無料で読める算命学で占う2023年の運勢

2023年(2023.2.4~2024.2.3)の算命学の占いを完全に無料で公開しています。全体運も、それぞれの性質(十干)毎の運勢も、全て株式会社さる山さる子のスタッフが書き下ろしたものです。是非、読んでみて下さい。

 【目 次】

 全体運  甲木  乙木  丙火  丁火  戊土  己土  庚金  辛金  壬水  癸水

 ご自身の性質がどれになるのかを調べたい場合は、基本性質早見表をお使い下さい。

基本性質早見表

 

※この占いは、あるルールに従って作成しています。なぜ、この様な事が言えるのか、詳しく知りたい方は『算命学を学ぶ』をご覧下さい。

※また、この占いは全体的な傾向についての占いであり、個人の詳細はまた異なります。個人の事について知りたい方は、占いメニューをどうぞ。
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2023年の全体運(癸卯)

 去年は、改革のきっかけとなった年でした。それまで隠れていたものが明るみに出て、『そんなことになっていたのか!』と、驚いたことも多かったと思います。様々なことが明らかになると共に、問題点もあぶり出され、変化させなければならない部分も、多くの人に分かる形で可視化されたのではないでしょうか。

 さらに、経済状況も世界情勢も、予断を許さない状況にあります。私たちは、国や自分たちの生活を守る為に、知恵を絞らなければならなくなりました。変化するためには、根幹となる仕組みから作り替え、新たなルールを作り出して行かなければなりません。しかし、そうしたいという気持ちは一致しているのに、それは遅々として進みません。なぜなら、人々の顔が向く方向が一致しないからです。立ち位置の違いや力の強弱はあれど、見ている方向が同じであれば集団は何とかまとまりますが、それがバラバラだと意見はまとまらず、集団の維持は難しくなります。
 

 何か同じものを目にしても、そこから受け取る情報や抱く感情や感想が丸っきり違います。それは、それを見る人の視点や価値観が様々だからです。あるドラマを見たとして、ある人は社会問題を受け取り、ある人は役者さんの演技に注目し、ある人は出来事を通しての主人公の成長物語と読み取り、ある人は恋愛要素にときめくなど、制作者の意図はどうあれ、様々な受け取り方をします。
 それは、人には自分の受け取りたいものしか受け取れないという性質があるためで、自分の興味がどこにあるかによって受け取るものがまるで違い、さらにそれに加え、情報を受け取ったときに、自分の感情や判断を乗せるからです。つまり、情報源があったとして、それをありのままに受け取ることができる人はとても少なく、それ故に顔の向く方向を一つにできないのです。

 国は国全体のことを考えて、どうすれば領土・国民・主権を維持することができるか、端的に言えば、どうすれば最大多数の国民が生き残れるか(飢えないか)を考えますし、一般企業は売上を上げて、どうすれば株主等の社員(従業員ではありませんよ)に多くの配当を支払うことができるかを考えますし、個人は自分や周りの人の利益や満足を考える訳で、身を置く場所・視点によって目的や価値観も様々となり、話し合いによって完全に意見をすり合わせることなど、もはや不可能です。しかし、意見は合わずとも、何とかして集団を維持しなければならない状況にあるわけです。
 

 そこで、今まで手つかずだった分野に、活路を求めるようなのですが、それが、『一人ひとりの人間性(いかに自然の法則に沿った考え方や行動をするか)を向上させること』にあるのではないかと思います。人間性が低ければ、みんなが自分の利益ばかりを考え、バラバラな主張をすることになり、まとまりません。しかし、多くの人の人間性の向上を図ることができれば、人々は一歩大きな視点に上がり、同じ方向を向いて進もうとするようになるのではないかと思うのです。

 何年も年占いを書いてきて、数年前から、『次代のために、人間のレベルアップを促されている』と出てくるので、ホントかな?と思っていましたが、どうやら今年、その兆しが現れるのではないかと読み取れるのです。そして、『次代のため』なのですから、ここで私たちが踏ん張らないと、未来が閉ざされていくのです。
 そして、どうやって人間性を向上させるかについては、芸術・学問・思想・哲学・宗教など、無形の分野に白羽の矢が立つのではないかと思います。もちろん、算命学もその範疇に含まれます。
 

 今年の全体の流れは柔軟(臨機応変)で、起きた流れには逆らいません。というか、逆らいようがありません。特に、年の後半に方向性が定まり(8月)、今迄のものが破壊されて(9月)、タイプの違う仕組みや決まり事を新たに作り出していくターンに入ってしまえば(11月以降)、もう後戻りはできず、前に進むしかなくなります。変わりたくないと、流れを拒否して反発する人との争いも起きそう(12月)ですが、それも前に進むための踏み台に過ぎないようです。飛行機が抵抗がなければ空を飛ぶことができないように、どんなことも、一段上に上がるためには抵抗を必要とするのです。
 

それでは、1年の流れです。

2月 自分たちを守る(攻めさせない)ために、周りに対してできる限りの奉仕をすると決めて、一丸となって取り組みます。思ったことをそのままオープンに表現しますが、それは裏を探られないようにするためです。物事を正しく理解し、それを周知させることが大事です。

3月 何かが終わりを告げ、新たなものに切り替わります。そこに至るまでは紆余曲折がありますが、柔軟に対処していくでしょう。困難もあるでしょうが、明るく乗り越えようとします。先月に引き続き、物事を正しく理解し、それを周知させることを心がけて下さい。

4月 何かを守るために、人に対して明るく平等に接しますが、時にチグハグさが出て、うまく守れなくなったりしそうです。自分の都合や利益ばかりを考えるのではなく、人や何かの為に行動すると、物事が順調に進むでしょう。

5月 情熱的に、物事を変化させようとします。人を動かすには、熱量が必要になりますので、時に激しく自分を表現します。芸術家にとっては、創作活動を応援してくれる月となります。

6月 考え方に変化が起きてきます。同じ守るにしても、やり方を変えた方が良いのではないかと思うようになります。

7月 様々な人との交流が生まれ、皆が協力して、新しい未来を切り拓いて行こうとします。風通しを良くし、何かを伝える時には、正確性や平等さを心がけることが大事です。

8月 7月迄は、理性よりも情性が優先されていましたが、ここからは理性が強く働くようになります。7月のディスカッションで、情を優先していたのでは埒が明かないと業を煮やして、これからは理性的に物事を捌いていこうと決めるのかも知れません。冷徹に、決まったことを淡々と進めていくようになりそうです。

9月 革命のようなことが起きるのかも知れません。今迄のものが破壊され、新体制へと変わります。現実の崩れに伴って、精神面もダメージを受けますが、明るい未来のために、着手するのだと思います。

10月 9月に過去のものが壊れてしまったので、もう後戻りはできません。今だけに集中し、現実的に堅実に物事を処理していきます。

11月 物事が勢いよく広がり、進み始めます。今迄の常識や固定観念は通用しなくなりますが、それについて行けない人も出てくるでしょう。

12月 道が定まり、真っ直ぐにその道を進んでいきます。そこについて行けない人が反発し、争いが起きるかも知れませんが、もう方向転換はありません。喜怒哀楽がハッキリしているので、双方とも引くことはなく、嫌なことや我慢できないことをハッキリと意思表示します。喧嘩上等です。

1月 忍耐の時です。皆が協力し、次の段階に向けて努力をし続けます。具体的には、しっかり学び、それを実生活に活かして行きます。どんなに未来がないように思えても、希望を忘れず、急がず、明るさを忘れず進みましょう。
 

 争いや破壊のタイミングは9月と12月ですが、2023年を超えて、人々の精神性は向上していくのだと思います。ただ、算命学では、苦労しないと人間性は向上しないと言っており、そうなれば、苦労は避けられない時期なのではないかと思います。がんばって越えましょう。

 

