今日の算命学は、元々は「万象学」と言われていたが、その後、時代が下るにつれ、自然発生的に「算命学」と呼び慣わされる様になったと、算命学第十三代宗家の高尾義政氏は著書の中で語っています。
今回は、その万象学と算命学について、語ろうと思います。
まずは言葉の定義・意味合いからです。
「万象」とは、天地に存在するあらゆる事物・現象を意味する言葉です。森羅万象(しんらばんしょう)と言われる事も多いですが、「森羅」とは、限りなく並んでいる様を意味する言葉です。
すると、「万象学」とは、天地に存在するあらゆる事物・事象についての思想、物事の捉え方なのだろうと推察されますが、本当に、古代中国において、万象学なるものは存在したのか、又、それが算命学に姿を変えたのかについては、疑問が残ります。
文献を見た限りは見当たらない
さて、高尾義政氏によれば、万象学は算命学の前身であるとの事ですが、古代中国の歴史書等の文献を幾つか読みましたが、算命学という名称も、万象学という名称も、見た事がありません(全ての文献を当たった訳ではないが、歴代皇帝の参謀を担って来たという程ならば、『史記』を始め、それなりに名のある歴史書に何の記載もない事は考えられない。)し、インターネットで検索しても、「万象学」というものを探し当てる事は出来ませんでした。
尤も、幾つかの書籍や記事は確かにあるのですが、何れも高尾氏の見解が前提となっているもので、高尾氏の見解に根拠を置かない、或いは、高尾氏の見解が前提となっていない「万象学」を見付ける事は出来ませんでした。
結論としては・・・
この事から、私は、万象学という学問、或いは、占いは存在しないのではないかと思っています。おそらく、万象学は高尾義政という人物が、算命学を広めるに当たって、権威付けの為に創作したもので、特定の思想や占いの技術の名称ではないのでしょう。
これは、私が少しばかりの調査をした上での推察、見解であって、もしかしたら、本当に「万象学」なるものがあった、或いは、あるのかも知れませんが、立証は不可能です。無い事の証明は、悪魔の証明ですからね。
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