算命学を習う学校・教室をどの様に選ぶべきか その4

9 流派・学閥

 算命学の世界にも流派・学閥があります。少々長くなりますが、解説をしていきます。

伝承による算命学の成り立ち

 日本における算命学は、清王朝に仕えた算命学の伝承者である僧侶が、中国共産党の弾圧を逃れて日本に亡命し、高尾義政という日本人の少年に伝授した事から始まったと伝わっています(高尾氏本人が弟子達にそう語っていただけで、真偽は不明。この様な理由で、現在、中国の本土(大陸)には、算命学は伝わっていない。)。

 その後、算命学皆伝となり、第十三代宗家となった高尾氏は、中国語であった用語を日本語に直し、或いは、日本語を当て、陰陽説・五行説から新たな理論や占技を創り出し、日本の算命学を形作っていく訳ですが、その課程において、算命学を教授する塾・学校の設立に関わる事になります。

 高尾宗家は、暫くの間、日本で最初に設立された学校において、教鞭を執っていたのですが、やがて、その学校の代表者と袂を分かち、別の学校で教鞭を執る様になり、やがて、自分の名を冠した学校を設立する事になります。

 

進化してきた算命学

 日本の算命学は、高尾宗家によって、練り上げられ、当初のものからは少し形を変えています
 おそらく、学びが深くなるに連れて、理論的に合致しないものが出てくることになり、それを作り替えていったのでしょう。
 

原典算命学大系

 なお、高尾宗家は、長年の弟子にも語ってこなかった算命学の思想(基礎理論)、また、それ迄練り上げた占技について、それらを纏めた書籍を上梓するのですが、それが『原典算命学大系』であり、さる命学教室は、ここで語られた趣旨に準拠した教育を行っています。
 

 この様な訳で、高尾宗家が大成した後の(その時点においては、)完成された算命学と、それ以前の算命学では、思想(基礎理論)、及び、技術的な思考(具体的には、蔵干の取り方、節旬の計算法等幾つか存在する。)の異なりがある訳ですが、今となっては、この差は、流派の異なり、学閥の異なりと捉えるのが適当だと思います。

 『原典算命学大系』上梓前・後の算命学には、思想的・技術的な差がある為、同じ様に「算命学」と名乗っていても、完全に同じものではなく、当然、ある人を占った際に出て来る答えが異なる場合があります。
 

完成前と完成後の算命学がある

 さて、流派・学閥について、ここまで述べて来た様に、最も大きく区分するならば、高尾宗家が大成した後の(その時点においては、)完成された算命学と、それ以前の算命学とに区分する事が出来るのですが、実際には、そんなに単純なものではなく、流派・学閥と呼べるものは、把握出来ないくらい多くあります。

 そして、流派・学閥については、どちらが正しいとか、間違っているとか、客観的に判定する事は出来ません。なので、これについては、あまり気にする必要がないのかも知れません。
 しかし、学び始めて、何か違うと違和感を感じた際は、別の学校・教室の門を敲いてみると良いでしょう。
 

この件についてのさる山の講師の見解

 さる命学教室講師の個人的な見解としては、やはり、思想的・技術的に練り上げられ、(その時点においては、)完成された算命学を基準として学んでいく事をお勧めしています。
 

10 学校・教室が長く続いているか

伝統ゆえのメリット

 その学校・教室が長く続いている(伝統がある)という事は、一つの実績であり、受講者に対して、それなりの満足を与えてきた証左でもあります。
 また、同門の徒が多ければ、互いに学び合う様な関係を築き易くなります。
 更に、占い師として雇って貰おうとした時、多少は有利に働きます。
 

伝統ゆえのデメリット

 しかし、以前の記事(「算命学をどこで習うか? 学校・教室の賢い選び方」)でも述べたとおり、大手・準大手の伝統ある学校や教室が、後発の学校や教室よりも、良い教育をしているとは限りません。

 単なる先行者利益を得ているだけという事も多々あるし、時代の流れに適応出来ていない(旧態依然とした非効率な教育をしている)例も散見されるので、その点には十分な注意が必要です。
 

 うちの学校・教室は長い伝統が・・・という宣伝文句に騙される事なく、どの様な教育をしているのか、その点(中身)を他と比較検討して、冷静に評価する事をお勧めします。
 

さる山の講義方法

パワポ

 さる命学教室は、2015年に開講したのですが、詳細なレジュメを作成して配布すると共に、プレゼンテーションソフト(Microsoft PowerPoint)を使用する事で、極力無駄な板書を減らし、その分、解説に力を入れています。