 ※クリックで、各性質の年占いにジャンプします。

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  詳しく知りたい方は『算命学講座』を受講して下さい。

甲木:こうぼく

甲木

 算命学では、有形(現実面)を無形(精神面)が支え、無形を有形が支えるというように、両方をバランス良く発揮することで、運命をうまく保てるとしています。ところが、必要なときに行動できない人や、きちんと勉強をしたくない人はかなり多く、そういう人は、宗教や『思考は現実化する』などの法則を利用し、精神面を何とかすることで人生を渡ろうとしたり、現実を変えようとしがちです。
 しかし、法則はきちんと理解しないとうまく使えないし、思考は行動してこそ現実として現れて来るわけで、有形と無形の両方のバランスがうまく取れないと、運命は下にある方に合わせて止まってしまい、進展しないのです。それどころか、バランスを崩して、運命そのものが崩れてしまう可能性もあります。
 

 今年の甲木さんは、精神的な学びに傾倒しがちなのですが、その時、今まで仕事や、家事・子育てなど、現実的なことを一生懸命やってきた人は、そこに精神的な学びを加えることでバランスが取れ、飛躍を遂げることになると思います。
 しかし、元々行動をおろそかにして、精神的なことばかりに偏っていた人は、さらに精神的な分野に傾倒して、バランスを崩すことになりやすいのです。中には現実から逃避して、宗教の沼にはまり込んだり、人里離れた場所に引きこもってしまうようなことにもなり兼ねませんので、そういう方は新聞を読むなどして現実的なことにも関心を持ち、しっかり仕事をするなど、地に足をつけることを心がけて下さい。

 また、今年は何かを守ろうという気持ちが高まりますが、その時、自分の世界に固執し、過度に守ろうとする傾向があります。例えば、子供がいれば、教育熱心が過ぎるあまり、過干渉になったり過保護となり、子供を萎縮させることになり兼ねないのです。
 

 上記のように、元々精神的な人がさらに精神的な学びに傾倒すること、また、過度に守り過ぎることが今年の甲木さんの注意点ですが、それらによって一旦運命が崩れてしまうと、混迷の道に嵌まり込んでしまい、なかなか抜け出ることが困難になります。なので、まず最初に運命を崩さないことが、最も重要となります。
 そのためにも、今年は、考え過ぎないように意識し、外に出て体を動かすように心がけて下さい。また、子供を持つ人は、家に籠もって勉強ばかりさせようとするのではなく、キャンプやハイキングなど、アウトドアを楽しむようにすると、バランスが取りやすくなります。
 

 なお、元々現実的な人は、無形の知恵を取り入れ思考を深めることで、仕事の発展など、より良い成果を上げることになりますし、また、芸術家や学者など、思考や感性を使うことが仕事の人には、今年の傾向はうまく働きますので、大いに活躍が期待できるでしょう。

 ですので、今年はまず、下の表でご自分が①~③のどこに属するかを考えるところから、スタートしてみて下さい。タイプによって、方向性が変わります。
 

分類

 

それでは、1年の流れです。

2月 自分の道を決め、それに向かって一人で真っ直ぐ進んでいきます。一度決めたら方向転換できないので、独りよがりにならないように、状況をよく見て決断して下さい。少し先のことであれば見通せますが、長期的な視野には欠けるので、もしも先々の計画を立てたい場合は、専門家に相談すると良いでしょう。

3月 少々宗教的な雰囲気です。精神的な集団を形成し、運営します。物事を一面からのみでなく、多面的に見るよう、心がけて下さい。明るさを忘れずに。

4月 冷静沈着で、物事を公平に見ます。誰にでも分かり易い説明ができ、特に、上下にかかわらず、立場や年齢の離れた人達に、よく理解してもらえるでしょう。

5月 芸術的な感性が現れます。理屈では説明のできない直感が働き、自分の思いを優先するでしょう。敏感故に、体調も崩し易いので、何かあったらすぐに病院に行きましょう。

6月 誰に対しても優しく接します。平和を望み、近くにいる人を大切にしますが、その人は去って行くかも知れません。でも、追いかけることはありません。

7月 現実的な事柄に意識が向き始め、家族の生活のために知恵を使います。今迄やってきたことに区切りをつけ、整理します。ちょっと家族に執着するところがあるかも知れません。外に出て気分転換しましょう。

8月 知恵が回り、今だ!と思ったらとっさに行動し、動き続けます。疲れ知らずですが、ある時突然電池が切れたようにエネルギー切れになりやすいため、まだまだいけると思っても休息を取るよう心がけましょう。

9月 何かを変えていきたい、新しい世界を作りたいという気持ちが起きますが、伝統を重んじる気持ちも強いので、争いを避けつつ改革を行い、また、知恵を絞って争いを避ける方法を考えます。入って来る情報が正確かどうかを意識することが重要です。

10月 人から助けられることが増えますが、それに甘えず自分で解決すること、また、感謝の気持ちを忘れないことが大事です。芸術家には非凡な才能が現れ、周囲に変化を起こしそうです。

11月 学びを更に深め、現実的なことに反映して物事を変えて行こうとします。完璧を求め、検証を怠りません。少し遊び心があってもいいかもです。

12月 周りの反対を押し切って、何かをスタートさせます。争いもありそうです。独りよがりになっていないか、相手の立場になって考えてみましょう。

1月 新しい仲間ができ、それを頼もしく感じ、怖さがなくなります。無鉄砲に新しいことに挑戦しますが、力みが強いので、リラックスを心がけて下さい。
 

 今年はとにかく、現実的なこと(形のある世界)と精神的なこと(形のない世界)のバランスが大事です。どちらか一方に偏ることなく、バランスを意識していきましょう。

 

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乙木:おつぼく

乙木

 『知る』ことは、諸刃の剣の側面を持っています。一旦知ってしまえば、もう、知らなかった時には戻れません。そして、知ったことによって問題点に気付き、何かを変えたくなります。これが改革です。それは、うまく行けば、発展や喜びに繋がることも多いですが、多くの場合、苦労や苦痛が伴います。何かを新たに作るには、今迄のものを一旦破壊しなければならず、その際には多くの抵抗に遭うからです。

 また、誰かについて、表に見せてない何かを知ってしまうことがあります。それはその人の裏の姿だったり、自分でも気付いていない本心だったりするわけですが、それを他人に知られることを、人はとても嫌がります。また、分かったからと言って、それをそのまま相手に伝えると、確実に嫌われますし、嫌われてしまえばそれが相手のためになるとしても、聞いてもらえません。つまり、知ってもなかなか使えないわけで、何かを見抜く目を持った人は、上手な使い方や、使いどころの見極めが必要となります。
 

 だというのに、今年の乙木さんは、何かを知ってしまうようなのです。それも、人や物事の隠された裏側です。観察力や洞察力が非常にあるので、知ろうと思えば分かってしまいます。その時、何の目的もなくやってしまえば、上記のような大変な思いをするわけですが、この時期、非常な観察力や洞察力が与えられているということは、それを使うことになるのだと思います。つまり、今年の乙木さんには、何かしらの目的があるのではないかと考えられるのです。その目的はどんなものなのか、星を見ながら「う~む…」としばらく考えて、見えて来たものを羅列してみます。

 まず1つ目は、情報分析的なこと。参謀役として上から指示されて、自分たち(味方陣営)を守るために、敵のことを観察して分析します。突破口を探したり、裏をかいたり、どこからどう攻めるのが効果的かを見定めるためです。政治家の秘書や会社のマーケティング担当者など、戦略を練る立場の人がこれに当たるのではないかと思います。

 2つ目は、相手から依頼された時。医者、弁護士、カウンセラー、コンサルタント、占い師など、人にアドバイスをする立場にあれば、クライアントの隠れた問題点を指摘して、改善案を出して欲しいといった依頼もあるでしょう。

 3つ目は、本気で社会や組織を変えたい場合。現状に閉塞感があったり、今のままでは先がないと思い、何とかしなければという場合です。まずは現行システムの隠れた問題点をあぶり出さなければ、対処のしようもありませんし、人に説明して理解を得ることもできません。

