占い師のなり方(開業編)

 今回は、占い師のなり方について語る記事(続き物)の第2回目で、ここからはいよいよ、習得した「占い」をどの様にお金に換えていくのか(占いという事業を如何に始めるか)がテーマです。

 まずご注意ですが、「商品の品質」と「売る技術」の両方が揃ってこそ、事業が上手くいく、即ち、占い師として、ちゃんとご飯を食べていく事が出来る様になるのであって、数時間・数日間の講習を受けただけで「占い」を商売にしようとする様な人は、これ以降を読んでも、開業する事は出来ても、上手くいく事は無いと思って下さい。

 その様な方は、是非、真摯に売り物である「占いの技術」を身に付け、磨いて下さい。無論、技術よりも「志」の方が大事ですが、技術のない志は意味がありません。

 数ある占いの中で、算命学を学びたい方は、是非、私が講師を務める「さる命学教室」の門を敲いて下さい。全くの素人から、既にプロの占者・講師として活躍されている方迄、多くの方が学びに来られます。
 

占い師=占いで生計を立てている人

 さて、「占い師」と言う時、それは占いを業とする人、即ち、(一部であっても)占いで生計を立てている人を意味するのが一般的であろうと思います。趣味で友達の占いをする人も多くいますが、その様な人は、「占いが出来る人」であって、「占い師」と呼ばれる事はありません。

 「占い師」は、「占い」というサービスを提供してお金を貰うという事を反復・継続している訳ですが、ここでは、それをどの様にしていくのかを、具体的に考察してみましょう。

 ここで、再度述べておきますが、この記事を書いている私、さる山隊長は、株式会社さる山さる子の取締役であり、算命学教室の講師であり、原稿(教科書)の制作者であり、命式算出ソフトの製作責任者ですが、行政書士、経営コンサルタントでもあるので、創業や経営に関する知識は、それなりにあると思います。即ち、この記事は、本物の専門家が書いたもので、ライターがそれらしく書いた記事とは違います。
 

態 様

1 起業(個人 or 法人)
2 就職(アルバイト含む。)

 まず、最も大きな分類は、起業するか、就職するかでしょう。尤も、たとえ占いの館等の組織(会社・事業体)に所属していても、大部分は個人事業主が業務を委託されているという形になっていて、給料を貰って占いをしている人はとても少ないのが実情であるから、基本的には、占い師になるという事は、個人事業主になる事だという理解で良いと思います。
 

占い師は経営者

 占い師は、誰かに雇われ、給与を貰うという極少数の事例を除けば、事業者=経営者であると言えます。たとえ自分一人であったとしても、経営者であるからには、「経営」について学ばなければなりません。そうしないと、お金が稼げず、稼いだとしてもそれを失い、占い師という事業を続けていく事が出来なくなります。

 それから、知識だけでは、ご飯は食べられません。占いというサービスを提供する場面を考えてみると、お客さんとの会話、質疑応答がある訳で、少なくとも、聞く力、理解する力、考察する力、言語化する力、的確に伝える力、コミュニケーション力が必要となります。

 これらは、学校・教室でもある程度は学べますが、結局は、自分自身で学び、経験を積んでいくしかありません。

 初めは誰でも素人です。頑張って下さい。
 

場 所

1 店 舗
2 貸し会場(1との差異は、1が常設であるのに対し、臨時である事)
3 喫茶店・ファミリーレストラン
4 自 宅

 場所、即ち、自分がどこにいてサービスを提供するのかについては、この4つが挙げられます。店舗を借りるのが最も経費が高くなり、自宅で行うと最も安くなります。尚、場所の選定は、次の項目である(サービスを提供する)「方法」にも関連します。
 

方 法

1 対 面
2 オンライン(ビデオチャット)
3 電 話
4 チャット
5 メール

 ここで言う「方法」とは、「占い」というサービスをどの様な方法(手段)で提供するのかという意味で、この5つが挙げられます。尚、方法の選定は、前の項目である(サービスを提供する)「場所」にも関連します。

