月占いは、さる命学教室の生徒さん達に、ローテーションで文章を担当していただいています。
今月は、『かろりり』さんです。
基本性質をお知りになりたい方は『基本性質早見表』をご覧下さい 。
全体運(壬子)
これまで随所で芽吹いた新しい動きが、少しずつ広がりをみせ、幾筋もの流れとなってきましたが、12月からは一気に大きな本流となり加速していきます。改革は進み、多くの人は最早逆らえないことを悟り、身を任せることになるでしょう。こうなったら上手く流れに乗りながら、物事を学び、改良、改善点を見つけ、法や制度を変えながら、社会をよりよいものにしていく他ありません。
個人としては、本流の勢いに呑まれたり翻弄されることがないように、しっかりと自分の意志や考えを持つ必要があります。上に立つ者は、当然のことながら、公明正大の志、私利私欲にとらわれることなく、公平な愛情と奉仕の精神を持って行動することが求められます。
誰を指導者と仰ぐのかがとても重要になり、世界を平和的に未来へ繋げられるかは、次世代を担う若者たちが、今の世代のわたしたちのことを『信用』『信頼』できるかどうかに掛かってくるようです。
甲木
今月の甲木さんは『現状打破』の4文字に気分が高揚するようです。それは、転居、転職のような現実的なものもあれば、旅に出る、海外に脱出を図るといった夢やロマンを追い求めるもの、あるいは、今いる場所で新たな改革や創造を押し進めていくこともあるでしょう。いずれにしても、心の満足を得るためには、一度踏み出したらもう後戻りはしない、という強い覚悟を持ち、冒険なら冒険のみ、改革なら改革のみ、創造なら創造のみと、一意専心の気持ちで取り組むことが必要です。そして周囲に翻弄されることなく、本来の目的を明確にして見失わないようにしましょう。また、自分の度量を越えない堅実さも大切です。
まずは、自分自身の足場、拠り所となる場所をしっかり確保することです。そこを拠点として行動しましょう。そして晴れ晴れとした明るさを持ち、自然体で、心にゆとりを持って過ごすのが吉です。アウトドアを楽しむのもいいですよ。
乙木
今月、乙木さんには、アドバイスをするという役目があるようです。今年になって様々な経験をして、そこから学んだことは今、大きくて深い、生活に有用な知恵となり得たことでしょう。また、その知恵からイマジネーションを広げれば、何かがひらめくかもしれません。そうした知恵やひらめきを活かして、困っている人や、頼ってくる人たちに、アドバイスをしてあげましょう。知恵は自分だけのものにするのではなく、皆で分かち合ってこそ、さらなる発展に繋がっていきます。
また、精神面、現実面の両面から巧みに切り込んでアドバイスが出来るので、乙木さんのもとには多くの人がそれを求めてやって来るかもしれませんが、どうぞ受け入れてください。ただ、どんなに人が集まってきても、乙木さんの内面を心から理解する人はいないかもしれません。しかし、人の善いところに目を向けるように努めれば、たとえ自身は孤独であったとしても、どこか心地よい温かさを感じながら過ごせるでしょう。
丙火
今月丙火さんは、激しく動くか、のんびりゆったりしているかの、両極端な日々となるでしょう。とはいえ、これは進退自在な姿であることに他ならず、全て納得ずくの行動で、好機を虎視眈々と狙っているとも言えます。そして感情に流されることなく行動を起こします。
また今月は、ホームよりもアウェイでの活躍が目立つようです。これは今月の丙火さんの真髄が、防御よりも攻撃にあることに依り、相手も驚くような奇策に打って出るかもしれません。いずれにせよ、短期決戦で臨むことを得策とします。そしてこのような行動の背景には、丙火さん自身の、何かに決着をつけたいという心情が反映されているのでしょう。
今月は、周りからの応援や助け舟をあてには出来ません。そもそも周りの理解を得難いときなのです。自らの力のみを信じて突き進んでください。
丁火
今月の丁火さんは、どこか折り目正しく、きちんと感を大切にします。そしてその流儀を家族や身内感覚の者たちにも要求します。自分が一家の長なら長らしくあろうとし、周りからはそのように扱われることで自尊心を満たしています。それなのに長らしく扱われないなど、プライドを損なわれるようなことがあれば、いたく傷つくか、烈火のごとく怒り出しかねません。(しかし、それは瞬間的なもので、怒りは持続しません。)
このように、後先を考えずに瞬間的に行動しがちな今月の丁火さんです。何の策も持たず、準備もしていないわけですから、その結果が吉と出るかどうかはわからないのですが、たとえ凶と出たとしても、その事実を静かに受け入れるようです。
日頃から、知識を身につけることを意識し、何か目的に向けて準備をして、あきらめない気持ちを持つことで、バランスよく安定した日々を送れるでしょう。
戊土