 最後は、自分を変えたい場合です。なかなか見えてこない、隠れた自分の本心に気付かなければ、変わることはできません。

 他にもあるかも知れませんが、こういった目的がある場合、乙木さんに今年現れる観察力や洞察力が生きるのだと思います。
 しかし、何の目的もなく、責任を負う覚悟もなく、発揮した観察や洞察によって知ったことをひけらかすと、いろいろな所に問題を引き起こすことが予想されますので、伝え方や発表の仕方に、充分気をつけましょう。
 

それでは、1年の流れです。

2月 現実的な何かを守るという目的の為に、自分が主導して同じ目的を持つ仲間を集めますが、皆には自分のことを理解してもらえず、トップとしての孤独を感じます。目的を果たすには、責任を負う覚悟を持ち、つとめて明るく振る舞って下さい。

3月 会社が倒産しそう、自己破産寸前、介護で息が詰まりそうといった、現実的な心労を感じますが、それを人には見せず、秘密は絶対に守ります。目的をしっかりと意識し、方向転換しません。

4月 何かが吹っ切れて開き直ることで、人が寄ってくるようになります。どうしてだろう?と不思議に思いつつも、人ってありがたいなぁと実感するかも知れません。

5月 芸術に触れたくなり、自分でも何かを作ってみたり、1人で美術館に出かけたりしそうです。自分に関係ない分野では冷静に判断しますが、自分が気にしていることを人から言われると逆上することがあります。

6月 家族をとても大切にし、真摯に向き合います。用心深く、出るところと出ないところをわきまえています。

7月 自分の元に集まってきた人から頼まれ、人を助けようとします。表に出ることなく、交渉で解決を図ります。相手の感情に訴えるような方法が効果的です。

8月 敵と味方の間で調整する役目を何としても果たそうとします。責任感が強く、失敗したら責任を取ります。役目を果たす覚悟や目的のない人は、状況に振り回されることになります。

9月 バランスが崩れやすく、最も注意が必要な月です。確固とした目的があり、それを忘れなければ、素早い決断力と実行力で、役目をうまく果たすことができるでしょう。目的のない人は、状況に流され、たくさんのことを同時進行することになり、忙しそうです。しかし、経験をたくさん積むことができるでしょう。

10月 目的を持って実行した人は、実力がついて精神性も上がっています。経験値を重ねたことで思考力も高まり、物事を深く理解できるようになっています。それは後世に伝える程の経験となったかも知れません。

11月 一点に集中することで、さらに大きな未来が拓けます。くれぐれも、目的を外れないこと。外れてしまったら、思いもよらない方向に流されそうです。

12月 経済を顧みずに何か大きなことをやろうとして、同僚・友人・母親と話し合いますが、決裂して争いが起きるかも知れません。人がお願いを聞いてくれやすい時なので、分かってもらおうと話し合いをするよりも、お願いをした方が良いかも知れません。

1月 ちょっとキツい時期ですが、今迄の経験から、もう少しすれば道が拓けることがわかっているので、時が来るのをじっと待ちます。人と理解し合うことは簡単ではないので、突破口を求めて、相手や状況を注意深く観察します。何とかなる精神で乗り切りましょう。
 

 『目的』がポイントとなる1年ですね。年の始めに、自分の目的について、明確にしておきましょう。7月以降、ちょっとハードな役目を与えられそうですが、目的を忘れなければ何とかクリアできそうです。やり遂げた時には大きな財産になりそうですが、自分だけが抜きん出ることで、今まで一緒にいられた人達と、話が合わなくなるかも知れません。でも、成長に伴う痛みなので、仕方ないと割り切りましょう。
 

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丙火:へいか

丙火

 レベルの低いプライドは、自分の人生を崩す要因の第一等と言っても良いくらい、人生に及ぼす悪影響が大きいものです。悪い友達に臆病だと馬鹿にされたくなくて薬物に手を出したり、カッと逆上して無謀な喧嘩をしたり、チヤホヤされたくて奢りすぎたり買いすぎたり、自分より下の人をいじめたり、知らないと言えなくて人に聞けなかったり、自分が悪いのに謝れなかったり、失敗を恐れて挑戦できなかったりなどなど、枚挙にいとまがありません。

 しかし、レベルが低いと非常にやっかいなそのプライドは、恥の気持ちが自分に向かえば、できない自分は嫌なので、できるようになろうと努力したり、きちんとしようと自分を律するなど、向上心にも繋がり、主体的な行動とセットになると、人生をよりよく変えてくれるものでもあります。加えて、正当な目的を持つとさらにレベルアップし、どんなに自分が低く見られたとしても、それを達成しようと行動できる『真の自尊心』へと変化するのです。
 つまり、うまく活用されなければやっかいなプライドを、人生にプラスに活かしたいと思えば、『主体性と正当な目的』が必要だということです。
 

 今年の丙火さんは、一見そんな風には見えませんが、プライドがすごいのです。例えば、ライバルよりも優れていたいとか、部下から一目置かれたいというように、人からよく見られたいのです。人からバカにされるような、カッコ悪い自分は、もう嫌なのです。そこで奮起してがんばって実力をつけていくのか、自分にはできないとクサって、ライバルや優秀な部下の足を引っ張ろうとする人間になるかの、分かれ目となります。
 そこで、今年の丙火さんには、正当な目的を持つことが必須になります。目的をしっかり持ち、それを果たすことができれば、現状を脱し、飛躍できる大チャンス、非常に大事な一年です。(目的を見つけられなければ、チャンスそのものがなく、人の足を引っ張り続ける人生となるか、その場にいられなくなります。)

 しかし、プライドが強いので、何かに反発したり、怒ったりもし易いです。特に、上から頭ごなしに命令されたりすると、まずはカチンと反発して、言い訳したり、できないと反抗したりするのです。そして、失敗すると恥ずかしいので、せっかく与えられたチャンスであるのに挑戦しないという選択もしがちです。しかし、そこで挑戦をやめてしまえば、飛躍のチャンスは潰え、変わることができなくなります。

 変わるためには、なにより『行動』です。指示を待ってから行動するのではなく、自分から『これを実現させるためには何ができるだろうか』とできることを探し、それを実行していくのです。今まで主体的に行動したことのない人は、最初はうまく行かないかも知れませんが、経験を積めばコツが分かって来ますし、周りにも主体性が見えれば多少の失敗は許されるようになるでしょう。『自分にはできない』は禁句です。主体的にがんばればできることしか指示はされません。できるようになるまであきらめずに続ければ良いだけのことです。
 

 そうそう、『やる気が起きたらやろう』と思う人は多いですが、待っていてもやる気は出ませんからね。やる気は、行動しているうちに面白さが分かってきて、出てくるものです。まずは行動が先です。どんなことも、一生懸命やれば面白さが見つかります。つべこべ言わず、行動しましょう。

 また、丙火さんが若い女性の場合は、今年は結婚願望が頭をもたげそうです。人からどう見えるかを気にする時期なので、自分もお洒落に気を使いますが、自分と並ぶパートナーにもそれを求め、外見の良い人に惹かれがちです。しかし、結婚は一生のことなので、中身もしっかり見るようにしましょうね。
 

それでは、1年の流れです。

2月 明確な目的を持とうとします。このとき、目標は高く設定して下さい。自分のことばかりではなく、周りの人のことを考えた目的になると、なお良いでしょう。真面目に学び、ノウハウを得る時期です。

3月 頭が良い人だと思われたく、柔軟に学びます。何かを思いついたら、行動してみて下さい。まだまだ未熟な段階なので、知恵を得ても天狗にならないように、くれぐれも気をつけて下さい。天狗になると転がり落ちます。

4月 周りに反発心が湧いたり、強力な敵に立ち向かい、何としてもやってやる!と、意欲を燃やします。高い目標に向かって、突き進みましょう。

5月 自分の目的を果たすため、長いものに巻かれようとします。目的のためなら何でもありです。

6月 がんばっている人を応援したくなります。できることは何でもやりましょう。

7月 経済観念に欠け、浪費しがちです。人にアドバイスをすることもありそうです。

8月 パートナーに出世して欲しい、カッコ良くいて欲しいと思い、プレゼントなどに浪費しそうです。推し活でお金を使うかも知れません。あるいは、カッコ良い自分になろうと、自分に投資するのかも。