 ここで、番外編として、次の3つの重要な点について、簡単に触れておきます。
 

集 客

1 Webサイト(所謂ホームページ)
2 ブログ
3 SNS(Social Networking Service)
4 クチコミ
5 友人のツテ
6 集客代行サービス(お客さんを紹介して貰い、紹介料を支払う。)
7 Web広告
8 新聞・タウン誌・雑誌広告
9 ラジオ広告
10 TV広告
11 パブリシティー(TV、ラジオ、新聞、雑誌等の取材を受ける。)

 これは、「どの様に自分を知ってもらい、お客さんを集めるのか」です。例えば、日本一美味いラーメンを作るお店があったとして、「その様なお店がそこにある」と誰も知らなければ、それは無いのと一緒です。そのお店は、決して繁盛する事はなく、それどころか、すぐに潰れてしまいます。たとえ、どんなに(美味いラーメンを作る)技量が高くとも、です。即ち、集客・営業こそが最も重要だと言っても、過言ではありません

 この中で、「3」は具体的には、「Twitter」(「X」)、「Facebook」、「Instagram」、「YouTube」等です。又、「6」は、例えば、占いの館や電話占いのサイトに登録しておいて、お客さんを付けて貰い、その手数料を支払うという(他人に集客を依存する)モデルです。
 

 因みに、私が取締役を務める株式会社さる山さる子では、1・2・3・4・5・7・8・11については、現在実施しているか、過去に実施した事があります。「6」は必要性を感じない(他人の手を借りずとも、自分で出来る)から、又、「9」・「10」はやってみたい気持ちはありますが、費用対効果が全く合わない(そもそも、そこまでの資金力は無いから、物理的に無理。)から、やった事がありません。

 尚、11については、「運の」要素も大きく、さる山は、テレビ神奈川「あっぱれ!KANAGAWA大行進」(デビット伊東さんが来訪)、日本テレビ「King & Princeる。」(元King & Princeの平野紫耀君が来訪)に出演させて頂きましたが、特に何かを仕掛けたという訳ではなく、製作サイドからのお声掛けを頂きました。しかし、ブログやSNSで発信を続けていなければ、ディレクターさんの目に止まる事もなかったでしょう。一所懸命頑張っていれば、どこで何が幸いするか分かりません
 

ターゲティング

 

 これは、「対象とする顧客層の絞り込み」です。例えば、「20代女性で、恋人がいて、恋愛に悩みを抱えている人」(年齢、性別、悩み、その他)等です。尚、選定に際しては、自分が、どういう人にサービスを提供したいのかよりも、自分のサービスがどういう人に受けるのか(望まれるのか)を基準に決める方が良いと思います。自分のそれ迄の経歴や占い以外の技能、特殊な経験等も参考にすると良いでしょう。
 

プライシング

 これは、「報酬(料金)を幾らに設定するのか」です。これも重要で、一般的には、自分の技量、原価(経費)、相場、立地、同業他社(個人)の値付け等を参考に決定します。ここで注意しなければならないのは、占い師のライバルが、別の占い師とは限らないという事です。これは、ラーメン屋のライバルは、必ずしも他のラーメン屋だけではないという事です。特に、実店舗を出す人は、周囲をよく観察する事が重要です。
 

纏 め

 ここでは、これ以上の詳細を解説する事はしませんが、これらを自分の実情に合う様に、或いは、自分の望む様に組み合わせれば、それなりの形は出来ます。即ち、占い師にはなれます。

 しかし、占い師には簡単になれても、それを維持・継続する事はとても大変です。「継続は力なり。」といいますが、正にその通りだと思います。

 言ってみれば、占い師になる迄は、準備運動の様なもので、本当の勝負はここから始まるのです。

 占い師になりたいという方は、是非、頑張って下さい。心からのエールを送りたいと思います。

(さる山隊長)

 

講座のお知らせ

算命学基礎理論ブートキャンプは、
 5月5,6日(GW日・月)
 6月29,30日(土・日)

算命学とセルフカウンセリングを組み合わせた『空組』は、
6月7日(金)18:30にスタート(現地枠は終了しました)

 

応援クリックよろしくお願いします

 にほんブログ村 にほんブログ村へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前

ウェブサイトURL