月占いは、さる命学教室の生徒さん達に、ローテーションで担当していただいています。
今月は、『cherry』さんです。
基本性質をお知りになりたい方は『基本性質早見表』をご覧下さい 。
全体運(乙亥)
11月は、物事や世の中が少しずつ進んでいく中で、周囲と足並みを揃えながら臨機応変に対応していくような月になりそうです。
10月に破壊と喪失、再構築となったものが、11月に新たな芽吹きを迎え、成長が促進されていきます。この月は、見えない土中に根を張るように、人の信用・信頼を得るような意識を持ち、行動をするといいでしょう。
具体的には、人と協調し、敵を作らないような振る舞いをすることです。人に対して優しさや思いやりをもって接し、発言に気を配り、進んで人を助けるような行いは、人との信頼関係の構築に大いに効果的です。冷静に周囲を観察し、人の心の機微や環境の変化に応じて柔軟に対処していきましょう。
また、この月は探求心や自負心が生まれ、目上の人から素直に学ぶことができるため、何かを取得するのに適しています。今の自分に必要な学びを得るようにしてみてください。
ただ、この月は合理性や知性が促されますが、ともすると理論・理屈に偏り過ぎるきらいがありますので、物を見る目や人への接し方に明るさ・あたたかさを加えると良さそうです。思考優位で頭でっかちになり過ぎないよう、実際に行動することも忘れないようにしてくださいね。
甲木
この月は、自分のやりたいことや叶えたいことを、他人と共に実行していこうとするでしょう。時・場所・状況に応じて、仲間の中で和を保ちつつ、適切な行動をとることができそうです。
仲間との付き合い方に正直さや純粋さが現れるため、素直に人と関われそうですが、時に振り回されることもありそうです。また、力みのあるコミュニケーションによって人間関係が空回りすることもあるかもしれません。切磋琢磨できる仲間と共にいると、自ら努力する気持ちが促進され、成長できるでしょう。悪意のある人や裏表のある人ともある程度はうまく付き合えそうですが、人を疑わず隙を見せて付け込まれることも起こりうるため、この月は信頼できる人との関わりを多く持つか、目上の人からのアドバイスに従うことが、難を逃れるコツとなります。
もし、人間関係の不和やすれ違いが起こった時は、相手とよく話すこと、理解してもらえるように伝えることを意識してみてください。その際、明るく、温かみを持った伝え方をするとよいでしょう。
乙木
この月は、周囲の意見や方針に合わせて、自我や主張を柔軟に出していくようです。これは、風見鶏であるということではなく、自分の意思を内に秘めて、流れの中で周りに合わせながら自分の思いを形にするといった、ある意味したたかで密やかな我の貫き方と言えます。ポイントは、仲間を重んじ足並みをそろえることです。独りよがりに振る舞ったり人の輪から外れることを選んだりすると、空回りとなりそうです。
また、この月は、自分の置かれた環境や、世の中の時流や様子をよく観察し、推移や趨勢に着目するといいでしょう。変化の中で臨機応変に対応できる月のため、人から抜きんでて何かを始めたり、未来への備えに着手しやすくなります。
もしこの月、うまくいかないと感じることがあれば、自分の気持ちを明るくあたたかみのある言葉で伝えてみると、歯車がかみ合い好転しそうです。また、所属する集団の常識・慣習を前提として、自分の立場に沿った行動を取ってみると、物事が進みやすくなるのでおすすめです。
丙火
11月は、何かを学び、知恵を活用して柔軟に物事に取り組むような月になりそうです。知りたいことや学びたいことがあれば、すぐに行動に移してみてください。「今の気持ち」を大事にすると、より多くの知恵を得る機会につながりますし、大事にせず見過ごせばやる気自体がなくなり、学びの機会を自ら逃すことになります。
この月は、状況に応じてフレキシブルに、あるいは瞬発的に知恵を発揮し、問題解決などに貢献できるでしょう。ただ、学んだ知識や理論を即実行するため、練りの甘さや持続性に欠け、「その場しのぎ」の対応になってしまうことがあります。そのため、知恵を活用し事に当たる際は、師や先生といった目上の人にいったん相談して助言を仰ぐといいでしょう。もしくは、知恵の発揮が「その場限り」で問題ないことに取り組むのもいいでしょう。