9月 自分の意思を出さず、会社や家庭、政府など、今、自分が身を置いている環境の意向に素直に従います。それが自分の身を守ることにもなります。

10月 独りでいると、なんだかホッとします。あまり動かず、これからどうしようか、じっくりと作戦を練る時期です。周りからの信用を得ることを、心がけましょう。

11月 目的が頭から飛んでしまい、何も考えずに破れかぶれにいろいろなことをやってしまいそうです。目的を忘れないように気をつけましょうと言ったところで、それが吹き飛んでしまうわけですから、何か感情的になってしまうようなことが起きるのかも知れません。

12月 人からの理解を失い、孤独や混沌の中で、新たな道を見つけそうです。それは変化の兆しですが、結果はまだ分かりません。

1月 一年の結果が出ます。目的を果たして飛躍できるか、下に落ちてしまうかどちらになるのでしょうか、ドキドキですね。上昇できて素直さが身につけば、知性を身に付けられるように、人が指導や助言をしてくれるでしょう。教わったことを行動につなげて行きましょう。
 

 丙火さんにとって、上がるか下がるかの境目の、非常に大事な一年です。自分で道を見つけていくしかないので、がんばりましょう。年の初めに、必ず高めの目標を定めて下さい。これがなければ、一年がただムダに終わり、人生が下っていきます。
 

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丁火:ていか

丁火

 暗いところで灯りが目立つように、夜道に足下を照らす灯火のように、地上の炎である丁火さんは、先の見えない暗い時代にあって、道しるべのような存在となります。そして、その灯りは遠くからも見え、寒い日の焚き火に人が集まってくるように、多くの人が引き寄せられて、集まって来ます。
 ここしばらくは、暗い時代が続きますので、そのように丁火さんの活躍が期待できる時で、今年も変わらず、多くの人を導くことになるのではないかと思います。
 

 さて、今年の丁火さんは、今起きていることを見て、ずっと先に起きることを見通します。他の人達はそれに気付かないのですが、丁火さんにだけは、いずれそれが現実のものとなることが分かるので、それに向けての準備を呼びかけます。
 それは戦いや行動を余儀なくされるようなことで、戦いに勝つためや、生き延びるためにやっておかなければならないことを提示するのです。しかし、丁火さん以外の人達には、それが起きて来ることは分からないので、「そんなことまでしなくても・・・」と否定されたり、行動したくない人から激しく抵抗されたり、あるいは、嘲笑されるようなこともあるかも知れません。

 ところで、さる命学教室の講師である隊長も丁火なのですが、何か交渉事をするとき、目的である先々の落とし所に向かって、何手も前から手を打っていくようなところがあります。私(そらまめ)はその交渉の場面にいる時に、何手も先にある目的をどこに置いているのかや、その手順が見えないことがあり、「それはこうなんじゃないの?」などと、余計な口を挟んで、途中まで進んでいた交渉を台無しにしてしまうというようなことがよくあります。そういうことを何度も繰り返し、今はもう、隊長が交渉を始めたら、邪魔をしないように、できるだけ黙っておくようにしています。

 そんな風に、丁火さんほど先が見えない周りの人には、それが何なのか、どこに向かっているのか、理解できなかったりするわけですが、たとえ理解できなくても、丁火さんはきっと、先を見通して手を打っているんだなぁと解釈しておけば良さそうです。それは、自分たちが生き延びるためや、戦いに勝つための知恵かも知れず、いつかその恩恵に与ることになるからです。

 そして、今年の丁火さんは、実際の行動はあまりせず、最初と最後を受け持ちます。計画を立てて人を動かし、そして終結を司るわけです。具体的に言うと、先程の隊長の交渉のシーンであれば、『こういう風に進める予定だ』と、前もって計画を私に話し、私がそれを言われた通りに実行し、この辺が落とし所だなと思ったあたりで、手を打つために出てきて終わらせるという感じになるのではないかと思います。なので、丁火さんは、未来に起きることや準備を提示して指揮するだけで、実際に着手するのは、周りの人になるのではないかと思います。
 

 ただし、これは、現実的な知恵のある丁火さんのみに言えることです。知恵のない丁火さんは、こうなりたいという自分を想像し、『いつか自分はBIGになる』など、荒唐無稽な夢を語ることに終始しそうで、ビッグマウスだと揶揄され兼ねません。また、ちゃんと世の中のことを分かっていないのに『未来はこうなる』などと語っても、信用もされないでしょうし、大げさなヤツだと思われるでしょう。

 結局のところ、せっかく先を見越したとしても、自分の意図が受け入れてもらえるかどうかは、今迄の行いにかかっているということです。なので、自分はあまり人から信用を得られていないなと感じる丁火さんは、まずは人から信用してもらうことを心がけると良いのだと思います。そのためには、言行一致を心懸けましょう。
 

それでは、1年の流れです。

2月 敏感になり、見えないことも感じ取ります。人の話を素直に聞いて、そこから何かを受け取ろうとしますし、実際にその中から何かを感じ取ります。

3月 先のことが鮮明に見えてきます。疲れ易いので、休める時はしっかり休みましょう。

4月 政治力があり、人に協力を求め、水面下で手を結びます。先のために手を打つのだと思います。

5月 独りの方が動き易いので、単独行動をして自分の考えを貫きます。それが周りにも飛び火して、燃え広がり、周りも行動しよう、戦おうとします。

6月 自分の考えを冷静に伝え、人を説得しようとします。相手に理解してもらうために、礼儀正しく振る舞います。

7月 大衆に対して、事実を伝えようとします。広報として活躍します。

8月 現状を打開するため、資金を集めたり、それを使ったりします。

9月 人の役に立ちたいと思います。人の役に立てていることが分かると嬉しく思い、さらに人の役に立てるようにがんばります。

10月 何かの役目を与えられると、それを全うします。補佐役として活躍するでしょう。

11月 二つのことを短時間で片付けます。休むことと行動することを交互に繰り返すので、体力も温存でき、着手したことはうまく運びます。周りが団結して戦うことを決め、戦いの雰囲気が広まっていくのかも知れません。

12月 自分の考え方や行動が、周りに影響を与えます。冷静で、頭の回転が速く、生活に密着した知恵が働きます。学んだことを後世に伝えていこうとするでしょう。

1月 もっと深い知恵を得ようと、時間をかけて掘り下げたり、探しに出かけて行きます。学びが深まるほどに、問題解決能力が上がります。
 

 来年は、丁火さんの得た知恵を学びたいと、多くの若者が集まってくるようなので、今年は次世代につながるような知恵を獲得していく一年間になるのかも知れません。
 

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戊土:ぼど

戊土

 若い頃には分からなかったけど、年を重ねるにつれて分かるようになることの一つに、『最も強いのは少しずつコツコツと努力を積み重ねること』があるのではないかと思います。なぜ、若い頃には分からないかというと、数年続けたくらいではその成果が見えないからです。
 さらに若いと、コツコツと努力するなんて地味でつまらない、そんなことよりも人並み外れたレアな才能があった方がカッコ良いなどと思ってしまいますが、もしもその、レアな才能があったとして、それが開花するのも才能をコツコツと磨いたからに他なりません。ラクして何かを成し遂げようなんて、甘いのです。

 かく言う私(そらまめ)も、ラクが大好きなので、若い頃からラクをするため、いかに効率的に物事を成し遂げるかばかり考えていました。その過程で、『実力は運には勝てない』ことに気付き、実力を上げるよりも運を上げた方が良いのでは?と思うようになり、どうすれば運を上げられるのかを、真剣に考えていた時期があります。そして、ようやく辿り着いた結論が、なんと!!!『コツコツやること』だったのです。とほほ。
 そこに至って、ようやく降参しました。コツコツやるなんて、一見ラクではなさそうなので、できれば避けたかったのですが、どう考えてもそれが最もラクで効率的な道だったのです。以来、何事もコツコツと取り組むことにしています。

