算命学の2022年5月の占い(5/5~6/5)

月占いは、さる命学教室の生徒さん達に、ローテーションで文章を担当していただいています。
今月は、『玉山楓』さんです。
基本性質をお知りになりたい方は『基本性質早見表』をご覧下さい 。
 

全体運(乙巳)  

 先月の「甲辰」で物事が振動し動き始めました。今月は引き続き「心の修練」の時期となります。それは、今年の重要なキーワードの「伝えること」と絡まって広がっていきます。その動きは派手ではありませんが、柔軟さや前向きさを伴っています。

 元々「乙」には「すれあう」という意味合いがあります。種子が土の中ですれあいながら少しずつ表皮を破って太陽の下(もと)に芽を出す。屈曲してつかえながら、自らの殻を破って新しい世界へと抜け出すイメージです。

 また、今月は「脱皮」の要素もあるので、精神的に依存しているものから脱するにも良いタイミングといえます。そして、今月のポイントは「情・和・伝」です。(「伝」は年を通して重要)
 

・「情」
 ここでの情は、思いやりや優しさ、奉仕の精神などを示します。今月は理性よりも感情が優先するでしょう。「情」をもって周りの人々に接することが、一見遠回りに見えても、確実に自分の心の成長に繋がっていきます。

・「和」
 『和を以て貴しとなす』何百年も前の言葉が現代に残っているのは、それが真実をついているからでしょうか。人は一人では生きていけません。社会生活は他者との関係性で成り立っています。感謝の気持ちを忘れずに過ごしましょう。

・「伝」
 積極的に物事を進めていく、また、積極的に伝えていく。ですが、自己満足の押し付けや親切の押し売りにならないように注意してください。
 

 特に、子供や部下、後輩等の下の世代へ伝える際は、そこに打算や私欲があるとトラブルになりやすいため気を付けること。純粋に相手のことを思ってのことならば、あきらめなければいつか伝わります。

 人は不思議なもので、裏のない善意を向けられると同じように返そうとするものです。映画の『ペイ・フォワード』のようにまた別の誰かにもらった暖かい気持ちを分けてあげていく。胸にともった小さな灯りがさざ波のように徐々に社会に広がっていく様。そんな素敵な可能性を秘めた月です。
 

甲木

甲木(こうぼく)

 直なる甲木さんは、先月の我慢や忍耐のしすぎで疲れが出ているかもしれません。今月は我慢強さではなく、和合や仲間づくりで力を発揮できそうです。心や行動に柔軟さも加わるので少し肩の力を抜いて過ごせるでしょう。周りとのコミュニケーションもスムーズに行え、集団にも溶け込みやすくなります。

 そして、いつもは現実志向が強いのですが、今月は無形のものに惹かれていきます。具体的には、教育や学ぶこと、芸術的なことなどがあげられます。さらにその中で現状にそぐわないと感じるもの、直した方が良いと思うものなどを、どうにかしてよりよく変えていこうとする気持ちが強く出てきます。

 現実主義の視点から精神的(無形)よりの立ち位置になることで、視点が変わり視野が広くなっていきます。そこには、バランサーの天禄星、和合の石門星、お願い上手の天胡星たちも寄り添っています。お願い上手は、お金のことだけではなく、足りない人員や欠けているスキルなどを調達する面でも活躍できそうです。

 動き方次第で自分でも気づかなかった新しい一面を発揮できる月となるでしょう。

 

乙木(おつぼく)

乙木

 集団の中で周りと歩調を合わせて進むこともできるし、単独で歩んで行くこともできます。状況に応じて変えていくようです。自分の意見や主張もしっかりと持っていますが、その時々に応じて臨機応変に出したり引っ込めたりしていきます。

 時流を読みながら、自分の意志でどのようにも生き方(ペース配分)を選んでいき、上手くコントロールしていけるでしょう。その際、長期的な視野には欠けますが、今日・明日という短期的な未来を見通す目は確かだといえます。

 新しい職場や一人暮らしなど、新生活を始める人も多くなります。引っ越しした時は、めんどうでも荷物をそのままにせず、早めに片付けてしまいましょう。掃除をして部屋をきれいに保っておくことが大切です。

  今月は異性運も活発となります。恋人ができる人もいれば、お別れする人もいます。恋人候補としては、言動が一致している人がおすすめです。お別れした人はデトックスやダイエットなどで、自分を磨いておくと良いでしょう。
 