また、この月は、内面としては静かにじっくり思考・分析し答えを見つけているのに、外的には思いつきの行動をしてしまうというように、見解と実際の行動が一致しにくくなるため、思い通りに事が運ばず葛藤することがありそうです。これにより、周囲と足並みが揃いにくく、また、周囲を振り回すことにもなりかねないので、単独行動の方が気楽かもしれません。ただ、精神的な葛藤は、芸術・創造の世界でいつも以上に才能を発揮できることにつながりますので、その世界と親和性のある人は、心の軋みを武器に変えるようにしてみるとよさそうです。
丁火
この月は、時・場所・状況に応じて、新しいことを経験したり、何かをより良くしたりするようです。その対象は、経済・実務のような現実的分野よりも、学問・思想のような精神的分野の方が合います。
ただ、体験や経験をしたり改良や改革をしていることを周囲の人に認識されにくく、時間も相当かかるため、理解を得られないことにやるせなくなったり、停滞感を覚えたりするかもしれません。そのため、他人に理解され難くとも、時間がかかったとしても、何かを知るために、あるいは何かを良くするために行動することは、やがて大きな結果につながるということを覚えておいていただきたいです。
また、この月は、制限の少ない自由な環境にいる方がおすすめです。なぜなら、この月は、何かをより良くしていくことに様々な知恵を活用するのですが、制限少なく自由な環境の方が、得られる知恵の量や幅が広がるからです。未発達・未完成のものを完成に向けてより良くしていく機会が来ましたら、ぜひこれまでの経験の知恵を活用してください。 もし、自分の考えとは異なる行動を取ることが多くなり、そのことに悩み葛藤することがありましたら、一人の時間を多めに取るとよさそうです。癒しを求めるならば、「芸術や文学などの形のない世界」に心を傾けると良いでしょう。
戊土
この月は行動力旺盛となり、目的に対して、自分の役割・立場に応じた行為・行動を、状況に合わせて取っていくことになりそうです。たとえ行動の内容が、人から下に見られたり体裁が悪かったりするようなものであっても、「誰に何と思われようが自分は自分」、「目的のために必要なことをするだけ」といった確固たる自尊心と責任感を持っていれば、目的の達成のみならず、様々な人たちからの理解を得て、立場の躍進や人としての器の拡大につながるでしょう。
大切なことは「目的を明確にすること」です。目的がはっきりしなければ、ただ闇雲に行動しているように見え、他人から理解を得にくくなりますので、目的を持つようにしてみてください。
なお、この月は、周囲と息を合わせるというより、自分が突出して行動するような形になりやすいです。そのため、自分の裁量の範囲内で単独行動をするか、理屈に合い正当性のある行動を取るようにしてみてください。その方が、スタンドプレーであっても周囲からの理解を得られます。
己土
この月は、戦う、競う、前進することがテーマとなりそうです。これは、目に見える形で何かと戦うというわけではなく、いろんな角度から様々な方法で柔軟に攻撃を行うため、相手や周囲の人からすると、戦いや競争が起こっていることに気づかないような形になりそうです。
よって、この月は、「変幻自在に行動する」ことを意識してみてください。戦いや競争、物事の前進は、正攻法だけが手段ではないのです。ある時は前に出て、ある時は後ろに下がり、敵にも味方にもなり、多種多様な行動を取ってみてください。そうすることで、目的を果たしやすくなります。また、決着をつける際は、要領良く効率よく、短期決戦で臨むと良いでしょう。もし戦いや競争に破れることがあっても、すぐに復活して戦略変更して再び事を起こすことができそうなので、戦いに勝ちたいなら何度も挑戦すると良さそうです。
なお、この月は単独行動を取りがちになりそうで、孤独を感じるかもしれませんが、孤独によって精神的に不安定となることはなさそうです。目的に向かって、自分の力を心置きなく発揮してみてください。
庚金
この月は、これまでやってきたこと、積み重ねてきたことがものを言うことになります。コツコツ蓄積し、継続してきたものがある人は、たとえ突発的な出来事が起こったとしても、うまく帳尻を合わせられ、信頼を得ることができるでしょう。蓄積がない人は、周囲の状態を崩さないように、堅実かつ安全な方法で慎重に行動してください。特に、自分に危険や被害が及ぶような方法は取らないよう気を付けてください。
