算命学と相性

　今回は、算命学と相性というテーマで記事を書いてみたいと思います。という事で、まずは「相性」とは何か、言葉の定義から確認していきたいと思います。

まずは言葉の定義

　まずは「相」ですが、これは性質、姿、習わしを意味している文字で、それ以外にも助ける、受け継ぐという意味もあります。五行には、相生と相剋がありますが、その内の相生は、助け育む事を意味していますが、正に漢字の意味通りとなっています。

　次に「性」ですが、これは生まれつきの性質、性状、本質、男女・雌雄の別を意味しています。

　これらを合わせて「相性」という単語を作ってみると、男女の縁（それも、陰陽五行説に基づく占いにおける）、何かをする時にやり易いかどうか、性格や気分が合う事、複数の機械を繋げた時に正常に動作するかどうかという意味合いとなります。

　個人的なイメージでは、相性とは「合うかどうか」、即ち、「ある質がその場面や物事に上手く当て嵌まるかどうか」（ｂｙさる山隊長）だと思っています。

　この記事は、私の名と責任において書いているので、そして、このイメージは辞書的な意味合いから大きく外れてはいない為、この記事における「相性」の定義はこれでいきたいと思います。
　

適合するかどうか

　さて、算命学は、物事を分類する基準、即ち、仲間分けのルールであるから、色々な基準で、物事を選り分けていきます。すると、ある状況においては適合する（当て嵌まる＝上手くいく）けれども、別の状況においては適合しない（当て嵌まらない＝上手くいかない）という事が沢山ある事に気が付きます。

　例えば、かき氷という物（空間）を考えていみると、夏（時間）には適合するけれども、冬には適合しないと言えます。尤も、この評価は唯一無二の絶対的なものではなく、冬にコタツに入りながらかき氷を食べるのが好きな方もおられるでしょう。そして、算命学では、それを否定する事は決してありません。

　しかし、算命学は中庸を基準にその時代と社会を切り取るので、かき氷は夏と相性が良いが、冬とは悪いと分類する事になります。ステレオタイプ（型にはまった画一的なイメージ）とか、多様性に反すると言われそうですが、算命学（陰陽説・五行説）はこういうもので、だから（ざっくりと物事を掴む）こそ価値があり、３０００年以上も生き残っているのです。

　それ以外にも、毛皮のコートという物（空間）は、冬（時間）には適合するけれども、夏には適合しないとか、色々な例が考えられる訳ですが、これが算命学において、相性というものを考える時の基準となります。即ち、中庸です。
　

中庸が基準

　中庸とは、その時代と社会における中間・平均の枠を言うのであって、個人的な好みではありません。夏に長袖長ズボン、厚手のコートを着て過ごしても全く構わないし、冬に半袖短パンで過ごしても全く問題無いのですが、算命学的には、中庸から大きく外れているという評価になります。

　この様に、算命学における相性は、その物事（空間）が、その時（時間）、その場所（空間）、その立場（空間）に合致（適合）するかどうかであり、合致（適合）すれば相性が良い、しなければ相性が悪いという判定（推定）になります。そして、合致（適合）するかどうかの基準は、その時代と社会における「中庸」にあります。
　

　これ迄語った事は、基本的な考え方の概略であり、技術的な思考、即ち、占技を用いるに当たっては、各別の約束事（形、セオリー、読み解き方）があります。例えば、算命学結婚占技における「結婚縁（相性）」は、何を基準に判定しているのかを知ったら、きっと驚くのではないかと思います。

　これらは、とても興味深く、又、面白い部分なのですが、しかし、それらを語り出すと大変な事になる（多過ぎ！）ので、今回はこれ迄としましょう。
　

算命学を学んでみませんか

　算命学を基礎から、しっかりと学びたいという方は、是非、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」の門を敲いて頂きたいと思います。現役の講師やプロ占者も多く学んでいますし、大手の学校で高段位を取られた方が、更に高みを目指して学んでおられたりもします。勿論、初学者も大歓迎です。変な癖が付いていない分、上達も早いです。

　最後に、私の記事を読んで難しそうと思われる方が多いのですが、講義は段階を踏んで、少しずつ進んでいきますので、しっかり復習をして頂ければ、十分に付いて来られると思います。さる命学教室の受講者には、東大卒の人もいましたが、中卒の人もいたので、全く問題無いと思います。

（さる山隊長）