 ただ、好きなこと、やりたくて仕方ないことは、何の苦もなくコツコツとした努力ができてしまいます。何しろ、努力しているつもりもなく、やってしまうわけですから。なので、その、努力を続けたいことに面白さを見い出し、好きなこと、やりたいことにしてしまえば良いのです。どんなことも、ゲーム感覚を持ち込んで、自分の中でクリアしていくことで、それを面白くすることはできます。そんな風に、ちょっとの工夫で、つまらないと思っていたことが、面白く感じられるようになったりするわけです。
 

 さて、どうしてこんな話をしているかというと、今年の戊土さんは、何かをコツコツと積み重ねる年だからです。何かというのは、貯金だったり、知識だったり、人間関係だったり、スキルだったり、筋肉やスキンケアだったりと様々ですが、何かに憧れたり、なりたい姿を夢見て始めるようです。始めはなかなか効果が見えませんが、時と共に蓄積されていき、目に見えるようになった時には、大きなものになっているようです。

 ただ、戊土さんの蓄積するものは、必ずしも良いものとは限らず、人生にとって害になるものも蓄積してしまいます。例えば、借金だったり、良くない人脈だったり、怠惰な生活習慣、ジャンクフード、恨みや反抗心などで、知らないうちに悪の道に引きずり込まれていたり、体を壊すようなことにも繋がり兼ねません。自分がどんなものを蓄積しているのか、最初のうちはなかなか見えないので、注意深くいることが重要です。
 

 それ以外には、今年は異性に興味を持ちやすかったり、不満から現状を変化させたいという気持ちの起きやすい年です。若い人であれば、結婚に憧れたりするかも知れませんが、既婚者であれば、他の人と別の家庭を持ちたいと考えるようになる可能性もあります。また、今の会社への不満から転職を考えたり、脱サラして昔からの夢を叶えたいと思う人もいそうです。

 しかし、今年はそういう気持ちの起きやすい時なのだと思って、ちょっと冷静になった方が良いかも知れません。それによって人生が好転するかも知れませんが、転落への第一歩になる可能性もあるので、落ち着いて考えて欲しいと思います。特に、現状に不満を抱いている人は、自分が今身を置くその場所で、自分自身を楽しませることができないか工夫してみましょう。勢いで、会社を辞めたり、離婚したりせず、まずは来年まで待って、それまでの時間を、次に始める何かの計画立案・準備に充てることをお勧めします。
 

それでは、1年の流れです。

2月 仕事で認められたいと、真面目にがんばります。良いところを見せようと、ちょっと力み過ぎるきらいがありますが、そこでリラックスできると、うまく運びます。

3月 周りから『できる人』と思われますが、本人も人から良く思われたい気持ちが強く、評価を気にします。実力以上に思われると、そうでなかった時にガッカリされるので、ありのままを見せておいた方が良さそうです。

4月 チャレンジ精神が旺盛で、無鉄砲なところがあり、楽しみながら壁を突破しようとします。家庭は大事に思っていますが、冒険もしたいと突っ走ります。経験値は蓄積され、できることも増えますが、少しスピードを落とした方が良いかも知れません。

5月 背伸びして自分を大きく見せようとします。自分より上の立場の人に教えを請うたり、アドバイスを受けるかも知れません。本物の大人物であれば、背伸びせずとも、周囲に貫禄を感じさせます。

6月 物事にじっくり取り組みますが、独善的になり易いので、ありのままを見るよう心がけましょう。

7月 上の人にも下の人にも、誰に対しても同じ態度で接します。存在感があり、立場を利用して巧みに物事を進めます。

8月 楽しみながら、やりたかったことを形にしていきます。人にお願いすると、叶えてもらえそうですよ。

9月 感性が敏感になり、物事に敏感に反応します。疲れ易いので、休める時はゆっくり休みましょう。

10月 大切に思っている人や物を手放したくないと思いますが、あまり執着すると、うまく変化の波に乗れなくなってしまいます。

11月 手放したくないものを失うことがあり、どうにもできないと、あきらめさせられるようなことが起きるかも知れません。習慣をちょっと変えてみると、うまく変化できるでしょう。

12月 どんな仕事であっても引き受け、器用にこなしそうです。

1月 補佐役として、与えられた役目に忠実に業務をこなします。働きが認められ、ポジションが上がる人もいるでしょう。
 

 本当にできるのかどうか、不安に感じたとしても、まずは始めて、それをコツコツと続けると、それがいつの日か、実を結ぶのだと思います。がんばりましょう!
 

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己土:きど

己土

 人は大概、幸せになりたいと望んでいるつもりでいますが、自分では気付かない無意識のところで不幸を望んでいるという人はかなり多いです。不幸を望む理由はいくつかあり、子供の頃に病気になったら、母親や周りの人達が優しくしてくれたという幸せな記憶や、また、学校を休めるなど、何かを免除されたことがあるからです。また、テレビの時代劇や悲劇のドラマなどから、『金持ちは悪い奴、かわいそうな人はいい人』などの、荒唐無稽な固定観念を植え付けられている場合もあります。それらのことから、『人からかわいそうと思われる自分でいたい』『不幸になりたい』と無意識で望んでいることが、よくあるのです。

 無意識で思っていることなので、自分ではなかなか気づけないのですが、不幸を望む思いが根底にあると、幸せなことが舞い込んでくるとだんだん不安になったり、それを自ら壊したりします。もちろん、人からかわいそうと思われなければならないので、うっかり人より優れないようにしますし、不幸な境遇や病気を知らず知らずに望んでいるので、実際にそうなる可能性がかなり高いのです。

 そういう人は、人から同情されると気持ちよく感じるのですが、その小さな気持ちよさと現実の不幸を秤にかけたとき、冷静に考えれば割に合わないことが分かると思います。しかし、自分は頭では幸せになりたいと思っているし、無意識で不幸を望んでいるなんて夢にも思っていないので、それに気付くこともありません。そんな風に、無意識の影響は大きいし、結構怖いものです。
 

 さて、今年の己土さんには、なんだかこういう傾向を感じるのです。つまり、人から優しくしてもらったり、お願いを聞いてもらえることを期待して、病気になりたいと望むような雰囲気なのです。具体的に言うと、行動できない言い訳のために病気のフリをするとか、お金を出したくなくて貧乏っぽさを醸すとか、同情を引いて話題の中心になったり、愛されようとする感じです。
 自分がそういう風にしているなと気付いた時は、自分は心の奥底で不幸を望んでいないだろうかと自分と向き合い、胸に手を当ててよく考えてみて下さい。

 中には、こういう仮病的なものではなく、本当に病気になる人もいると思います。そういう人は、お医者さんの言うことをよく聞いて、どうしたら元気になれるかを、前向きに考えましょう。クヨクヨしそうになったら、お天気の良い日には外に出て日光を浴び、楽しいことや嬉しいことを考えて、暗いイメージが湧かないようにして下さい。

 また、お金の問題を抱える人もいるかも知れません。散在したり、カードのリボ払いがいつの間にか多額の借金に膨れ上がっていたというようなこともあるでしょう。お金がないならないなりに、外食は控える、安いもので我慢をする、家計簿をつける、計画的に使う、いらなくなった物は売るなどの工夫をしましょう。
 

 今年は、体力がなく、あまり活発に動くことはできなさそうですが、その代わり感性が鋭く、何かをひらめいたり、ずっと先のことを予見したりするでしょう。また、たとえ困っても、周りは優しく手を差し伸べてくれるし、愛され上手な時期でもあります。
 なので、あまり悩まず、周りの人に感謝し、何か起きたらそれを打開する方法を考え、それを改良・工夫して新たな知恵を積み重ねて行きましょう。というか、そのために、その何かが起きて来るのだと思います。
 

それでは、1年の流れです。

2月 与えられた役目を素直に全うしますが、体力不足や責任の重圧により、大変な思いをするかも知れません。仕事に対しては工夫が必要となります。

3月 立派なことを言う割に、実力が伴いません。うっかり大きなことを言ってしまったら、なんとしても実行して、そこから経験値を得るようにしましょう。女性は、理想の男性と出会えば、その人に尽くそうとするでしょう。