また、この月は、他力を介して物事に取り組むことに向いています。自分の日常生活の範囲において役に立つアイデアを思いつきそうですが、この月はなかなか自力で行動しにくくなりそうなので、信頼できる人にお願いして助けを求めると、やってもらえそうです。
一つ、心に留めておいて欲しいことがあります。それは、「自制心を持つこと」です。この月、短期的な目線に囚われ、長期的に見た時悪手となることを選択してしまう恐れがあります。直近、小さな得を得たとしても、未来で大きな損とならないかを注意深く見極めて、行動するようにしてください。
辛金
この月は、人を喜ばせたり、助けたり、支えたりといった行動を、環境や状況に応じて柔軟に実行していくことになりそうです。これは、例えば、小さい子供が転んでしまったとして、周りに自分しかいない場合は進んで手を差し伸べ優しさを見せますが、周りに複数の人がいる場合は「別に自分が助けなくていいでしょう」と見過ごすといった具合に、優しさや愛情の出方が一定ではなくなります。そのため、他人から「優しくない」と思われてしまうかもしれません。このことが、自分にとって不利な要素になるならば、「一般的に良しとされる振る舞い」をやってみてください。先ほどの例で言えば、転んだ子供を見過ごすよりも、「大丈夫?」と声をかけるのです。明るさがあればなおいいです。
また、この月、憧れているものやロマンを感じるもの、あるいは、自分の寂しさを埋めるものに対して、想定以上にお金をかけてしまうかもしれません。自身のお財布と相談して、問題のない範囲であれば構いませんが、状況次第ではハマりすぎて大出費となる可能性もありますので、購入する前に信頼できる人に相談するとか、出費の詳細を具体的にリスト化してお金の使用状況を認識できる状態するなど、誘惑に打ち勝てるような手段を複数持っておくことをおすすめします。
壬水
この月は、感情や感覚がいつもより敏感になり、物事や出来事から何かを感じ得たり、感覚的に何かを思いついたりしやすくなります。ただ、対外的には、環境や状況に応じて感じたことをその場に合う形で表していくため、自分が思っていることが他人に伝わり難くなり、孤独を感じるかもしれません。例えば、自分の思いに対して他人の行動が伴わず、内心に憤りを抱えたとしても、周囲の状況や人間関係を鑑みて、怒ることなく笑顔で流す、というような感じです。この月は堅実かつ安定的に過ごそう、物事を落ち着いて観察し、大らかさをもってバランスよく対処しようという意識が働くため、事を荒立てたり争いを仕掛けたりはしませんが、「自分の思いを分かってもらえない」ことに対するフラストレーションは発生しやすくなります。
人と協調し、人間関係に波風を立てないことは、自分自身や自分を取り巻く集団を守ることに対して非常に有効な方法ですが、行き場のない感情を持て余すこともあるかと思います。そんな時は、自分だけの「うっぷんを晴らす矛先」を作ってみてください。ノートに気持ちを書き綴ったり、美術館の芸術作品に自分の気持ちをゆだねてみたりなど、波打つ思いを昇華する行動を取るとよさそうです。
ただし、感情に身を任せ、現状を不安定にする行いには気を付けてください。何かを壊すタイミングではなさそうですので。
癸水
この月は、様々な場面や範囲において、その時々で興味の対象を見つけ、存分に楽しむでしょう。自分一人で楽しむこともあるでしょうが、状況によっては、多数の人を巻き込み、みんなで楽しみを共有していくようです。それは時に、強引であったりワガママであったりすることもあるでしょうが、他人の範囲にさほど踏み入らず、「来るもの拒まず去る者追わず」といった巻き込み方になりそうです。
これは言い換えれば、その時々の環境で、自然に湧いた興味や楽しさを思うまま楽しんでいい、自分の周りの人のみならず、たくさんの人に伝えていいし、一緒に楽しんでいい、ということでもあります。どこかへ行ったり、知らない人に会ったりすることで、興味の分野や楽しみの種類が広がり、友人・仲間が増えていきます。遠慮はいりません。遺憾なく楽しんでください。
ただ、楽しいことや面白いことに自らのめり込みすぎて、現実とのバランスを崩さないようご注意ください。楽しむこと自体には何の問題もありませんが、行き過ぎると現実からの乖離や逃避につながり周囲への悪影響も懸念されるため、現実という視点を忘れないようにしてくださいね。
(cherry)