丙火

丙火(へいか)

 丙火は太陽を意味しますが、暖かい日差しの時もあれは苛烈な熱さの時もあります。そして来月は勢いが増して燃え盛ってきます。そこを上手く乗り切る鍵が今月にあります。

 様々なことに知恵が回ります。それは風になびく草のように方向は一定していません。柔軟で要領よく発揮されます。裏を返せば、まとまりがないのでその場限りの知恵となりやすいのです。

 信じやすく一本気なところがあるので、自分の信じた道をぐいぐいと前進していきます。それが間違った道だとしてもなかなか気づくことができません。もし間違ったことをそのまま進めてしまえば、来月には大火事となって周りをも巻き込むおそれがあります。

 今一度冷静な目で自分や周囲の状況を観察してみてください。もし間違いや大きなずれがあれば、進退自在で知恵もあるので、また安全な道に戻ることができるでしょう。その際、迷惑をかけてしまった人たちには素直に謝ることも大切です。 信用・信頼を築いていくために、自分の行動が正しいことなのかどうかをしっかりと見極めることが大切な月となります。
 

丁火

丁火(ていか)

 今月、まず大事なのは目標を掲げることです。すでに目標がある人はそこへ向かっていく努力を続けていくこと。持っていない人は、小さくてもかまわないので何か決めてみてください。なぜかというと、目標がないと怠惰に流れやすくなり、自己中心的になったりすることがあります。また、目的地がないと迷走もしやすくなるからです。

 そして今月は、新たな創作や新しい発想を考えついたりと創造力が発揮されていきます。特に、芸術活動や創作活動をしている人は活躍が期待できるでしょう。

 掲げた目標にたどり着く道筋は穏やかで平たんな一本道ではありません。流れに逆らわず、柔軟であるがゆえに、回り道をしたり、時には脱線をしてしまうかもしれません。けれども、ろうそくの炎のように芯に強く熱いものを持っている丁火さん。そのような経験を忍耐強く乗り越えて、確実に知恵を得ていくことができるでしょう。

  そしてその経験から得た知識が徐々に広がって深くなっていき、いつしか大きな創造へと開花するのだと思います。
 

戊土

戊土(ぼど)

 大きな役目や目的があって、何がなんでもそれを果たそうとします。しかしその手段は、焦らずゆっくり着実にがモットーであり汚い手は使いません。堅実性、安全性に重きを置いていて、そこに柔軟性も加わっています。目的達成のためなら、時間やお金がいくらかかってもかまわないという考え方です。

 性質として実直さと品をもっているので、行動も常識の範囲から外れることはめったにありません。身なりにもそれなりに気を使っていて、身辺もきれいにしておきたいと思い、またそのように行動します。女性の中には結婚が決まった人もしくは決まりそうな人もいるでしょう。その際は、自分の身辺だけでなく相手の身辺もきれいかどうか確認しようとします。

  物事を進めるタイミングを石橋を叩きながら計っています。『過ぎたるは猶及ばざるが如し』。用心深いのは悪いことではありませんが、食べすぎ、飲みすぎ、働きすぎなど、何事も「過ぎる」のはかえって害となることを心に留めておいてください。柔軟な自尊心を持っているので、もし失敗したとしてもそれを糧とすることができるでしょう。
 

己土(きど)

己土

 とにかく家庭・家族が大事。家族のためなら『たとえ火の中水の中』の勢いです。戦う気も満々です。それも全力で。先月の隠密っぽさは鳴りを潜め、今月は大きく動き出します。

 家族の状況に合わせる、家族のために立ち上がる、家庭の平和のために戦う等、行動の原点が「身近な人のため」となります。例えば、職を失ってしまいこのままではいけないと行動に移す。どのような仕事でも家族のために頑張る、家庭のために何かを準備するなどがあげられます。ガッツもパワーもあるので、障害や壁が現れてもくじけず何度でも立ち向かいます。就職活動がうまくいかなくても、くさることなくまた別の会社へトライする等。

 状況をよりよくするためのカギは「伝達」、伝えることに関連します。人と話すときは言葉遣いに気をつけてください。面接、面談などそこで何かが決まるような大事な場では特に注意した方がよいでしょう。そして、相手に対して礼儀をもって接することも大切です。