 これは、講師が板書して、受講者がそれをひたすら書き写すというスタイルが、今の時代に合わず、非効率(はっきり言って、時間の無駄)だと思っているからです。
 また、他の学校・教室では語られる事のない、算命学の思想(基礎理論)について、陰陽説・五行説に迄遡って詳細に講義しています。
 

11 卒業後のサポート

プロの占い師は実力主義

 算命学を自己修養の為に学ぶ方も多いのですが、しかし、それを職業として考えておられる方も多く、その場合は、学校・教室を卒業した後の事についても、予め考えておく必要があります。

 繰り返しになりますが、算命学の講師、占い師として働く為に、何か特別の資格や免許は必要ありません。独学で学んだ人が、人気占い師や優秀な講師となる事もあれば、大手の学校で学んで段位を取得した人が、占い師として全く芽が出なかったりする事もあります。
 即ち、学校・教室を卒業してプロになれば、完全に実力主義という事です。
 

就職もできる

 しかし、就職するという観点で言えば、大手の学校を卒業して、段位や免状を取得している場合は、あくまで特定の業者においてですが、有利に働く事があります。

 なお、その学校・教室において、「実力あり」と判断されれば、講師の道が開けたりする事もあるかも知れませんが、その様な例は極めて希なので、考慮に入れない方が良いでしょう。また、学校・教室によっては、働き先を斡旋してくれる事もあるらしいのですが、これも希な例であるから、あまり当てにしない方が良いでしょう。

 残念ながら、働き先を斡旋してくれるという意味において、卒業後のサポート体制が充実している所は、あまりない様です。
 

さる山のサポート

 株式会社さる山さる子は、今後、日本全国に整体占い、或いは、占いのお店(支店、フランチャイズ店)を作っていく計画があります。
 さる命学教室、及び、その教育プログラム、さる命学ソフトは、正にその為に作成したものです。
 故に、今後、「卒業生で優秀な人材」を採用する事があるとは思うのですが、2020年9月現在においては、まだその緒にも就いていない状況です。また、今後どれくらいの時期に進展するか、全く読めません。
 

 しかし、占い店を自分で開業したいので、経営の支援をして欲しいという事でれば、現在のさる命学講師は、経営コンサルタントでもあるので、それは可能です。
 さる命学講師のコンサル料は高く、また、絶対成功する、儲かるとは保証出来ませんが、ご依頼頂ければ、出来る限りの支援をしたいと思います。
 

 それから、卒業後のサポートとは少し違うかも知れませんが、さる命学教室では、2020年9月現在、一回受講した科目を再受講される場合は、通常の1/3の受講料とさせて頂いております。これは、席に余裕がある場合のみですが、オンライン講座にあっては、席の余裕とは無関係なので、普通に再受講が可能です。
 再受講する事で、今迄の疑問が解決したり、理解が深まったりする(それを実感する)らしく、思いの外好評です。
 

結び

 これ迄、算命学の学校・教室を選定する際の「比較の要因」を列挙し、その概要を述べて来た訳ですが、これらの内、どれを重視するのかは、その人次第です。

 例えば、算命学を基礎理論からしっかりと学びたい、本物のプロになりたいというのであれば、「教育内容(カリキュラム)」と「講師の質」を重視して、通う学校・教室を決定すれば良いし、ほんの少しだけ算命学をかじってみたいという事であれば、「学費」と「教育期間」を重視して選べば良いという感じです。
 

 これは、算命学を学ぶ目的を明確にした後に、その達成の為に最も相応しい選択をするべきだという事で、実に当たり前の思考です。しかし、算命学の思想、及び、占技も、この様な当たり前の思考を幾つも重ねる事で成り立っているのです。
 

 以上、長々と述べて来ましたが、たとえ「さる命学教室」ではなくとも、算命学を学びたいと志す方が、自分に合った学校・教室と出会える事を願っています。

 算命学の思想は、東洋の英知ともいうべきもので、学び・伝えていく価値が十分にあると思います。故に、なるべく多くの人に、算命学の思想に触れて欲しいと思っています。
 そうすれば、きっと人生がより豊かになると思うのです。

(さる山隊長)
  

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「算命学をどこで習うか? 学校・教室の賢い選び方」
https://sarumeigaku.com/sarukoblog/archives/11548
 

「算命学を習う学校・教室をどの様に選ぶべきか その1」
https://sarumeigaku.com/sarukoblog/archives/11606
 

「算命学を習う学校・教室をどの様に選ぶべきか その2」
https://sarumeigaku.com/sarukoblog/archives/11611
 

「算命学を習う学校・教室をどの様に選ぶべきか その3」
https://sarumeigaku.com/sarukoblog/archives/11614
 

「算命学を習う学校・教室をどの様に選ぶべきか その4」(この記事)
https://sarumeigaku.com/sarukoblog/archives/11618
 


 

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