4月 ポイントとなる大事な月です。何かについてじっくり考え、視野を広げます。若者から何かを教わるかも知れません。女性は優しくおっとりしています。おばあちゃんの知恵袋的な存在となり、人から聞かれれば喜んでアドバイスをします。

5月 4月に視野が広がった人は、何かを変えたくなるかも知れません。人を助けられる自分になりたいと思うかも知れませんが、今はまず、ありのままの自分を知っていきましょう。

6月 出会った人は誰でも受け入れ、グループを作りますが、人のことをよく見ています。他人の力や財をうまく使って、自分の利益につなげて行きます。

7月 妙に自信があり、態度も大きいです。広い視野で物事を見ることを忘れず、独りよがりにならないように注意して下さい。

8月 注目を浴びそうな時期です。お洒落をして、チヤホヤされたり、モテたりしそうです。危うい時期なので、目上やプロの忠告に耳を傾けましょう。

9月 お高くとまっている感じです。高価な品を身につけたり、高尚な趣味を持ち、人を見下すかも知れません。

10月 欲しいものがあれば、周りの人が持って来てくれそうです。感謝して受け取りましょう。

11月 宝くじなどに大当たりするか、逆に、大当たりを狙って散財するかも知れません。

12月 巻き込まれるのか、自分が引き起こすのかはわかりませんが、人と争うことになりそうです。長引きませんが、周りは影響を受けます。お金を使いすぎて首が回らなくなり、なんとかしようと奔走するのかも知れません。

1月 先月の失敗から反省するのか、お金がなくなって何とかしなければと焦るのか、一生懸命仕事をします。経験から学んで、人生に活かしましょう。
 

 年の流れを見ると、特にお金のことでいろいろあるかも知れません。中盤頃までは自分を大きく見せるために散財し、秋頃からお金に振り回されそうです。それを見越して、早めに貯金を心がけ、無駄使いをしない習慣を身に付けておくと良いかと思います。お金の問題が起きなかったとしても、それはムダにはならないので。
 

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庚金:こうきん

庚金

 不満や怒りを持つことには、ネガティブなイメージを抱いている人も多いのではないかと思います。怒りっぽい人は精神修養ができていないと思っていたり、怒っている姿を人に見せるのは恥ずかしいなど、怒りを抑え込んでいる人も多いようです。しかし、不満や怒りはエネルギーでもあり、それらがなければ、「がんばろう!」「変えて行こう」という思いも抱きにくく、また、不満や怒りの蓄積が大きければ大きいほど、強く長い行動力の発揮となっていくのです。

 このように、不満や怒りは、どこでどのように使うか、また、誰が使うかによって、とても大事なものとなりますし、また、怒ることができないと、自分が何を望んでいるのかも分からなくなります。なので、私(そらまめ)は、カウンセリングを受けに来た『怒ってはいけない』と過剰に自分を抑えている人には、怒る練習をしましょうというアドバイスを、よくします。(怒ってばかりの人には、もちろん違うアドバイスをします)
 

 さて、今年の庚金さんには、人には見えないけど、不満があるのではないかと思います。『自分の人生、こんなもので終わって良いのだろうか』『これ、もっとこうなるといいのに』『この仕組みは複雑すぎる』『こんな世の中は間違っている!』など、フツフツとした不満が次第に大きくなり、そのうち、何かやらずにはいられない程、大きくなります。

 何かを変えて行くのは、なかなか大変なことです。特に、他人が関わるようなことであれば、今迄のやり方を破壊して、新たに始めなければならないことも多く、そこで抵抗に遭ったり反発されたりするかも知れません。しかし、それに取り組む時に、庚金さんの精神性や経験値が相当に高ければ、変えたい人と変わりたくない人の間に立って、双方が納得するような新たな道を見つけ出し、協調して行けるよう、誘導できるのです。
 しかし、精神性の低い庚金さんであれば、あっちにもこっちにも良い顔をしたり、人によって見せる顔や言っている内容が変わったりして、余計に混乱を助長することになってしまいます。

 また、今年は気まぐれな面があり、始める時は決心していたつもりでも、すぐに気持ちが萎えそうなのです。ひとりでやっていたことであれば、取り組んでいたことをやめてもさほど問題はありませんが、関わる人がいれば、うまくやめないと相手に迷惑がかかります。また、自分から賛同者を集めて大きな規模で始めたことであれば、なかなかやめることも難しくなります。
 そこで、「やーめた」と放棄したり、なし崩しにうやむやにしてしまえば、信用は地に落ち、それ以来もう、何かを始めようとしても、人は集まらなくなります。つまり、人を巻き込んで何かを始めるのであれば、やり遂げる覚悟が重要で、その覚悟が持てないようであれば、むしろ始めない方が良いということです。その、やり遂げる覚悟が持てるかどうかが、上記に書いた『不満をいかに蓄積できているか』にかかっているのです。
 

 庚金さんが今年感じる不満は、人には分かってもらえないでしょう。人に話したところで、『そんなに恵まれた環境で、何が不満なの?』とか、『あなたがそんなこと考えても仕方ないじゃない』などと言われるばかりで、孤独を感じることになります。きっと、知識のない人はどこに問題があるのかも、何が問題なのかも、理解できないのだと思います。
 また、人を集めて何かを変えるべく行動を始めたとしても、集まった人の中に、庚金さんの真意を理解できる人がいないかも知れません。そんな中で、孤独な戦いをすることになるので、不満というエネルギーがしっかりと蓄積されていないとやり遂げられないのです。

 もしも、うまくやり遂げられれば、その思いと行動が評価され、行動した範囲内での有名人となるでしょう。そうなれば、次のものに繋がっていきます。しかし、途中でやめて信用を失えば、その後は人の協力を得られず、迷いの人生となっていきます。やるのであれば覚悟を決めて、真剣に向き合いましょう。
 

それでは、1年の流れです。

2月 人の心を自分に引きつけたいという気持ちが強く、そのために、人に一生懸命尽くしたり、多くの人から好かれるような行動をします。周囲に与える影響力が強く、他人を自分のペースに巻き込んでいきます。

3月 資金、知識、人など、方々からいろいろなものを集めます。突発的に何かが起きても、うまく帳尻を合わせることができるでしょう。

4月 思ったように行動し、それをきっかけに、周囲に変化が起きます。

5月 人からどう見えるかが気になり、カッコ良くいたい、目立ちたい、活躍したいと強く思います。しかし、実際には、脇が甘く、雑な行動となることも多いです。

6月 変わりたいと強く思い、実際に行動を起こす人もいるででしょう。転職、引っ越し、留学など、今迄の慣れ親しんだ場所から離れる人も多そうです。

7月 感じた違和感を見逃さず、それによって、人を批判するかも知れません。

8月 人に恩を売るのも売られるのも嫌で、自分ひとりでやっていきたいと思い、周りの人がそれを変えようと手や口を出すと、反撃します。

9月 特別な意識を持った人達の仲間に入るか、そういう人達の集団を作り、引っ張っていきます。ワンランク上に上がるかも知れません。他人からは、あまり理解されなさそうです。

10月 旅行に出かけたり、趣味を楽しんだりして、ゆったりと過ごします。自分よりも若い世代の人達と交流し、話が弾みそうです。若い人達に、何かを伝えるのかも知れません。

11月 感受性が強くなり、何かをイメージしたり、人の気持ちを感じ取ったり、新しい何かを閃いたりしそうです。神経が敏感になるので、お腹を壊したり、疲れるかも知れません。健康に充分留意して下さい。

12月 周りにいた人が去って行くかも知れませんが、追いません。孤独を受け入れることで、本当の愛情に気付きそうです。そして、誰にでも優しく接することになりますが、2月の時の、自分が好かれるための優しさとは違って、相手のためを思った優しさが現れそうです。

1月 自分にとって何が大切なのかがわかってきて、それを維持しようとしたり、人から信用を得ようとするでしょう。
 

 自分にとって大切なものや、自分がどうしたいのかが分からなければ、方向性を決めることもできません。人から見える姿を気にしたり、不満解消のために行動するばかりではなく、自分との対話も重要な1年になるのだと思います。
 

