算命学では、物事の出発点を重視している。
何かをスタートさせるとき、大概そこには何らかの思いがあるもので、スタートさせた時のその思いを途中で変えたとき、運命が崩れ始めるそうだ。
目的の変化とは
例えば、ハンバーガーのお店をオープンさせようと思ったとする。
その時、お客さんひとりひとりに究極のハンバーガーを提供したいと思うのか、味はそこそこでも、効率化と宣伝によりどんどんお店を大きくし、雇用を生み出して社会に貢献しようと思うのかで、方向性が違う。
同じ『ハンバーガー』という商品を扱っているとしても、両者の目的ややることは全く違う。
そして、目的が違えば、スタート地点から全く別の方向を歩み始める。
しかし、同じ思いをずっと保ち続けるというのはなかなか難しいもので、途中で方向転換をしたくなりがちである。
究極の味にこだわっていたオーナーが、結婚するのでお金を儲けたいと思い始めたり、ある程度お店が大きくなったので、これからはのんびりと美味しいハンバーガーを作っていきたいと思うようになったとする。
すると、スタート地点から全く違う方向に進んでいるので、今までの経験値が引き継げなくなる。
つまり、同じ『ハンバーガー』という商品を扱いながら、新たな方向には別のお店をオープンさせるくらいのエネルギーがいるわけだが、本人はなかなかそれに気付かないもので、今までと同じ流れの中で続けようとする。
当然、うまく行かなくなる。
具体的に言うと、こういうことではないかと思う。
結婚も出発点が重要
結婚でも、どのような夫婦関係を築いても良いわけだが、やっぱり途中で目的が変わると、夫婦関係は崩壊し易くなる。
家庭を守ることで夫を支えていこうと思っていたのに、夫が病気になって妻が働きに出るとか、家庭第一だった夫が、途中で仕事の面白さに目覚めて仕事を優先させるようになったとか、ずっと仕事をしていくと言っていた妻が、専業主婦になりたいと言い出すなどである。
(これは、夫婦関係の維持のみを考えた場合で、別に崩壊がいけないわけではないと私は思う)
何かを変えたくなる時というのは、運命の潮目のようなものだろう。
潮目に呑まれて運命が崩壊するのを避けるには、一番の大目的を遠くに設定し、そのためには今何ができるかを逆順に考えていくことが有効なのではないかなと思う。
(そらまめ)