつくものに親しむことで、礼義や相手を思いやる心の重要性を知り、考え方が変わるのかも知れません。
 

庚金:こうきん

庚金

 特別意識を持つ集団とは、どのようなものでしょうか。

  • 有名大学の学生達
  • 弁護士・医者など、知的レベルの高い人たちが集まっている集団
  • ある政党に所属している政治家
  • 人々が驚くものを作り上げようとしている団体
  • 自分たちこそが、本当の事を知っていると思っている集団
  • 特殊なものを作っていたり、特殊なサービスを提供する会社
  • 会社の中で、特別に大きな業績を上げており、自分たちこそが会社を引っ張っているという自覚のあるチーム
  • 世の中を変えたいなど、強い目的のある団体
  • 強豪のスポーツチーム
  • 新興宗教の信者達

 などがそれに当てはまるのではないかと思います。

 そういった集団のことを考えてみると、能力、経済状態、知性、志等が近しいことが想像できます。つまり、同じくらいのレベルにいる人達の集団であり、そのレベルがそれなりに高い(あくまでも、その分野におけるレベル=階層であり、必ずしも、良いもの、世の中で歓迎されるものとは限りません。)ということです。

 そして、特別意識を持つわけですから、自分は特別な存在だという自覚があり、特別な人の割合はあまり多くないので、その集団は少人数となります。つまり、マイノリティです。しかし、周囲に与える影響力はとても大きいのです。
 

 今年の庚金さんは、上記のリストのような、何らかの特別意識を持った小集団を作るようです。庚金さんにはある目的があり、その目的を果たすため、専門家や見識者に声を掛けてメンバーを集めていくようです。
 あるいは、すでにある集団の運営を引き継ぎ、集団やその仕事、メンバー達を守っていこうとするのかも知れません。
 

 ここで、庚金さんの行動が、自分の特別意識を満足させることに留まったり、自分や集団の利益のみを考えるなら、集団の維持は難しいかも知れません。強い使命感を持ち、世の中のために役立てるように奉仕をしたり、世の中の人々に対してもメンバーに対するものと同じ愛情を注げるなら、その活動はよりうまく回ることとなり、目的を果たしやすくなるのだと思います。
 

 それでは、年間を通しての流れです。
 

 2月は、レベルの高い人達と仕事をするようになり、自分も頑張らなければと張り切ります。役立とうと、自ら率先して動きますが、早合点して周りを混乱される恐れもありますので、注意が必要です。

 3月は、集団のために動き、どんな仕事も断りません。人と人との間に入って中継ぎをしたり、組織を維持するために動きます。集団の中に身を置くのですが、単独行動が多くなるようです。

 4月は、組織の中で、自由に働かせてもらえそうです。少々息抜きや寄り道をしても、仕事には手を抜かず、きちんとやることを知っているので、思い通りにさせてもらえるのでしょう。

 先月、自由に動き回ったことで視野が広がり、5月には、仲間にとって何が必要なのかが見えて来て、自発的に皆を支えていこうとするでしょう。それにより、自信が付いて来るようです。

 何をしたら仲間に喜ばれるかを、ずっと考えてきた庚金さんは、6月にその才能を開花させ、集団に利益をもたらします。皆からも期待され、その期待に見事に応えるようです。

 7月は、物足りなさを感じるようになるかも知れません、持っていないものを望んだり、もっと利益を得たいと、欲が出て来るのかも知れません。自分の利益のみを考えていないか、注意してみると良いでしょう。

 8月は、何かを必ず成功させようと、集団をまとめて行動計画を立てます。度量の大きさと、用心深さがあり、タイミングを読んで行動に移します。庚金さんの指揮は分かりやすく、集団も動き易いようです。

 9月は、集団の中で目立つ存在になりそうです。もしかしたら、今までの活躍が評価され、目立つのかも知れませんし、自ら前に出て、トップの座を狙うのかも知れません。

 10月は、物事を変化させたい気持ちが強まり、体制に対し徒党を組んで反発・反抗しようとする人もいるかも知れません。安定感がなく慌ただしい環境の中で、常人には出来ないことを成し遂げるでしょう。自らを律し、世の中の役に立つ意識を持つことが大切な月です。