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辛金:しんきん

辛金

 小さな子供は、遊びたくてトイレに行くのを我慢してしまうような時があります。親であればその様子を見ていて、『あ、トイレを我慢しているな』と気付いたら、すぐにトイレに連れて行くだろうと思います。なぜなら、放っておくと、お漏らしをしてしまい、後処理が余計に大変になるからです。

 若手社員などが、失敗したのに叱られたくなくて、それを隠すようなことがあります。上司は挙動不審な様子を見て何かを隠していることに気付き、理由を突き止めたら、すぐにそれに対処しなければなりません。なぜなら、放置しておくと、客先に迷惑が及ぶなど、余計に面倒なことになるからです。若者も、そういうことを繰り返すうちに、失敗は隠すとろくなことにならないと分かってきて、失敗しないように気をつけるようになったり、いざ失敗した時にはすぐに報告するようになるのだと思います。
 

 さて、今年の辛金さんは、本当は静かにゆっくり、読書やコレクションなどして楽しみたいという気持ちでいるのですが、上記のような、のっぴきならない状況に置かれて、子供や後輩、部下など、若手のリカバーに奔走することになりそうです。そんな風に、のんびりしたいのに、目下の者に振り回されて、むりやり動かされるのです。

 次々に現れるそういったものをひとつひとつ処理しながら、「こういう時はこうするんだよ」と、目下の者を指導していきます。言うことをなかなか聞いてもらえなかったり、改善が見られなかったり、反抗されたり嫌われたりして、精神的にも疲れると思います。自分も一杯一杯になるので、心身を健やかに保つための工夫も必要になるでしょう。
 

 ところで、『疲れ』についてですが、肉体的な疲れと精神的な疲れがあります。肉体的な疲れはスポーツや肉体労働など、肉体を使うことで疲れるもので、精神的な疲れは気働きによってもたらされます。つまり、何かを気にしていると精神的に疲れるのです。そして、両方が重なると、疲労が激しくなったり、働けなくなったり、病気になったりします。しかし、肉体的な疲れのみだと、さほど疲れないし、寝れば回復するので、いくらでも動けるのです。
 なので、今年できる最高の工夫は、『気働き』をしないことです。具体的に言うと、『こんな状況は嫌だ、逃げたいなどと思う』『面倒をかけてくる者を嫌う』『自分を不幸だと哀れむ』など、気持ちが動くことを避けるのです。どっちにしろやらなければならないのであれば、もう諦めて、目の前のことを処理することにのみ集中して下さい。これが最も、今年の辛金さんを守る方法になるだろうと思います。
 

 なお、思いと現実が一致しないという今年のこの状況は、宿命に『害』を持っている人には好ましいです。目の前に起きて来ることを、バッサバッサと捌いていきましょう。きっと、元気に頑張れることと思います。
 

【害があるかどうかの確認方法】
陰占

https://sarumeigaku.com/meishiki/
↑ こちらで生年月日と性別を入れ、[実行]を押し、『陰占』を見ます。真ん中の列(十二支の場所・赤で囲ってあります)に、『卯と辰』『寅と巳』『午と丑』『子と未』『亥と申』『酉と戌』があれば、宿命に「害」があります。サンプルは『寅と巳』の害です。
 尚、「害」とは、算命学の位相法という技術の一つで、精神(願望)と肉体(現実)が一致しづらいという暗示です。
 

それでは、1年の流れです。

2月 ラクして儲けたいと、一攫千金を狙おうとするかも知れません。(結果については分かりません)

3月 財運があるので、儲かるかも知れません。しかし、あっという間に全部使ってしまいそうです。あるいは、使い道がすでに決まっていて、そのために一攫千金を狙おうとするのかも知れません。健康には気をつけましょう。

4月 プライドが高く、名誉・名声にこだわる時期ですが、あまり人からは見えません。また、属する集団の足並みを揃えようとします。

5月 状況に抗わず、周りに合わせて動きます。感情に左右されず、品良く行動するので、人脈が広がるかも知れません。

6月 直感が働き、こうすれば良いんじゃないかと思いついて、工夫をします。普段は冷静に物事に対処していますが、触れて欲しくないところに触れられると逆上します。

7月 観察力や洞察力に優れ、環境から学ぼうとします。物事を変えたいと思いますが、あまり動けないので、小さな何かを始め、その中で工夫します。

8月 何か、目的を達成するため、仲間と積極的に行動します。

9月 安定を求め、状況を変化させようとします。このとき、急ぐとバランスを崩すので、慌てないよう留意して下さい。

10月 生意気で、怒りや反発心が強くなり、他人とぶつかります。精神が練られていないと、世の中に対して敵対心を持ちそうです。

11月 脱皮のチャンスです。ありのままの自分をさらけだし、言いたいことを言えるようになり、解放感を感じるでしょう。

12月 健康に気をつけ、真面目に日々の生活を大切にします。

1月 朗らかで無邪気、皆に優しいので、人からも好かれます。
 

 年の最後の方で(11月以降)、突然ラクになりそうですね。そのあたりでようやく、諦めがつくのかも知れません。
 

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壬水:じんすい

壬水

 物事が、全て自分の思い通りになることはありません。そこで、誰しも、自分はどこかで妥協をしながら生きていると思っているのではないかと思います。しかし、そもそも、思い通りになるって、どういうことなのでしょう?

 例えば、面倒だから掃除したくないと思ったところで、放置すると不潔だし、余計に面倒なことになるので掃除するわけですが、そうなると、掃除はやりたいことでしょうか、それとも、やりたくないことでしょうか。また、仕事なんてしたくない、遊んで暮らしたいと思ったところで、仕事をしてお金を稼がないと、遊ぶことも、ご飯を食べることも、できなくなってしまいます。そうなると、仕事はやりたいことでしょうか、それとも、やりたくないことでしょうか。
 掃除をしたくない、仕事をしたくないなどの思いは、表面的に現れて来る目先の欲求で、そこから一段深くに意識を降ろしてみると、正反対と思える欲求がそこにあったりします
 

 今年の壬水さんは、こういったことが人間関係で起きるのです。例えば、『こいつ、もうちょっとなんとかならないか』『こんなこともできない上司に指示されたくない』『こんなイヤな人とはチームメイトとしてやっていられない』『こんなに反抗的な生徒は指導できない』など、誰かに対して「なんだかなー」という不満は感じるのですが、とはいえ、その人を自分の世界から排除するのではなく、自分のその小さな思いを超えて、うまくやった方が、結果的には良さそうだなと思って受け入れます。そして、一旦「こうしよう」と決めたら、それを貫くのです。

 壬水さんが今年抱く不満は、周りの人には見えません。そして、全てを受け入れていく姿を見て、周りの人は壬水さんのことを好ましく受け止めます。そんな風に、一歩大きな視点に立って、不満を感じつつも我慢してその人と付き合ううちに、次第にその人の良い所も見えるようになり、打ち解けていき、気づいたときにはなかなかステキな関係になっているのではないかと思います。おそらく、その人も、壬水さんと交流するうちに影響を受けて、変化するだろうと思うのです。なぜなら、壬水さんのことが好きだからです。

 このように、今年の壬水さんは人から好かれるのですが、好かれ方に特徴があって、暗い好かれ方をします。暗い好かれ方ってどういうことかと言うと、亡くなった後に、「あの人いい人だったね」「惜しい人を亡くしたね」と言われるような感じです。つまり、好かれていることが認識できないのです。
 具体的に言うと、生徒が先生のことを、「あの先生、厳しくて鬱陶しい」と友達と話しながらも、心のどこかで『でも、自分たちのことを本気で考えてくれている』と信頼していたり、呑んだくれの父親のことを「困った奴だ」と言いつつも、内心では『でも、優しい人なんだよな』と思っているといった感じです。
 

 また、今年は周りの状況に逆らわず、合わせていきますので、周囲が平和であれば自分も平和に、周囲が動乱であれば自分も動乱の中に突っ込んでいきます。なので、周囲の影響を強く受けるわけですが、それが人生にプラスに作用する場合もあれば、ダメージを受ける場合もあります。つまり、平和だから良い、動乱だから悪いとは限らないということです。平和に流されたから、安穏と日々を過ごしてしまい、努力や工夫をせずに人生が停滞したり、動乱に突っ込んだからそれを何とかしようと行動するうち、実力が身について人生が伸展することもあるからです。