 今月は全体的に気持ちが前のめりになりがちです。焦らず落ち着いて行動しましょう。
 

庚金(こうきん)

庚金

 先月は社会で力を発揮することが多かった庚金さん。今月は内側に目が向きます。前月に外で活躍した分、次は家族や自分自身のケアに気持ちが向きそうです。庚金さんは家庭を大事に思っていますが、家族からすると「放っておかれた」と感じ、すんなりと受け入れてもらえないかもしれません。その時は、正直さや素直さを表すことが信頼の回復に繋がります。

 独身の方や家族とも問題のない人は、先月は人のために動く日々が続きましたが、今月は自分のことに時間を活かせそうです。まずは、目の前のやるべきことをひとつひとつ淡々と片づけていくことからはじめてみてください。山積みかもしれませんが、粘り強くコツコツと処理をしていけるでしょう。

 また、柔軟性もあるので突発的なことが起こっても、うまく帳尻を合わせるのが上手です。ただしこれは、普段の準備を怠らずに、周囲の信頼があってこそうまくいきます。

 今月は、自分を信じて、人の道にも沿っている自分が正しいと思うことを貫いていくとよいでしょう。少々不器用なところもありますがそれもご愛敬です。
 

辛金(しんきん)

辛金

 他者への優しさがあふれています。押し付けではなく相手の立場に立ち、相手の望んでいるものを察知して提供していけます。見返りを求めず、相手の喜びが自分の喜びとなるようです。特に接客業の人は、お客様や顧客の要望を正しく理解した上で、提案や提示をすることができるでしょう。それは、さりげなくとてもスマートに行われるので、相手はとても喜びます。要望に応えたい、沿いたいという心からの気持ちがあってこそ可能なことです。

 プライベートでも人に喜んでもらおうと行動しますが、相手によっては痛くもない腹を探られたり、裏があると思われる場合があります。そういったことがあると、とても悲しみ傷つきますが、それさえも「仕方がない」と受け入れます。

 一見、流されるままに見える辛金さんですが、風にたなびくのは草の見えている部分だけで根はしっかり大地に根を張っています。同じように、傍からは見えなくとも自分の中には確固たるものをもっています。

 自分が信じる道を貫くことで感性も磨かれていき、新たなステージへとたどり着くことでしょう。
 

壬水(じんすい)

壬水

 敏感さと独立独歩。今月は勘が冴えています。具体的には、予感が当たったり、真実を見抜いたり嘘を見破ったりと第六感が働きます。しかし、そのことをまわりに伝えようとしても、なかなか理解をしてもらえません。それにより孤独を感じますが表に出すことはなく、傍からは明るくて社交的な姿がうつります。

 いつしか、人に話しても理解され難いと気づき、それならと自分でそのことを考察したり、調べていくようになって、そのうちに一人ならではの自由や気楽さを知っていくようです。結果的に、むやみに人を頼らなくなっていきます。

 中には依頼心や依存心が強く、なかなかそこから抜け出せない人もいると思います。そんな場合は、すぐに誰かを頼る前に、まず自分で調べてみる、自分で解決しようとしてみる等、まず自分でやってみよう、という意識と行動が大切になってきます。

 体調の面では、体も敏感になっていてお腹を壊しやすいので、生ものには注意が必要です。
 

癸水(きすい)

癸水

 自然体で過ごしていけます。あるがままに振舞いやすく楽しみも現れてくるでしょう。行動も単独ではなく、仕事仲間や気の合う友人などの集団の中にいることが多くなります。

 楽しみは一度に複数を行うのではなく、ある楽しみが一区切りついたら、また別の楽しみを見出していく形です。多くの人と接することになりますが、心のバランスが取れているのでちょうどよい距離感が保てるでしょう。

 趣味ではのんびりした面が出ますが、仕事では迅速な動きをします。手際よく仕事などのやるべきことを片付けて、仲間と一緒に早く楽しいことをしたい心情です。仕事では細かい作業や根を詰める作業を続けていると、どっと疲れて体調が悪くなってきます。そういった作業はできるだけ他の人に任せるようにして、疲れた時は無理をせずにしっかり休息をとってください。

 休暇には旅行がお勧めです。移動自体を楽しめるので仲の良い友人たちとのんびり温泉に行くのも良いですし、また、知らない土地を訪れてみるとインスピレーションがわきそうです。


 (玉山楓)

 

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