 11月は、ルールやマニュアルを作りそうです。10月に集団の和が乱れたことで、ルール決めの必要が起きるのかも知れません。もしかしたら、始末書を書かされる人もいるかも知れません。

 12月は、世の中の移り変わりを捉え、周囲の動きに合わせるので、周りの人からは素直に見えますが、自分の考えを変えることはありません。また、時間の有効活用が出来そうです。

 1月は、1年の締めくくりです。今迄の仕事に区切りをつけて、別の道に進むか、同じ所で今の仕事を続けるかを決めることになります。どちらにしても、今まで学んだ事を次の世代に教えることになるでしょう。
 

 特別意識って、取扱いを間違えると、自分のアピールばかりに終始して、何も成さずにその場に人を留めてしまうものだったりもします。いかに、特別な存在でいたいという自分の欲と戦うかも、今年の課題になるのかも知れません。
 

辛金:しんきん

辛金

 孤高という言葉があります。孤高は孤独と混同されがちですが、大きく違います。孤高となるのは志を持ち、自分の信じる道を進む人のことで、その、志があるが故に、考えや行動がぶれることはないのです。

 しかし、志を持つ人は、その志が高いほど同じように考える仲間がいなくなります。考え方やものの見え方、延いては行動の仕方が他の人と大きく違うため、話していても言葉が通じず、理解者も得られず、単独での行動を余儀なくされます。それを孤高と言うのです。

 同じようにひとりになるとしても、孤高と孤独は丸っきり違うのが分かるでしょうか。
 

 今年の辛金さんは、まさに『孤高』という雰囲気です。孤高なのですから、志があるのです。そして、周りの人達と、話が合わないのですが、それをハッキリと自覚していくのではないかと思います。

 人と接するときは、言葉や物腰こそ柔らかですが、きっぱりと自分の意志を押し通します。自分の意見に確固たる自信があるからです。その言動は柔軟ですが、気品や気位や凛とした美しさを感じさせます。美しさもある反面、もしかしたら、辛金さんに冷たさを感じる人もいるかも知れません。

 あまり簡単に人と仲良くはなりませんし、自分の事もあまり語りません。それは、考えていることを周りに知られると、ちゃんと理解もできない相手から、口出しをされ、邪魔されることが分かっているからです。周りの人は応援してくれようとしますが、どうせ自分の志や、やろうとしていることなど、目の前の相手に分かりっこないのです。

 また、新しく人と関係を築く時は、簡単に仲良くならず、この人は自分の事を理解できるだろうかと、まずはゆっくりと時間をかけて相手を観察します。
 

 普段はそんな雰囲気で、慎重に周りから距離を置いていますが、ここぞという、志を全うすべき時が来たと感じたら、全てをかなぐり捨てて行動を開始します。その辛金さんの行動を受けて、周囲に変化が起きたりもするようです。
 

 行動する時には、これくらいでいいかと妥協せず、ご自身の思う『完璧』を追究してください。100%完璧にしようと思ってやって、ようやく80%くらいのできになるのが常なのですから。
 

 それでは、年間を通しての流れです。
 

 2月は、個性の強い人達と、様々な仕事を手がけるようです。集団は、世の中の移り変わりを的確に捉え、その時々で仕事の内容や仕方も変えていきます。時間を無駄にせず、手際も良さそうです。

 3月は、自分の仕事に集中します。どんなに忙しくても、仲間の手を借りず、自分の力でやり抜こうとしますが、自分の手が少しでも空いた時には、技術を提供するなど、人には手を貸そうとするようです。

 4月は、集団から離れ、一人で自分がやるべきことに、淡々と取り組みます。一方、世の中の矛盾や不合理さを敏感に感じ、どう折り合いを付けていこうかと、自身の内面と向き合うかも知れません。

