四神ってご存知でしょうか。
古代中国で考え出された天の四方を司る空想上の動物で、東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武を言います。
これらは、奈良の高松塚古墳やキトラ古墳の石室に描かれています。
立体五行説を使う算命学では、四神にさらに中央に配された勾陳(こうちん)と、天に配された螣陀(とうだ)が加わった、六神獣を用いています。
算命学では、六神獣は、実在する生き物を生息地によって分類し、組み合わせて作られたと伝わっています。
・森林等の湿気の多い所(水辺ではない)に生息する動物を纏めて作り上げたのが青龍、
・乾燥した場所に生息する動物を纏めて作り上げたのが白虎、
・空を飛ぶ動物を纏めて作り上げたのが朱雀、
・水辺に生息する動物を纏めて作り上げたのが玄武、
・土中に生息する動物を纏めて作り上げられたのが勾陳です。
・さらに、螣陀は、他とは次元の違う動物で、天と人間を結ぶ線上に生息する動物で、6神獣の中で唯一、完全に空想上の動物です。
四神のイラスト
さる命学教室を始めるとき、とりあえず下のように四神のイラストは描いていました。
古墳に描かれた壁画と、名前からのイメージを参考にしたので、なんとか描くことができたのです。
しかし、勾陳と螣陀に至っては、壁画にもないし、名前からのイメージも全く湧かない。
なのに、隊長に、『勾陳と螣陀を描くように』と指示されていたのでした。
はい、いつものムチャぶりです。
いやー、雲を掴むようなお題ですわ。
とは言え、手がかりが何もないわけでもなく、勾陳は土の中の動物だし、螣陀は天上と地上を行き来する動物(辰・ドラゴン)なわけです。
そんなわけで、まぁ、間に合わせで、このようなイラストを描いてました。
ムチャぶりに応えた結果
間に合わせで描いた螣陀と勾陳(モグラとミミズを玄武っぽく配置)
ですが、四神のイラストとタッチが違うし、こんな間に合わせで描いたイラストが隊長のお眼鏡に適うわけもなく、ようやく先日、数日かけて描き直しをしたのでした。
いやもー、大変でした。
そもそも私、イラストレーターじゃないし、こういうタッチの絵は四神を描くまで描いたことがなく、自分の中から自然には出てこないものを何とかひねり出す作業な訳です。
しかし、ムリだと思っていても、人間、必死でやれば、何となーく形になっていくのが不思議です。(こうやって、スキルって上がっていくんですね)
六神獣の完成
というわけで、今回さる山が決定した勾陳はこのようになりました。
勾陳(ツチノコとモグラを合体させた)
そして、螣陀はこうなりました。
螣陀(ポケモンじゃありませんよ。天の紫をベースに、木火土金水の全色を包含しています。)
というわけで、晴れてここに、六神獣が揃ったのでした。
これでようやく、私も六神獣から解放されます。
めでたしめでたし。
(もう終わりにしたいので、アドバイスは不要です。描いて提供して下さるなら、話は別ですが。)