 どの方向に流されるにしても、流された結果をプラスに働かせたければ、誰か特定の人に肩入れしたりせず、関わる人には誰に対しても、浅く平等な思いやりを持って接するように、意識することをお勧めします。
 

それでは、1年の流れです。

2月 子供や部下など、目下の人に意識が向き、彼らの未来がこうなるのではないかと想像します。

3月 目下に対してとても優しく、希望を聞いてあげます。しかし、やったことが空振りに終わったり、理解してもらえなかったりして、なんとなく疲れたなと感じることでしょう。

4月 関わる皆の幸せを考え、できるだけ人に優しくします。

5月 外にばかり目を向けすぎて、家庭がおろそかになり、家族がバラバラになる虞があります。今まで積み重ねてきたものが崩れたとしても、仕方がないと諦めます。

6月 どんな仕事でも選ばず、来たものは全てやります。

7月 全くの受け身です。どんなものにも逆らわないので、組織に所属する人は、何らかの役目を与えられるかも知れません。

8月 組織の改革をするという役目を与えられ、それに真面目に取り組みます。

9月 憧れの先生に教えを請い、ぐんぐん吸収していきます。特別な知恵を得ることで、変身を遂げるでしょう。

10月 9月に学んだことで、自分が何をすれば良いのかが分かるようになり、目的が定まるかも知れません。

11月 集団のバランスを取りながら、纏めていきます。一方で、単独行動もするでしょう。集団の中で単独行動をしながら、集団を纏めていくのかも知れません。

12月 がんばる人(子供や部下など、目下)を応援したいと思います。力を貸し、支えようとするでしょう。

1月 気になっている目下に対して、個人的にアドバイスをします。年や立場が離れた相手ほど、話が通じるでしょう。
 

 暗い好かれ方をすると言っても、別に壬水さんが暗いわけではありませんので、間違えないようにして下さいね。そして、集団(会社や学校、家庭など)の中で「なんだかな~」と感じる人と、徐々に良い関係を築いていくという経験を通して、成長していく年となるのだと思います。そしてその相手は、年齢や立場が下であることが多いようです。
 

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癸水:きすい

癸水

 今まで手がけたことのない新たな何かに挑戦しようと、はじめの一歩を踏み出そうとするとき、人はちょっと、ピリッとするのではないかと思います。そこには、前向きな希望や期待と、挑戦に対する不安などが交錯し、真面目に、注意深く、努力を重ねていくことになるだろうと思います。さらに、そこに人を巻き込んで新しいことをやっていこうという場合は、特に『自分だけではないので、失敗できない』という、気合いが加わることと思います。

 今年の癸水さんは、こんな風に、人を巻き込んで新しいことにチャレンジする年のようです。何か、成し遂げたいことや、守りたいものがあって、それをやっていきたいという思いを、ずっと持っていたのではないかと思います。そして、そのために今までもいろいろ準備をしてきたのですが、どうやら今年は、さらにそれを発展させたり、確実なものとするため、仲間と共に、一歩前に進める時が到来したようなのです。
 ワンランク大きなことも手がけることになるので、不安な気持ちもあります。また、人の前に出て行くこともあるので、人からどう見えるかが気になりますし、服装などにも気を使うでしょう。
 

 さて、癸水さんが何かを主張しようというときには、あまりストレートではない手段を取り、何かに乗せて思いを遂げようとするという特徴があります。具体的に言うと、今夜はカレーを食べたいというような時に、「お兄ちゃんがカレーが食べたいと言っていたよ」と母親に伝えて、カレーを作ってもらったり、何かをやりたくないときには、「夫がやっちゃダメって言うから」と言って、断ったりするわけです。また、自分の思いや考えていることを世に広めたくて、小説やマンガ、ドラマなどの創作物を作るというような手段を取ることもあるでしょう。いずれも同じ性質ですが、その人が身を置く階層によって、それぞれ現れ方は異なります。

 そんな癸水さんの機が熟して、一段上に上がるときが到来し、人を巻き込んで何か新しいことにチャレンジするわけです。それで、何かを成し遂げるべく、表舞台に打って出ることになるのだと思います。上記のような性質がありますから、自分が人前に出るだけでなく、行動を共にする仲間も前面に出し、自分が伝えたいことを、その人の口も借りて伝えようとするようです。

 自分の話で恐縮ですが、具体例があると分かり易いのでお話します。私(そらまめ・癸水)は今年、生徒さんの中から人材をピックアップし、算命学の講師を育てたいと考えています。これからその人達が講師として教えるための原稿を書き(その人達の口を通じて伝えたいことを原稿にする)、講師としてやっていけるように、養成していきたいと思っているのが、それがまさに、今年の流れと合致しているのではないかなと思っています。人を雇うことには責任も伴いますし、うまくいかなければそれが会社にとって大きな痛手にもつながるので、不安もありますし、気合も入るわけです。

 また、仲間と共に事業を始めたり、何かの役員を引き受けるような、「誰よりも、私がしっかりしなくちゃ!」と自分に喝を入れ、人の目を常に意識し、かつ、自分だけでなくメンバーの見え方(服装や写真写りなど)にも気を配るなど、気遣いと努力を重ねるようなことが、癸水さんの身に起きるのだと思います。若々しく、爽やかにがんばるその姿を、周りの人は微笑ましく思い、応援も受けられるようです。
 

 初めてのことなので、本当にうまくいくのかな?やっていけるのかな?と、不安になるかも知れませんが、とにかく思い切って始めてみることが大切です。飛躍の時ですが、行動しないと、何も変わっていきませんし、思いを遂げることもできません。チャレンジして、それを続けるうちに、経験やノウハウが積み重なり、いつしか自分のもの(使える道具)になっていくことでしょう。
 

それでは、1年の流れです。

2月 こうしようと考えていたことを周囲から反対されて、「それなら、ひとりでもやってやるー!」と、メラメラと闘志を燃やします。

3月 温厚で健康的です。のんびりしているので、時代の変化にはうまく対応できません。男性は依存心が強くなりますが、女性はしっかりしそうです。

4月 何かの役目を与えられますが、何のためにそれをやるのかよく分からないままに手をつけ、ゆっくりと地味に、コツコツと積み上げていきます。周りは応援してくれるかも知れませんが、手伝ってくれるわけではなさそうです。

5月 状況に応じて、自分の意見を押し通そうとします。内心はビビっているのに、それを隠して、堂々とした態度で乗り切ろうとするのではないかと思います。

6月 目的を果たすべく、目の前のことに全力を尽くします。人を自分のペースに巻き込んでいきます。

7月 自分の思う正義に向かって、正直に真っ直ぐ進みますが、正義を貫けば戦いが起きるものです。身内を守るための戦いを、たくさんの敵に対して挑むことになるかも知れません。

8月 目上から仕事に関するアドバイスをされ、素直に聞きます。聞くだけでなく、学んだことは即行動に移しましょう。行動することで、次々と新たな学びを得ていきます。

9月 今迄の何かが破壊されますが、逃げずにそこに留まることで、新たな発想が生まれ、自らそれを変えて行こうとします。

10月 仲間の相談に乗り、団結して物事に取り組みます。何者にも屈することはありません。

11月 現状や自分の考えを変えたくなくて、頑固になりがちです。意固地になれば、人から理解されなくなるかも知れません。独りよがりにならないように、注意しましょう。

12月 何か大切なことに気付いて、周りに伝えたり、説得しようとします。

1月 先月周りに伝えたことを、さらに多くの人達に伝えようとします。ということは、周りに伝えたことで、良い結果を得られたのかも知れません。未来に明るい希望を感じつつ、発信していくでしょう。
 

 初めてのことには、不安と期待が交錯しますが、そういうチャレンジを何度も越えて、人は成長したり、生きる範囲を広げていくのでしょう。秋頃からさらに、新たな展開がありそうですね。
 

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