算命学の2022年1月の占い(1/5~2/3)

前回から、さる命学教室の生徒さんが、月占いの文章を書いてくださっています。
基本性質をお知りになりたい方は『基本性質早見表』をご覧下さい 。
 

全体運(辛丑)  

 ここ数か月、慣れ親しんだ習慣や環境を変化させざるを得ない状況が続き、今まで築き上げたものを、大きな痛みを伴って手放した人もおられるかもしれません。しかし何かが終わったということは、新しい何かの始まりでもあります。今月、人々は、苦しさの中にいても新しい道を見つけ、退路を絶って前進しようとするようです。

 とは言うものの、今は終わりと始まりの狭間にいて、人々の心が揺れやすい時期であることは変わりません。変わることを拒んで新しさを受け入れられない人とは、意見が対立する可能性もあり、説得は難しいかもしれません。時には強引に物事を進める必要も出てくるでしょう。しかしより良い未来を目指すなら、ここでしっかり踏ん張って突き進んで下さい。もしかしたら、次世代の人たちがその姿から何かを感じ、さらに新しいものを世に生み出していくことになるのかもしれません。

 

甲木(こうぼく)

甲木

 今月の甲木さんは、猪突猛進の行動力があります。あまり計画性は感じられず、片道切符しか持たない向こう見ずな所が大いにあるようです。また、地位や名誉の有無に関わらず、それぞれの立場で大勝負に臨むでしょう。勝つか負けるか分からずとも、玉砕も覚悟の上と積極的にチャレンジします。

 このような甲木さんの行動は、膠着状態の事柄や変化を必要とする状況にとっては、現状を突破する足がかりになるでしょう。なお、来月の甲木さんのテーマは「改革」となるので、その下準備として、今月に大胆さと行動力があるのかもしれません。

 しかしこれだけの行動力で突き進めば、視野が一面的になってしまうこともあるので、時には自然に触れるなど休息を取り、気分転換されることをお勧めします。
 

乙木

乙木(おつぼく)
 

 今月の乙木さんは、一つ大きな決断をするかもしれません。全体運にあるように「終わり」と「始まり」の間にある今月、乙木さん自身も、自分の進退について考えるようです。

 また乙木さんには「進退」の「進」と「退」、両方の可能性があります。今の立場を退いても、もしくは新しく大役を引き受けても、結果として大失敗とはならないでしょう。それは、乙木さんにその両方をこなせる器量があるだけではなく、今回の選択までに、用心深く周囲をよく観察し、関係者との調整や根回し等の冷静な準備があったからです。それに今月は、頃合いを計るのも上手いので機会を逸することもないでしょう。

 このように優れた洞察力と経験から、人を教育する立場にある人もおられるかもしれませんが、今月はややスパルタ気味になりそうですので、相手の良いところを伸ばすような、積極的な声かけを意識してみてください。
 

丙火

丙火(へいか)

 今月の丙火さんは、周囲の人から助けを得やすいです。多少わがままな要望をしても受け入れてもらえますし、嫌われることもないでしょう。丙火さんの明るくて無邪気な様子が魅力となって、可愛がってもらえるようです。しかし基本的には受け身な姿勢のため、身を置く環境をしっかり選ぶことが重要になります。

 また丙火さんが周囲に与える影響は明るさだけではなく、行動が周囲の人を変化させるきっかけになるようです。もちろんそれは無意識で、丙火さん自身は普段と変わらずに生活しているのですが、周囲が丙火さんの影響を受けて変化するのです。自分が変化のきっかけになっている事が分からない丙火さんは、いつもと違う周りの人達の様子に戸惑うかもしれません。それでも状況の変化に食らいついて、丙火さんも何か目的をもって行動を起こすことが大切になります。
 

丁火(ていか)

丁火

 今月の丁火さんは、道しるべとして活躍しそうです。今は人々の心が揺れて不安定になっていますから、困難を抱えている人にとっては救世主になるでしょう。特に、自分のやるべきことを勤勉に取り組んできた丁火さんには、今まで地道に培ってきた知識と経験があるので、人々はそれを求めて、丁火さんの元を訪れるのです。

 丁火さん自身は、自分の為に知識を蓄えてきたのですが、自分の知識や経験が人の役に立って感謝されるという経験を重ねることによって、いい具合に利己心がなくなっていきます。そして、人の喜びが自分の喜びにもなるように、丁火さんの望むものが変化しそうです。

 一方、知識のない丁火さんは、自分の元にやって来た人にはとにかく優しくします。その背景には、承認欲求の充足や、知識を提供出来ないことによって信用を失う怖さが見え隠れしています。丁火さんの武器は知識や知恵ですから、この混迷する時代を生き抜く知恵を身に付けるためにも、勉強して力をつけてください。
 

戊土(ぼど)

戊土

 この一年間、戊土さんにとっては「孤独との戦い」だったのではないでしょうか。それは人から嫌われるというようなことではなく、「立場的な孤独」や「物の見方の共有ができない孤独」だったのではないかと思います。しかし今月の戊土さんは「これでもいいか」と、その孤独を受容するようです。

 開き直ったことによって、戊土さんには柔軟性が生まれ、今までにはない発想が浮かぶようになるでしょう。過去の思い込みが解かれ、閉じこもっていた気持ちが放たれるような、清々しい気持ちに包まれる体験をするかもしれません。たぶん、真理に触れる瞬間があるだろうと思います。その事で自分と他人に愛情を持つことが出来るようになるでしょう。

