算命学には放縦論という大事な考え方があって、人間は生まれてから3年間は、まだ肉体に霊魂が入っていないと考えています。
つまり、自分の頭で考えはじめ、自我が生じるのが、生まれてから3年後ということです。
私は、3歳の時の記憶が一番古い記憶です。
その記憶というのは、「私は今まで体験したことを、すべて覚えている」と、思ったというものでした。
その時、同時に「でも、人間が生まれてから3年間で、これだけのことを経験できるわけがないな」という思いも抱きました。
しかし、その、全て覚えているはずの『内容』については、その後全て忘れてしまい、思い出すことはできませんでした。
どういうことだと思います?
自我が出来て、自分の考えを持つ様になったから、上記のことを『考えた』わけですが、それ以前は核(本質・ユングのいう集合的無意識)と繋がっていたから、あらゆる人の経験を自分のものと見做していたのです。
しかし、自我ができたおかげで、本質と分断され、それまで覚えていた(つながっているから思い出せていた)ことが、消え去ってしまいました。
ということは、です。
おそらく2歳児くらいだと、まだ自我ができる前で、本質ともつながっている可能性が高いと思われます。
小さなお子さんがいる場合、質問すると、人類の英知をいろいろ教えてくれるかも知れません。
という話をある方にしたところ、観念を落として本質と一体化したら、どんな感じなのかと質問を受けました。
私は今は、扉のついた通路があるという感じです。
あの頃と同じような感じでは思い出せませんが、アンテナを立てれば(自分で扉を開ければ)思い出せることがありますし、必要があれば降って湧いたようにお腹の底から思い出したりします。
そう、自分の体験じゃないのに、思い出すんです。
そして、思い出し方は、扉により自分でコントロールできます。
時々、質問された時に経験していないことでも答えられることがあるのですが、質問をきっかけにして本質から答えを吸い出しているのだと思います。
(そらまめ)