今月の戊土さんは、コツコツと地道な努力を重ねることで、周囲から評価され、やがて信頼を得られるようです。その結果、集団の中で上手くやっていくことが出来るでしょう。しかし、チヤホヤされることを良いことに、相手に愛情や奉仕を求めすぎてしまうきらいがあります。求めても得られないとわかると、次々と相手を変えていくという移り気な傾向がみられます。せっかく得た信用を失わないように、戊土さん本来の一途で真摯な面を大切にしましょう。
一方、地道な努力よりも、一攫千金を狙うことを選択する人もいるでしょう。いずれにしても、何かを求める行為はいったん棚上げにして、今月は座学で学び、実践、体験でも学び、ただひたすら遮二無二動いて、前に進むことを優先してみてください。望むものは自ずと得られるかもしれません。
己土
今月、己土さんは、今まで蓄積してきたものを失うことになるかもしれません。仕事であれば、今まで準備をしてきた企画が白紙に戻ってしまうようなことです。しかしたとえそうなったとしても、目の前の状況を全て受け入れ、潔く手放して、また一から淡々と始めるでしょう。
また心のうちを誰かに見せることはないのですが、実は非常に家庭を大事にしています。大変な状況であれば、それに対処する努力を惜しまず、家族から何かを求められれば、全力で応えようとします。しかし今月は、その家族とも離れ離れになるようなことが起こるかもしれません。
そのような時でも明るさを忘れず、今月学んだことを活かすことが大切です。日常の生活における知恵、明るく温かな知恵が、新しいものを再構築していくエネルギーとして、欠かせないものになるでしょう。
庚金
今月の庚金さんは、あちこち動きまわりますが、それが自然な状態です。移動する過程、例えば旅行なら、目的地での観光よりも、目的地まで移動する道中に楽しみを見いだすでしょう。しかしその割には、見合う体力がなく、疲れやすいのが難点です。ここは焦らず、ゆっくりと体力回復を待つより仕方ありません。その分、感覚は鋭く繊細になるようで、第六感のようなものが働くことがあります。
また、今月は体の冷えに悩まされるかもしれません。乾布摩擦や(服を着たまま上からこするだけでもOKですよ)、じんわりと汗をかくまでウォーキングをすることをオススメします。ただ朝晩に深呼吸を行うだけでも有効です。
体が動くときは、興味あることに挑戦して体験から学び、動かないときは、本を読むなどして座学で学ぶ、というように、学びを意識しながら自分に決め事をして過ごすと、心の安定に繋がります。
辛金
今月、辛金さんは、精神世界に気持ちが向かうようです。辛金さん独特の感性や想念が、ときに実際の行動として現れると、結果的に他人とぶつかることが多くなり、ひいては世の中に対して敵対心を持つようにもなります。また、世の中の矛盾や不合理さに敏感なので、精神的な葛藤も大きいでしょう。そうした様々な試練により、精神が鍛えあげられたその先に辿りつくものが、学問や芸術、宗教であるわけです。真理の探究に目覚めた人、芸術に目覚めた人、それぞれ真面目に向き合い、追い求めていくでしょう。
しかし、ややもすれば自らを、俗世間とはかけ離れた高尚なものであると思い込むことがあります。また、地に足がついた現実的な感覚を見失いがちになり、分不相応な出費を重ねる虞があります。状況に甘んじることなく、自らを律し、真摯に知識を深めていこうとする姿勢こそが大切です。
壬水
今月の壬水さんは、人の手を借りず、自分の力で道を切り開こうとします。それは孤独の道でもありますが、いかに歩みは遅くとも、ひとり道なき道を一歩一歩踏み出す力は備わっています。時、場所、状況に応じて、タイミングを見計らいながら、時には激しく、時には控えめに、自在に自分の意志や考えを押し通して我が道を守ろうとします。
また、未来を変えていこうとする心情も働くようになりますが、自分本位にならないように、常に周りの人に目を向けて、分け隔てなく愛情を注ぐことに心を砕いてください。その方が物事も上手く運びます。そして自分たちのテリトリーを侵してくるものに対して、果敢に立ち向かうことが大切です。
今月は、人に頼ることは運が落ちるのでNGです。誰かを助けることはあっても、助けてもらってはならないと、肝に銘じてください。
癸水
今月の癸水さんは、優れた観察力、洞察力を持ち、且つ行動は冷静で沈着です。集団を形成し、運営する能力に長けているとも言えます。集団に属していても『和して同ぜず』で、主体性を持ち、組織のバランスをとるべく動きます。それが時には単独行動となり、周りの目には奇異に映ることがあるかもしれません。しかし癸水さんは、そんな事は意に介さず落ち着いて振る舞います。
また今月は、華やかさや社交性も備えているので、新たな仲間づくりに一役買いそうです。人を集めるのはお安い御用でしょう。そこで相手をじっくりと吟味してから、気に入れば集団に引き入れます。
迷った時は、常に安全で堅実な選択をすることをお勧めしますが、最後は自分の感性を信じ、思いに素直に従ってみるのも良いでしょう。
(かろりり)