 5月は、肩の力が抜け、物事のありのままを受け入れ、孤独さえも楽しめそうです。心は自由で、何も生き急ぐことはないと悟るようです。こうなれば、楽ちんですね。

 6月は、小さなことをこつこつと積み上げていく月ですが、家族のために今まで貯めてきたお金を使うことになるかも知れません。家族が病気をしたり、あるいは、誰かの夢のためかも知れません。

 7月は、落ち着いた雰囲気で、出過ぎない奥ゆかしい愛情を周りに注ぎます。優しく、多くの人から愛されますが、同世代の人達だけは、なかなかその愛情に気づかないかも知れません。

 8月は、自分で掲げた目的を、必ず達成させようとするでしょう。どれだけ時間がかかっても途中で諦めず、周りに何と言われようが、こつこつと努力を続けます。経験が浅い辛金さんは、綿密な計画を立てず、少々雑な手段で物事を行おうとするかも知れません。

 9月は、行動力があり、用心深く物事に取り組みますが、あくまでも単独行動です。今は守るときか、攻めるときかを鋭く見極め、タイミング良く行動を起こすでしょう。

 10月は、時間の使い方が上手く、仕事に無駄がありません。ペース配分がうまく、体も疲れにくいでしょう。一方で、目上に対して批判的になり易い月です。言葉遣いには気を付け、礼儀をわきまえましょう。

 11月は、引っ越しや転職などで環境が変わるため、何かと物入りで、節約を余儀なくされるかも知れません。しかし、日々質素な生活を淡々と送るので、それほど苦には感じないようです。

 12月は、新しい仕事を受け継いだり、グループのリーダーを引き受けそうです。初めてのことなので、少しドキドキしますが、「よし、しっかりやっていこう!」と気合いも入るようですよ。

 1月は、非常に用心深く、自分から積極的に行動することはありませんが、与えられた道を自分のものとして、しっかりと歩んでいこうとするでしょう。
 

 今年、志が高くなるにつれ、だんだん人と話が合わなくなっていくのを感じられると思います。孤独は嫌だと、元の場所に戻ってしまう人もいるかも知れませんが、ぜひ、なんとか踏みとどまって、次のステージに進んで欲しいと思います。
 

壬水:じんすい

壬水

 近すぎる場所にいる人に何かを教えるのは難しいことを、体験的に知っている人も多いのではないかと思います。例えば、何か素晴らしいことを学んでも、それを配偶者に伝えると喧嘩になったりするのに、他人であれば素直に聞いてくれたりします。親から言われたことは聞きたくないのに、同じことを祖父母から言われると、素直に受け入れられるという経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。

 近くにいる人には甘えが出たり、ダメな部分も知っているので、コイツから何かを聞くのは嫌だという気持ちが起きてしまうのでしょう。
 本当は近くにいる人こそ、その素晴らしいものを分け合いたいのに、物事はそう単純には行きません。配偶者だろうが親だろうが、良かれと思って伝えてくれることは、受け入れられた方が自分の人生にお得なのですが、頭では分かっていても、素直になれないのが人間ってものです。

 今、壬水さんが人に伝えたかったり、人から教わりたかったりすることは、そんな風に、居場所が離れていたり、力量に差がある方が伝わり易いようです。
 

 今年の壬水さんは、落ち着きや気品があり、出しゃばらず、自分は一歩下がった位置から人を指導します。その時、年齢や力量に差があるほど教えやすく、差がない相手には、厳しくなってしまい、時には相手から冷たいとすら感じられるようです。
 特別厳しくしようとしているわけではないのかも知れませんが、ちゃんと教えたい場合は、近いが故になぁなぁでやれると思っている相手と、認識の差が生じるということもありそうです。

 あるいは、指導しなければならない相手が相当優秀というような場合もあり、バカにされずにちゃんと聞いてもらうために、あえて厳しく指導するのかも知れません。
 

 人に教える際には、誰に対しても満遍なく、楽しんで育てることを心がけて下さい。また、正確な情報を相手が理解できるように、たとえなどを使って分かりやすく説明するのがコツです。
 

 また、年が若く、教えられる立場の壬水さんの場合は、どこで、どういう人から教わるのか、まずは自分で慎重に選び、かなりの目上や、相当にレベルの高い人の指導を仰ぐことになりそうです。
 