 戊土さんがこの経験を説明しても、全員が理解できるわけではありませんが、それも受け入れます。中には戊土さんの話に影響されて、価値観や行動を変化させる人もいるかもしれません。ぜひ自分の感性を信じて積極的に表現してみてください。とりわけ芸術活動をしている人であれば、多くの人の心に響く作品を創り出す事が出来るでしょう。
 

己土(きど)

己土

 今月の己土さんは、伝統文化に傾倒するようです。例えば工芸、芸能、諸芸等が挙げられ、既にそれにまつわることに携わっておられるかもしれません。あまりののめり込み具合に、周囲の人と距離ができたり、反対されたりするかもしれませんが、己土さんは気にせずに集中します。

 伝統文化における、古くから伝わる普遍的な価値の素晴らしさを経験することで、己土さんの精神や肉体が鍛錬され、考え方に大きな変化が起こります。そしてこの素晴らしさを次の世代に必ず継承していかねばならないと、強い使命感が生まれるでしょう。

 そのため引き継いでくれる人物にはこだわり、一人でマイペースに根気よく探します。そして、お眼鏡に適う人物が現れたなら、自分が知り得たことなら出し惜しみせずに、ためらいなく全てを伝えるようです。この時、自分がそれを楽しんでいる姿を見せる方が、より相手に伝わりやすくなるでしょう。

 

庚金(こうきん)

庚金

 今月の庚金さんは、今まで所属していたグループから卒業するか、その場に留まるかを決断するようです。このグループは、職業、学力、財力、容姿、社会的地位等、ある程度のレベルの高さがあり、所属することで知識、経験、人脈、機会、優越感等を得られる可能性が、一般よりも高かったことでしょう。しかし庚金さんは、このグループでの活動に一区切りつけるようです。今まではこのグループの中で、社会や人々のために尽力してきましたが、これからはグループを抜け、新しく出来た目標に向かって進むのだと思います。

 一方、自慢やマウンティング等、優越感を得たいがための行動しかしてこなかった人は、成し遂げたものがないのでステップアップはしません。優越感を得られる今の場所に居続けるか、レベルが合わなくなって居心地が悪くなり、グループを去ることもあり得ます。恵まれた環境にいるのですから、弱い自分を克服し大いに力をつけて活躍してほしいと思います。
 

 

辛金(しんきん)

辛金

 今月の辛金さんは、志をもって自分だけの孤独な道を進むことになります。何故なら、志が高くなればなるほど周囲の人と話が合わなくなり、辛金さんが見ている景色を、他の人と共有できないからです。それでも辛金さんはしっかりと歩みを進めて、辛金さんだけが辿り着ける世界で、絶対的な自分への信頼を勝ち取るのだと思います。

 もし過去に、途中で不安になり道を引き返すことがあったら、今月もう一度孤独を受け入れ、自分の道を進んでみてください。寂しくなったら自分の志を確認し、願望は何かと自問自答して欲しいのです。そうする内に、自分自身の内側に辿り着けるのは自分だけで、それは良し悪し関係なく孤独だということを知り、腹を括れるかもしれません。

 また、この一連の辛金さんの様子を、周囲の人は遠巻きに見つめているでしょう。そして、辛金さんの生き方が、周囲の人や物事を変化させるきっかけになるようです。

 

壬水(じんすい)

壬水

 壬水さんにとっての今月は、先月に強い攻撃性で取り組んだ改革の結びの月となるようです。改革するにあたり、その分野についての勉強をたくさんして、知識も豊富にあったことでしょう。また自ら声を上げ、先頭を切って改革してきましたが、知識も行動も出し尽くした感があり、役目を果たし一区切りついたと覚るようです。そしてこの改革の精神は、次世代の為になることであったので、最後にその意義を仲間に念押しし、改革に幕を下ろします。

 また同時に自身の進退についても考えるようです。声がかかれば新しい仲間とともに再び改革する気概もありますし、引退して今の立場を去っても、引き続き勉強に励みます。いずれにせよ、壬水さんの豊富な知識や知恵を、私利私欲のためではなく、次世代の人々が暮らしやすい社会にする為に活用することが大切です。
 

癸水(きすい)

癸水

 月の癸水さんは、自分の経験を活かして現状を良くしていこうとします。時は遡り2021年3月に自分が決めたことに脇見せず、一生懸命に取り組めていれば、今月の癸水さんには、経験と知識に裏付けされた自信がついて、何事に対しても意欲が高まっていることでしょう。

 そこで癸水さんは、この意欲を改革に向けるようです。具体的には、メディアやSNS等を通じて、経験から得た知識を多くの人々に伝えていきます。弁も立つので説得力がありますが、礼儀を欠けば人の心には届かず、変化は起こりません。改革には周囲の協力が必要ですから、最低限の礼儀と分かりやすい言葉での説明を意識しましょう。

 一方、今まで行動がまとまらず放浪気味だった人は、自分が改革される側になります。自分の意思に関係なく、変化を求められることになるでしょう。この際、どんなことに喜びを感じたり、何を望んでいるのか、じっくり自分と対峙するのもいいかもしれません。

 

(いぐみん)

 

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