占い師と算命学

 今回は、占い師と算命学というテーマで語ってみたいと思います。

 前回は、『算命学と占い師』というテーマで、算命学をそれなりに修得した後のアウトプットとしての「占者」について語った訳ですが、今回は、占い師(ここでは、占いというサービスの提供を職業とする者と定義します。)全般の中で、算命学について、語ってみたいと思います。
 

占いの三類型

 まず、占いは、主に次の三類型に区分する事が出来ます。即ち、卜術、相術、命術です。

 卜術は、言わば偶然の中に必然を見出すという様なもので、一度期に連続して占いを行った場合、それぞれ異なる結果が現れる事になるのが特徴です。例えば、易やおみくじ、タロットカード等がこれに当て嵌まります。

 相術は、物事は「形」に表れるので、それを読み解く事によって、色々な事が分かると考えるのが特徴です。例えば、手相や人相がこれに当たります。

 命術は、人間には運命というものがあるという前提の下に、様々な事を推察するのが特徴で、必ず占おうとする人物の生年月日が基準となります。例えば、算命学、四柱推命、西洋占星術がこれに当たります。
 

別の類型のものを組み合わせられる?

 これら3つのものは元より、たとえ同類系に属するものであっても、それぞれ根本的な考え方が異なる訳だから、組み合わせて使用する事は出来ないのではないかと私(さる山隊長)は思うのですが、占い師を多数集めた施設(占いの館等)や、占い総合サイト等では、一人の占い師が、「何種類もの占いが出来ますよ。」、「それらを組み合わせて答えを出しますよ。」と宣伝しているのが一般的です。

算命学を修得するだけでも、それなりの時間とお金がかかる

学ぶ

 例えば、さる山さる子の算命学教室、略して「さる命学教室」では、プロとして十分通用するレベルに到達するのは、中級課程終了時(143コマ×90分)ですが、算命学ブートキャンプ(1回5~11コマの講義が行われる。)を効率良く、月1回受講したとして約2年、金額にして114万円程掛かります(何れも2023.7.20現在)。

 この様に、さる命学教室で算命学を修得するには、それなりの時間と労力とお金が必要です(それでも、他の学校や教室よりも十分効率的だと思います。)が、これを幾つか同時並行する事は大変でしょう。

 又、今日の日本の算命学の実質的な創始者である高尾義政先生は、「どんな道を辿っても、行き着く所は同じであるが、しかし、行き着く迄は、一つの道を歩まなければ、何時迄経っても目的地に着かない。」という趣旨の事を述べておられますが、私も全く同感です。

 もしかしたら、複数の異なる占いを、上手く組み合わせる事が出来るのかも知れないけれども、それをやっている人は、本当にそれぞれの占いについて習熟したのだろうかと思うのは、私だけではないと思います。

 日本一の算命学教室を自認する「さる命学教室」の講師としては、算命学と何かを組み合わせても一向に構いません(但し、本当に出来るかどうかは分かりません)が、一山幾らの粗悪品とならない様に、是非、算命学だけでも習熟して頂きたいと思っています。
 

売れれば良い・・・とはいえ

 とは言え、勝てば官軍、負ければ賊軍。それで継続的に売れるなら、商売としてはそれで良いのだというのが、経営コンサルタントとしての意見です。エンターテインメントとしての占いの需要もある訳ですし、売れるという事は、一定のニーズを捉えているという事ですからね。

 しかし、それでも算命学の講師としては、せめて少しずつでも構わないから、しっかり勉強して欲しいと思います。それも、占いのみではなく、現実の世界の事も。

 そうしないと、提供するサービスが比較劣位となって、売れなくなってしまいますし、何よりも、折角来てくれたお客さんにダメージを与える事にもなり兼ねません。
 

今だけ、金だけ、自分だけで良いの?

 商売は、(出来れば同じ人に)継続して売れなければ上手くいきません。このビジネスは、一発当てれば一生食っていけるくらいの大金が手に入るというものではないから、今だけ、金だけ、自分だけを考えていては、やっていけなくなってしまいます

 事実、さる山が開店したおよそ12年前に、講師や占者等、算命学を商売にしていた人で、現在も継続出来ている方はあまりいません。私は競合研究として、時折、他の学校や教室、占者のWebサイト(HP・ブログ・SNS)を見ていますが、10年間生き残れる所は殆どありません(主婦や定年後の方が、趣味でやっているものは除く。)。

 算命学を含め、「占い」は参入障壁が非常に低い為、特に、中高年の女性の参入が多いのですが、参入障壁が低いという事は、レッドオーシャン(激戦地)という事だから、そこで生き残るのは容易ではありません。数時間、或いは、数日講習を受けただけの鈍占い師は、すぐに市場から弾き出されてしまいます。

 そこで生き残る為には、「真の」実力を付け、それを磨き続けるしかありません。
 

 

算命学を扱う人には、『最高峰の占い』を扱う者らしくあって欲しい

 特に、算命学は、その母体となった陰陽説・五行説の成立時期から計算すれば、三千年以上の歴史があり、基礎理論もしっかり残っている為、数多くある「占い」の中で、最高峰のものだと言われる事も多いのですが、それだけに、それらしくあらねば、一気に信用を失ってしまいます。

 算命学の占者や講師を志す方は、是非、頑張って下さい。
 そして、消費者の方は、「算命学の」占いを聴きたいなら、算命学専門(算命学一本で占いを行い、他の占い技術を一切使用しない。)の占者に観て貰う事をお勧めします。

 当然、株式会社さる山さる子が運営する、整体占いさる山さる子町田店は、算命学しか使っていませんよ。

(さる山隊長)

 

講座のお知らせ

算命学基礎理論ブートキャンプは、
 5月5,6日(GW日・月)
 6月29,30日(土・日)

算命学とセルフカウンセリングを組み合わせた『空組』は、
6月7日(金)18:30にスタート(現地枠は終了しました)

 

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