 それでは、年間を通しての流れです。
 

 2月は、非凡な才能が現れ易く、物事を変えていこうとします。他人と上手くやっていくことが難しいので、一人で進めていくことになりそうです。

 3月は、学習意欲が高まり、学んだ事を現実的に活かしていこうとします。教える立場の人は、高度な内容を教え、それを教えるべき生徒も、慎重に選びます。教わる立場の人は、教わったことをどんどん吸収します。

 4月は、周りに人がいようがいまいが、仕事の合間だろうが、少しでも時間が出来た時は勉強に使うようです。できれば、誰にも邪魔をされずに勉強に打ち込める、一人の時間が欲しいのだと思います。

 5月は、選ばれた生徒や部下、後輩を1つに纏めてグループを作り、その人達のバックアップをしていきます。もしくは、仲間を誘って勉強会をするのかも知れません。

 6月は、非常に冷静で、論理的に物事を判断します。自分の得た知恵を正しく、そしてじっくりと時間をかけて、伝えて行こうとするでしょう。様々なタイプの相手に、うまく伝わるように工夫します。

 7月は、相手が自分よりずっと年上か年下であれば、言葉がよく通じますが、年が近いほどなかなか伝わりにくいようです。一方、自分が何気なく投げかけた言葉が、相手のヒントとなったりします。

 8月は、我慢強く、そして愛情をもって、人と接します。学問や芸術を愛し、精神的にバランスが取れた月になります。常に精神性の向上を図ろうとするでしょう。

 9月は、今まで学んだ知識や知恵を使って、現実的に実生活に役立つものを作ろうと、何か計画を立てるようです。それは、若者からお年寄りまで利用出来る、特別なもののようです。

 10月は、文武両道を目指し、勉強ばかりで頭でっかちにならないよう、体も鍛えようとします。体を鍛えることで、頭がスッキリし、更に学習意欲が増していきます。

 11月は、大人な対応を示し、相手にもそれを求めます。知性溢れる大人のマナーを浸透させたいのかも知れません。伝統や格式の高い教養を身に付け、新しい時代にも対応出来る知識を伝えます。企画力にも優れ、じっくりと物事に取り組んで行くでしょう。

 12月は、攻撃性と強い破壊力を持ちます。大改革を行おうとするかも知れません。目的があり、次世代のことを考えた改革であれば、その思いを遂げられるでしょうが、目的がなく、ただの反発心から現状を変えようと動き出せば、破壊力が強いだけに、あちこちに多大な混乱を及ぼすことになり、社会からはじき出されそうです。

 1月は、自分で起こした改革を収束させようとします。その後、自分の出処進退を考え、この場に残るか、引退するかを決めることになるでしょう。
 

 年齢や立場が大きくかけ離れた人達と接することで、それまで自分の中になかった感覚や概念を取り込むことになるのでしょう。柔軟な人には、とても楽しそうですね。
 

癸水:きすい

癸水

 『結果に美を求める』って、どういうことでしょうか。
 ケーキ作りを例にとって、考えてみましょう。

 ある人にとっては、ケーキ作りに美を求めるとは、外見的にキレイな見栄えの良い、フォトジェニックなケーキを作ることかも知れません。
 ある人にとっては、味の良いケーキを作ることかも知れません。
 ある人には、アレルギーの子供が美味しく食べられるケーキかも知れず、
賞が取れるケーキや、高く売れるケーキかも知れず、
理想のウエディングケーキかも知れず、
貧しい多くの人に満遍なく行き渡らせることに美を求める人もいるかも・・・。
 

 今年の癸水さんは、今までやったことがない何かに、初めてチャレンジするようです。その何かは、品性や格式があるもの、ちょっと特別なもので、チャレンジすることによって体験から学び、環境を変えていくようです。とは言え、現状を改善したいわけではなく、自分が美しいと思う結果を残すことが目的で、そこに向けて行動するうちに、環境が変わってしまうという感じです。

