ありがたい脳の補完

さる命学教室のテキストに使うイラストを描いていて、いつもおもしろいなぁと思っていることがあります。

例えば、この、ボートに乗って釣りをしているおさるの絵。

まるで、釣り竿を持っているように見えませんか？

しかし、実際には、手は『○』のみなんです。

絵を分解すると、こんな感じです。

全然、釣り竿を掴んでいるアクション的な要素はありませんが、私たちの脳が、勝手に補完してくれて、まるで釣り竿を掴んでいるように見てくれます。

また、ボートの中の足も、勝手に想像されていることと思います。

また、この絵。

まるでパソコンで仕事をしているように見えますが、『■』の上に顔が乗っているだけです。

身体も描いてはいないので、向こうで何をしているのか分からないのに、まるでパソコンを打っているかのように見えます。

私はめんどくさがり屋なので、できるだけこういうテクニックを使って、見る人の脳の補完に頼った絵を描きたいと、常々心がけています。（と、威張れないことをバラす）

生徒さん、そういう目で、イラストを眺めてみても、面白いかもですよ＾＾