算命学では、陰陽説・五行説に基づいて考え出された「十干」(じっかん)を基に、人間の性質(本質)を10の性質に分類しています。
![十干一列](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/02/十干一列-1.png)
なので、算命学の占いを読む為には、まず、自分の基本性質(あくまでも算命学で分類するところの性質ですが・・・。)を知る必要があります。
* 十干について、算命学では、五行の区分が分かる様に(同じ音を持つものがある為、間違わない様に)、甲を「甲木」(こうぼく)、乙を「乙木」(おつぼく)、丙を「丙火」(へいか)、丁を「丁火」(ていか)、戊を「戊土」(ぼど)、己を「己土」(きど)、庚を「庚金」(こうきん)、辛を「辛金」(しんきん)、壬を「壬水」(じんすい)、癸を「癸水」(きすい)と呼び慣わしています。
算命学で使用する十干(基本性質の分類)は、次のとおりです
![甲木](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/甲木.png)
甲木(こうぼく)― イメージは、樹木
陰陽で分類すれば「陽」
五行(木火土金水)で分類すれば「木」
単独行動が得意、独立独歩の気風を持つ、融通が利かない
![乙木](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/乙木.png)
乙木(おつぼく)― イメージは、草木
陰陽で分類すれば「陰」
五行(木火土金水)で分類すれば「木」
集団行動が得意、色々な人と和する、柔軟である
![丙火](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2021/09/丙火.png)
丙火(へいか)― イメージは、太陽
陰陽で分類すれば「陽」
五行(木火土金水)で分類すれば「火」
広く物事を伝える、のんびりしている、あるがまま
![丁火](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/丁火.png)
丁火(ていか)― イメージは、灯火
陰陽で分類すれば「陰」
五行(木火土金水)で分類すれば「火」
独特な考え方をする、他人に理解され難い、芸術の才がある
![戊土](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/戊土.png)
戊土(ぼど)― イメージは、山岳(人が日常的に立ち入らない場)
陰陽で分類すれば「陽」
五行(木火土金水)で分類すれば「土」
リーダーシップを発揮する、愛情深い、財の運用が巧み
![己土](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/己土.png)
己土(きど)― イメージは、田園・村里(人が日常生活を送る場)
陰陽で分類すれば「陰」
五行(木火土金水)で分類すれば「土」
貯蓄が得意、家族愛が深い、準備するのが上手い
![庚金](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/庚金.png)
庚金(こうきん)― イメージは、鉄鋼(武器)
陰陽で分類すれば「陽」
五行(木火土金水)で分類すれば「金」
闘争心が旺盛、直情的で行動力がある
![辛金](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/辛金.png)
辛金(しんきん)― イメージは、宝玉(宝物)
陰陽で分類すれば「陰」
五行(木火土金水)で分類すれば「金」
プライドが高い、真面目で堅実
![壬水](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/壬水.png)
壬水(じんすい)― イメージは、海湖
陰陽で分類すれば「陽」
五行(木火土金水)で分類すれば「水」
冒険心が旺盛、物事を改善・創造するのが得意
![癸水](https://sarumeigaku.com/sarukoblog/wp-content/uploads/2020/01/癸水.png)
癸水(きすい)― イメージは、雨露
陰陽で分類すれば「陰」
五行(木火土金水)で分類すれば「水」
師の教えや書物を通じて学ぶ
伝統あるものを好む、理性的・知性的で物静か
では、具体的にどの様に分類しているかというと、自分の生まれた日の干支の内、「干」を以て、自分の心、つまり、基本的な性質(=本質)であると考えています。
何故そう考えているのかについては、「算命学干支配分論」という理論があるのですが、話がとても長くなるので割愛します(興味のある方は、「さる山さる子の算命学教室、略して、さる命学教室」で学んで下さい。)。
干支暦
算命学では、干支暦という特別な暦を使っています。「干支」とは、「十干」(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と「十二支」(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を組み合わせて作られた符号で、全部で60あり、昔の人は、それを使って、年・月・日を現していたのです(旧暦=天保歴とは異なります。)。
例えば、小・中・高校の歴史の授業で、明治新政府軍と旧徳川幕府軍が戦った「戊辰戦争」について学んだと思いますが、なぜ「戊辰」戦争と名付けられたのかというと、戊辰の年(=1868年)に起こった戦争であるからです。
また、算命学は、命術(人間には運命というものがあるという前提のもと、生年月日を使用して様々な事を推察する技術)であるから、生年月日を基準として、その人物の運命を把握しようとしています。
以上の事をまとめると、「算命学では、その人物の運命を、その誕生日から読み解こうとしているけれども、その誕生日は、現代人が使う西暦や元号ではなく、干支暦という特別な暦である。」という事です。
日干は『心』
そして、前にも述べたとおり、「算命学では、その人物の心(=本質)を生まれた日の「干」と考えている。」から、非常に簡単なものではありますが、生まれた日の「干」を使用して、簡単な占いが出来るのです。
つまり、その人物の心(=本質)が、どの様な環境(=これが占いの対象となる年・月・日です。)を与えられると、どの様に動くのかを算命学の理論(陰陽説、五行説、暦術思考から成り立っている。)から推察しているのであって、それがさる山さる子の提供する年・月・日の占いです。
(さる山隊長)