 先のケーキ作りの例で言えば、有名なパテシェの元で、何度もケーキ作りにチャレンジして、求める結果を出すべく試行錯誤する感じです。その結果が出るまで、何度でも粘り強くトライするうちに、パテシェからその努力を認められ、うちで働かないかと打診されるかも知れません。
 

 美意識は人によって違うので、他人の理解は得られないかも知れません。見栄えに美を感じるとして、一口に見栄えの良いケーキとはいっても、自分にとっての見栄えの良さと、多くの人が美しいと思うものは違うかも知れません。

 しかし、世間一般の美を基準にせず、自分の思う美しさを追求して欲しいと思います。人が何と言おうが、自分が良いと感じるものに向けて、感性を磨き上げて下さい。癸水さんの2021年は、自分独自の感性を磨き上げるためにあるようです。
 

 自分の感性と他人のそれとが乖離していたとしても、あれこれ考えず、とりあえずやってみましょう。外野を無視して、感性が求めるままにやっているうちに楽しくなり、また、どのようにやれば自分の感性のままで美しい結果が残せるのかも、やるにつれてだんだん分かって来るのだと思います。
 

 それでは、年間を通しての流れです。
 

 2月は、行動することで新しい知恵が生まれます。他人と上手くやろうとせず、独自の世界を楽しむことで、今までに無かった自分の才能に気づいていきます。

 3月は、経験しながら新しい知恵を積み重ねて行く月ですが、脇見もしそうです。この道を進もうと決めたものの、他のことに気を取られ、方向転換する人もいるかも知れません。一点に集中しなければ、何をやっても中途半端になりそうです。

 4月は、自分が取り組んでいることを話すと、皆に興味をもってもらえそうです。それは、学問や特別な技術、芸術などで、あまり現実的に使える内容ではありませんが、周りの人達は、何だか楽しそうと勝手に思ってくれるようです。やりたいことがやれる月でもあります。

 5月は、質素な生活を強いられます。ないのであれば、ないなりに生活しようと、方向転換をします。

 6月は、世の中の不条理や理不尽さに、怒りに似た強い違和感を感じるようです。このストレスにより感性が磨かれ、鋭い直感力が養われるでしょう。

 7月も6月に引き続き、ストレスが激しい月ですが、7月は特に、誰にも邪魔されたくないと思うようです。人と同じことを強要されるのを最も嫌い、それらに対する反発心から、ある人は挑戦の道へ、ある人は学問や芸術の道へと突き進むようです。

 8月は、家庭を持つ人は、今まで自分が行って来たことを手放し、家族としっかり向き合おうとします。家庭を持たない人は、次に関わる新しいものを見つけ、学問・技術・芸術などに繋げて行こうとするでしょう。

 9月は、家族や身近な人を、助けたいと思うようです。この人を助けられるのは私だけだと、難しくても何とかして救い出そうとするでしょう。しかし、そう思うのは自分だけで、当事者はちっとも困っていないかも知れないので、よく状況を観察することが必要です。

 10月は、グッと何かを我慢する月です。もしかしたら、今までやりたいことや言いたいことを言って来たのに、今の自分の立場では、言えなくなってしまったのかも知れません。相当、我慢するようですよ。

 11月は、我慢を止め、大勢を相手に突っ込んで行きます。人としてやり切れない思いや、人への情や思いやりの気持ちから、行動を起こします。勝算があり、まったく負ける気もしないようです。

 12月は、一転して用心深くなります。今後のことを考え、冷静に対処しようとするようです。企画力に優れているので、綿密な計画のもと、問題処理を行いますが、時には大胆な方法を使うこともあるでしょう。

 1月は、また、ムクムクとチャレンジ精神が湧いてきます。思い切った大胆な行動を起こすことになりそうです。何を始めるのでしょうか…。
   

 感性があまりに世間の感覚と乖離しているという自覚がある場合は、果たして自分の感性を押し出して良いものかどうか、戸惑うかも知れませんが、いよいよそれをやっていく時が来たようです。理解者は少ないかも知れませんが、確実にそれを必要としている人もいるのだと思います。