今回のテーマは、「破格」です。
まずは、言葉の定義からです。
「破格」とは、①ある「格」が成立する条件の内、大部分を満たすものの、主要な条件の一部を満たさない事によって、その「形」が成立しない(効力が発生しない)状態を言います。
又、②ある「格」が成立しているけれども、後天運において、その重要な部分が崩れる為に、その「格」全体の効力が無くなるか、反転して現れる場合も、「破格」と言います。
これだけ聞いてもよく分からないと思うので、そもそも、格法・格について、解説しておきましょう。
算命学格法

格法は、生年月日の干支配列、天冲殺、人体星図に表出する十大主星・十二大従星、後天運の組み合わせから、人間の運命を考察する、或いは、読み解く技術です。
人体星図に表出した十大主星のみを使用する局法と異なり、格法は、生年月日の干支配列、天冲殺、人体星図に表出する十大主星・十二大従星を使用します。
又、宿命のみを考慮する局法と異なり、格法は、後天運も考慮します。故に、格法にあっては、後天運のある時期においてのみ、その格の現象が現れたり、或いは、現れなかったりする場合があります。
因みに、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」では、合計128種類の「格」(形)について、解説をしています。
破格は重要なのか?
ここでは、算命学格法における「破格」は、特別扱いする程重要なのか?について、考察してみたいと思います。
まず、①ある「格」が成立する条件の内、大部分を満たすものの、主要な条件の一部を満たさない事によって、その「形」が成立しない場合です。
①は、宿命的に入格条件を満たさないので、その「格」の効力は現れません。従って、ある「格」の重要な条件を満たさないからと言って、特に、特別なものはない、即ち、「破格」は特別な意味を持たないと考えるのが相当です。
尤も、「格」というものを基準に考察すれば、それに欠けるものがある訳だから、何かしらの影響があると考えられる訳ですが、しかし、実際はそれとは逆で、ある条件を満たす事によって、この様な現象が現れ易いという推察が成り立つ訳です。
つまり、「形」=「格」が成立すればこそ、ある影響が現れるであろうという推察を(算命学的に)している訳で、それに満たないけれど似ている「形」があったとしても、即ち、破格だから、特別な影響が現れると考えるのは、論理的ではありません。
算命学の流派・派閥によっては、「破格」というものを殊更重視したり、怖がったりする所もある様ですが、そもそも、「格」とはどういうものかを考えれば、その必要は全くないものと思います。
次に、②ある「格」が成立しているけれども、後天運において、その重要な部分が崩れる為に、その「格」全体の効力が無くなるか、反転して現れる場合です。
宿命入格という事は、最早その人物の生涯に亘る特徴・個性とも呼べるものです。それが、ある時期に消えて無くなる訳だから、良くも悪くも、大きな影響が現れる場合があります。

もし、その特徴・個性が原因で物事が上手くいっているのであれば、それが無くなってしまえば、その時期、物事は上手くいかなくなるのが道理です。
逆に、その特徴・個性が原因で物事が上手くいっていないのであれば、それが無くなってしまえば、その時期、物事は上手く様になるのが道理です。
この様な事から、宿命入格が後天運で破格となる場合は、運命を考察するに当たって、それなりに留意する必要があるでしょう。
纏 め
破格は、宿命においては、あまり重視する必要は無いけれど、後天運において、破格となる際は、それなりに留意して、運命を考察する必要があります。
だからと言って、一喜一憂する必要はありません。
算命学では、「心(人間性=人徳)の次元」を上昇させる事こそが、全ての矛盾を解消し、運命を改良する最良の方法であると考えています。
そして、それを効率的に行う為の技術が、算命学なのです。

という事で、破格も、天冲殺も、天剋地冲も、何かを怖がる必要は全くありません。これらは、単に暦を形成している干支の組み合わせに過ぎません。大事なのは、それをヒントに、何を考え、そして、行動するのかです。
もし、あなたの関わった占い師が、恐怖を煽る様な事を言ったのだとしたら、その人物は、取るに足らない人物で、まともに相手をする必要はありません。
新年のご挨拶
さて、この記事は、2025(令和7)年1月1日に書いています。もしかしたら、Webサイトにアップされるのは、もう少し後になるかも知れませんが、私としては、これが新年最初の記事です。
という事で、新年のご挨拶を申し上げます。
本年も、日本一の算命学教室の名に恥じぬ様、精一杯頑張ります。
この一年が、皆様にとって、良いものとなります様に!!
(さる山隊長)
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